文章を書く仕事に、電子ペーパーの第2画面は使えるのか〜6年ぶりに買い替えて分かったこと

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一日の大半を、文字を読んで文字を書いて過ごしています。夕方になると目の奥が重くなる。画面を暗くしても、文字を大きくしても、そこは変わりませんでした。

6年前、印刷しない資料を読むために13.3インチの電子ペーパー端末を買い、パソコンの第2画面としてつないだことがあります。当時の結論は「止まっているものなら読める」でした。スクロールすれば残像が残り、マウスカーソルは追えない。使える場面は限られていました。

あれから6年が経ちました。電子ペーパーは、文章を書く仕事の道具になったでしょうか。

この記事で確かめたいこと

パソコンの第2画面として、電子ペーパーが実用になるかどうかです。読書用の端末としてではなく、仕事の画面としてという意味です。

使っている機材

6年前現在
機種BOOX Max3(13.3インチ・モノクロ)Bigme B13(13.3インチ)
用途パソコンの第2画面パソコンの第2画面
使い始め2020年6月2025年ごろ(約1年使用)
接続パソコンのHDMI → 本体のmicroHDMI(給電はUSB Type-C)HDMI-mini と USB-C

どちらも実際に購入して使っています。Bigme B13は買っておよそ1年、いまも使い続けているものです。6年前の記録はこのサイトに残してあり、そこと突き合わせながら書きます。

なぜBigmeを選んだか

本命はBOOXのモバイルディスプレイでした。ただ品薄で手に入らず、Bigmeを選んでいます。電子ペーパーの外付けディスプレイは選択肢が少なく、欲しいときに買えるとは限りません。

6年前は何ができなかったか

当時の記録から引きます。

できたこと … PDFなど文章の閲覧、印刷しない資料の確認、編集途中のものを開いておくこと。

できなかったこと … モニターとして使いながらのペン書き込み、マウスカーソルを追う操作。

不満として書いていたこと … カーソルが小さくぼやけて見づらい。バッテリーの消費が大きい。

「止まっているものを読む」ためであれば使えるが、動かすと途端に苦しい。それが6年前の位置でした。

いまはどうなったか

表示は実用に届いています。

  • 書き換えの速さは十分です。文字が主体の作業なら、引っかかりを感じずに使えています
  • 発色は期待するものではありません。ただし「見られないことはない」程度には進んでいます

期待値の目安として、ひとつ喩えを挙げます。新聞紙の文字や、週刊の漫画誌の紙面——あのくらいの見え方だと思って接すると、落胆しません。つやのある雑誌や液晶の画面を思い浮かべていると、必ずずれます。

そして目の楽さは、自発光の画面と比べて圧倒的です。液晶や有機ELは自ら光を出しますが、電子ペーパーは紙と同じく反射した光を見ます。文章が主体の作業では、ここが効きます。

ただし、電力と発熱は別の話です

消費電力は大きく、外部電源がないと動きません。発熱もタブレット並みにあります。

ここで断っておきたいことがあります。電子ペーパーという技術そのものは、本来とても省電力です。画面を書き換えるときにだけ電気を使い、表示したままなら電気をほとんど食いません。紙のように、そこに像が留まります。

なのに、この機種はよく電気を使います。理由は確かめていませんが、心当たりが2つあります(どちらも推測です)。

ひとつは、機能が多いことです。この機種は画面をつなぐだけの装置ではありません。HDMI-miniとUSB-Cのほかに、WiFi経由でスマートフォンの画面などを映す機能も持っています。第2画面として使うだけなら要らないものです。

もうひとつは、制御する側の作りです。表示部分が省電力でも、それを動かすソフトの出来が悪ければ、電気は食います。技術の限界というより、作り込みの問題ではないかと見ています。

「モバイルディスプレイ」という名前から想像するものとは違います。持ち歩いて電池で使うものではなく、電源のある机に据え置く第2画面だと考えたほうが、買ってから困りません。

リモコンが手元にないと不便です

これは買う前に知っておきたかった点です。

電子ペーパーには、表示を書き換えているうちに前の像がうっすら残ることがあります。そこで画面全体を一度塗り直す操作をしたくなるのですが、そのボタンが付属のリモコン側にあります。

本体だけでも操作はできますが、やりやすいとは言えません。机の上にリモコンを置いておく前提の道具です。インターフェースとしては、良いとは言い難いところです。

どういう人に向くか

向く … 文章を読む・書く時間が長い人。夕方に目が重くなる人。資料を開いたまま作業する人。

向かない … 動画や写真を扱う人。色を判断する作業をする人。電源のない場所で使いたい人。机の上に物を増やしたくない人(リモコンが要ります)。

いま買えるもの

私が使っているのはこれです。

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商品名は「ポータブルディスプレイ」ですが、ここまで書いたとおり外部電源が要ります。持ち歩く前提で買うと、想像と違います。

同じ13.3インチの電子ペーパーモニターには、DASUNGという選択肢もあります。モノクロ版と、カラー版が出ています(調べた範囲では、いずれも当機より高価です)。手元に無いので比較はできません。選択肢があることだけ書いておきます。

そしてもうひとつ。この分野は、欲しいときに買えるとは限りません。私がBigmeを選んだのも、本命だったBOOXのモバイルディスプレイが品薄だったためです。

確かめていないこと

  • リフレッシュレートの数値。6年前の記録にも数値は残っておらず、今回も測っていません
  • カーソルの追従が6年前からどう変わったか
  • 電池だけでどれだけ持つか(そもそも外部電源が要るため未検証)
  • BOOXのモバイルディスプレイとの比較(品薄で入手できていないため)

結論

電子ペーパーのディスプレイとして、よく出来ています。

ここまで欠点を並べました。消費電力が大きいこと、外部電源がないと動かないこと、タブレット並みに発熱すること、リモコンが手元にないと操作しづらいこと。どれも実際に使って困った点です。

それでも、表示は十分に見えますし、目に優しい。第2画面としてやりたかったことは、これで足りています。

6年前は「止まっているものなら読める」でした。いまは文字を読んで書く仕事のあいだ、ずっと開いておけるところまで来ています。この差は大きいと感じています。

買うかどうかは、何を期待するかで決まります。持ち歩く道具として見ると、電源が要る時点で外れます。色を扱う道具として見ても外れます。

電源のある机に据えて、文字を読み書きするあいだ目を休ませる画面——そう考えるなら、6年前とは違って、いま選ぶ価値があります。夕方に目の奥が重くなる人には、試してみる意味があると思います。