メモリ128GBのミニPCの本命? NVIDIA RTX Spark登場〜ローカルLLMに影響する数字について調べた
普段、128GBのユニファイドメモリを積んだミニPC、GMKtec EVO-X2(以下、EVO-X2)でローカルLLMを動かしています。同じ128GBを積んだ機材が、2026年9月に入ってもう1系統 増えました。
NVIDIA が9月3日に「RTX Spark」の第1弾となるSoC「N1X」を発表し、搭載パソコンは10月に出ると告知しています。カタログに並ぶ「128GB」という数字だけを見ると、EVO-X2 と同じに見えます。手元でローカルLLMを走らせたとき、この2つは同じ速さで動くのでしょうか?
2026年9月時点の調査です。
2026年10月16日更新: 発売日を迎えたため、各社の発表・発売状況と日本の価格を公式ページで確かめ直し、機種表を更新しました(取得は同日朝8時台)。
2026年10月15日追記: 搭載機の発売が近づいたため、機種・ポート・大きさ・価格の比較を「RTX Spark 搭載機が出そろってきた」の節に足しました。それより前の本文は、9月時点のままです。
何を調べたのか
RTX Spark の実機はまだ出ていません。次の3つを突き合わせました。
- NVIDIA が9月3日に出した発表と、同社が公開している DGX Spark の仕様表(一次情報)
- N1X の内訳を報じた記事(NVIDIAが公開していない部分)
- 手元の4機で以前に測った「メモリ帯域と生成速度の関係」(実測)
NVIDIA RTX Spark(N1X)の発表内容
NVIDIA が公開している内容は、次の3点です。
| 項目 | NVIDIAの発表 |
|---|---|
| GPU | 1 PFLOPS の RTX Blackwell GPU |
| CPU | 20コアの Grace CPU |
| メモリ | ユニファイドメモリ 最大128GB |
| 時期 | 2026年10月に搭載機が登場 |
報道では、N1X は2種類に分かれるとされています。上位がGrace CPU 20コア+GPU 6,144コア+ユニファイドメモリ24〜128GBでノートパソコンとミニPC向け、下位がCPU 18コア+GPU 5,120コア+24〜32GBでノートパソコン向け、という内訳です。この2種類の分け方は、NVIDIAの発表文には出てきません。
ローカルLLMを動かす側から見ると、ひとつ足りない数字があります。メモリ帯域です。
DGX Spark の仕様表には、その数字がある
NVIDIA には、AI開発者向けの小型機として DGX Spark という製品が既にあります。こちらは仕様表が公開されています。
| 項目 | DGX Spark(GB10) | RTX Spark(N1X) |
|---|---|---|
| メモリ | 128GB LPDDR5x(統合) | 最大128GB(統合) |
| メモリ帯域 | 273 GB/s | 公表されていない |
| 演算 | 最大 1 PFLOP(FP4) | 1 PFLOPS |
| CPU | 20コア Arm | 20コア Grace |
| ネットワーク | 10GbE ×1、ConnectX-7 200Gbps | 公表されていない |
並べてみると、CPUのコア数も演算性能も同じ数字が出てきます。近い系統のチップだと考えられますが、N1X のメモリ帯域そのものは、NVIDIAの発表資料に見当たりません。
速さを決めているのは、容量ではない
なぜ帯域を気にするのか。手元の4機で測った結果があります。
AIが文章を書くとき、1トークン(単語のかけら)を作るたびに、モデルの重みをメモリから読み直します。読む量は毎回ほぼ同じなので、1秒間にメモリをどれだけ読めるかが、そのまま書く速さに出ます。この読める量がメモリ帯域です。
| 機材 | メモリ帯域 | qwen3:8b の生成速度 [tok/s] | qwen3:14b の生成速度 [tok/s] | 生成速度 ÷ 帯域 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 3090 | 936 GB/s | 130.2 | 78.0 | 0.139 |
| RTX 3060 | 360 GB/s | 60.8 | 35.1 | 0.169 |
| EVO-X2(Strix Halo) | 約256 GB/s | 39.7 | 23.5 | 0.155 |
| Mac mini M4(24GB) | 約120 GB/s | 19.3 | 10.8 | 0.161 |
tok/s は1秒間に書き出せるトークン数です。トークンは文章を細かく区切った単位で、日本語ではおよそ1〜2トークンが1文字にあたります。右端の「生成速度 ÷ 帯域」が、4機とも 0.139〜0.169 の範囲に収まりました。ディスクリートGPUでも、ミニPCの内蔵GPUでも、Macでも同じです。同じモデル・同じ量子化なら、生成速度はメモリ帯域におおよそ比例します(Ollama・qwen3:8b と qwen3:14b・2026年6月の実測)。
容量のほうは、速さではなく載るか載らないかを決めます。128GBという数字は「大きなモデルが載る」ことを意味しますが、「速い」ことは意味しません。
帯域が分かると、速さはどこまで読めるのか?
上の関係を当てはめると、帯域から生成速度をおおよそ見積もれます。N1X の帯域は公表されていないため、DGX Spark と同じ273 GB/sだったら、という仮定で置いてみます。
この見積もりが当たるなら、RTX Spark と EVO-X2 は、8Bクラスのモデルを動かすかぎりほぼ同じ速さだという読みです。1 PFLOPSという演算性能の数字は大きく違いますが、文章を書く工程はメモリを読む速さで頭打ちになるためです。
見積もりが外れる余地も残っています。入力を読み込む工程(プレフィル)は計算する量で決まるため、演算性能が高いほうが有利です。モデルの持ち方が違うMoE型や、実装が変わった場合も、この比例からずれます。
どのOSで動き、CUDAは使えるのか?
容量と帯域のほかに、もうひとつ違いがあります。動くOSと、GPUを動かすための仕組みです。同じ「128GBの小さい箱」に見えても、この2つはかなり事情が違いました。
| AMD Strix Halo(EVO-X2 など) | NVIDIA RTX Spark(N1X) | NVIDIA DGX Spark(GB10) | Apple(Mac Studio など) | |
|---|---|---|---|---|
| CPUの系統 | x86 | Arm(Grace CPU・MediaTekと共同設計) | Arm | Apple Silicon(Arm) |
| OS | Windows と Linux の両方 | Windows | NVIDIA DGX OS | macOS |
| GPUを動かす仕組み | ROCm / Vulkan | CUDA | CUDA | Metal / MLX |
手元のEVO-X2は x86 です。普通のパソコンと同じ命令セットなので、Windows でも Ubuntu でも、入れたいほうを入れて動かせます。手元では Ubuntu を入れて使っています。ローカルLLMを動かすソフトも、配布されているものがそのまま入りました。
RTX Spark は Arm です。NVIDIA と Microsoft が5月31日に出した発表では、RTX Spark を積んだ機械は「手元でエージェントを動かすための Windows パソコン」と位置づけられ、CUDA を含む同社のソフト群が載ると書かれています。搭載機は今秋、ASUS・Dell・HP・Lenovo・Microsoft Surface・MSI から出るとされています。
同じ NVIDIA でも、DGX Spark は別です。仕様表のOS欄は「NVIDIA DGX OS」で、Windows の記載はありません。開発者が使うことを前提にした、同社独自のOSです。
CUDAは、いま使えるのか?
NVIDIA のGPUなら CUDA が使える、というのが普通の理解です。ローカルLLMを動かすソフトの多くが CUDA を前提にしているので、ここは大きな利点です。
ただ、調べてみるとWindows で動く Arm 機に限っては、まだ準備の途中でした。CUDA の開発キット 13.4 のリリースノート(2026年7月31日更新)には「RTX Spark – Windows on Arm Preview」という節があり、次のように書かれています。
- 本番の運用・認証・ベンチマーク・業務で使う仕組みには使わないこと
- この先行版で採った性能の数字は代表的な値ではなく、公開してはならない
- CUDA のドライバ・ファームウェア・システムイメージは、この配布物に含まれていない
10月に出る機械なのに、速度の数字がどこにも出回っていないのは、これが理由だと考えられます。CUDAが使えることと、いま使えることは別でした。
手元のAMD側は、事情がまた違います。EVO-X2 も、デスクトップPCに挿した Radeon RX 9060 XT も、CUDA は使えません。AMD 用の仕組み(ROCm)か、GPUの種類を問わない Vulkan を使います。9060 XT のほうは、ROCm を入れていない状態でも Vulkan 経由でローカルLLMから見えました。
ただし、EVO-X2 で CUDA を使う道が無いわけではありません。OCuLink という外付けGPU用の口に NVIDIA のGPUをつなぐと、そのGPUの CUDA がそのまま使えます。手元では RTX 3060 をこの方法でつないで、nemotron-3-nano:4b を 99.20 tok/s で動かせました。デスクトップPCに直挿しした RTX 3090 が 181.41 tok/s だったので、その半分ほどの速さです。
なお、EVO-X2 に外付けでGPUをつないだときの記録はこちらです。つなぎ方によって、同じGPUでも動いたり動かなかったりしました。
128GBを積んだ3系統の並び
| AMD Strix Halo(EVO-X2 など) | NVIDIA RTX Spark(N1X) | Apple(Mac Studio など) | |
|---|---|---|---|
| ユニファイドメモリ | 最大128GB | 最大128GB | 最大512GB |
| メモリ帯域 | 約256 GB/s | 公表されていない | チップによる(M5 Max で614 GB/s) |
| 入手 | 販売中 | 2026年10月から | 販売中 |
| OS | Windows / Linux | Windows(Armベース) | macOS |
| 手元での実測 | あり(8bで39.7 tok/s) | なし | Mac mini M4 のみ(8bで19.3 tok/s) |
容量で選ぶなら Apple、価格と入手しやすさなら Strix Halo、10月まで待てるなら RTX Spark、という並びになりそうです。ただし RTX Spark は帯域が分からないため、いまの段階では速さで比べられません。
【10月15日追記・16日更新】RTX Spark 搭載機が出そろってきた〜機種・ポート・大きさ・価格を並べる
RTX Spark 搭載機は、米国で10月16日から出荷が始まると報じられています。日本では、ASUS のノートパソコンが10月23日発売の予定です。ここでは、これまでに公表された搭載機を、メモリ・大きさ・ポート・価格で並べました。
出どころは2つに分けています。NVIDIA・各社の公式ページで確認できたものは「公式」、第三者の記事で伝えられた内容は「報道」と書きました。公式ページに記載がない項目は「記載なし」とし、推測では埋めていません。報道の数字は、各社の発表で変わることがあります。
ノートパソコン〜日本で先に買えるのはここ
ノートは、メモリの容量が機種ごとに違います(24GB・32GB・48GB・64GB・128GB)。次の表は、128GB 構成が選べるものを中心に並べています。
| 機種 | 重さ・厚み | 主なポート | 米国の価格[ドル] | 日本の価格・発売 |
|---|---|---|---|---|
| ASUS ProArt P16(H7607) | 1.77kg・12.9mm | USB4×2〜3、USB-A、HDMI 2.1、SD(報道間で数が食い違う) | 2,799.99〜(24GB) | 128GB が1,248,000円(Amazon.co.jp の表示。PC Watch も同額)・10月23日発売予定で予約中。48GB は999,800円(報道)・11月中旬以降(ASUS公式) |
| ASUS ProArt P14(H7407) | 1.48kg・13.9mm | 同上 | 2,599.99〜 | 128GB が1,198,000円(Amazon.co.jp の表示。PC Watch も同額)・10月23日発売予定で予約中。48GB は949,800円(報道)・11月中旬以降(ASUS公式) |
| Microsoft Surface Laptop Ultra | 2.0kg・19.16mm | USB-C(40Gbps)×3、USB-A、HDMI 2.1b、SD | 2,599.99〜 | 513,480円〜(日本のMS公式ページで確認)、20コア・32GB が707,080円〜、128GB/1TB が1,094,280円(在庫なし表示)。予約注文の表示で、出荷は10月16日予定 |
| HP OmniBook Ultra 16 | 2.22kg・15.73mm | USB-C(40Gbps)×2、USB-A×2、HDMI 2.1、microSD | 3,199.99〜(32GB) | 予約中。32GB/1TB が599,500円、64GB/1TB が799,700円(10月29日発売)、128GB/2TB が1,298,000円(11月以降)。価格は PC Watch の報道で、日本HP の直販ページは確認できず |
| HP OmniBook X 14 | 1.71kg・13.53mm | USB-C×2、USB-A×2(報道) | 2,999.99〜(32GB) | 日本は確認できず |
| Lenovo Yoga Pro 9n | 約1.65kg(報道) | USB-C×2、USB-A×2、HDMI、microSD(報道) | 2,999.99〜6,099.99 | 日本の発売は未発表(報道)。米国では lenovo.com に商品ページがあり、2,999.99ドルの表示(検索結果の要約で確認) |
| Lenovo Yoga 9n 2-in-1(16インチ) | 記載なし | 記載なし | 2,999.99(Lenovo の表示) | 日本は確認できず |
| MSI Prestige N16 Flip AI+ | 1.9kg | USB4×2、USB-A×2、HDMI 2.1、SD(報道) | 3,299〜6,799 | 予約中。10月23日から順次発売(MSI発表を報じた ASCII)。64GB/2TB が1,099,800円、128GB/2TB が1,459,800円(複数の日本メディアが一致)。Amazon の表示は10月31日で食い違う |
| Dell XPS 16 Creator Edition | 公式に記載なし | USB-C×3、HDMI、microSD(報道) | 3,799.99〜 | 日本は「近日発売予定」で円価格なし。米国は Best Buy で予約中、Dell.com は coming soon(Dell 公式ブログ) |
【10月16日の状況】米国の発売日(現地10月16日)は、日本時間では夕方に始まります。取得した朝8時台の時点では、米国で「発売済み」と確認できた機種はなく、各社とも予約または出荷予定の表示でした。再確認は日本時間10月16日16時以降に行います。日本で発売済みと確認できたものもありません(Surface Laptop Ultra は予約注文の表示)。日本の価格は、Surface・ASUS・MSI・HP の4社で確かめられました。
ASUS ProArt の2機種は、Amazon.co.jp に並んだ価格(2026年10月15日の表示)が、PC Watch の報道とも一致しました。128GB・1TB の構成で、P16 が1,248,000円、P14 が1,198,000円でした。どちらもナノブラックとネオホワイトの2色があり、発売予定日は10月23日と表示されています。
ASUS ProArt P16(H7607BA)
16インチの有機ELで、重さは1.77kg。Arm の RTX Spark(20コア CPU、6,144 CUDAコア)に、メモリ128GB・SSD 1TB を積んだ構成です。ナノブラックの型番は H7607BA-NX1281BLP です。
ASUS ProArt P16 H7607BA(RTX Spark / 128GB / SSD 1TB / ナノブラック)2026年10月15日のAmazon.co.jpとASUS Storeの表示価格。発売予定日は10月23日で、予約の段階です。
¥1,248,000 Amazon(API取得)・2026-10-25 16:30調べ
ASUS ProArt P14(H7407BA)
14インチの有機ELで、重さは1.48kg。P16 と同じ SoC・メモリ128GB・SSD 1TB の構成で、持ち歩きやすい大きさです。ナノブラックの型番は H7407BA-SUNX1281BLP です。
ASUS ProArt P14 H7407BA(RTX Spark / 128GB / SSD 1TB / ナノブラック)2026年10月15日のAmazon.co.jpとASUS Storeの表示価格。発売予定日は10月23日で、予約の段階です。
¥1,198,000 Amazon(API取得)・2026-10-25 16:30調べ
ミニPC・デスクトップ〜まだ価格が出ていない
置き型の搭載機は、公式の仕様が出ているのが2機種だけです。残りは展示会の報道が中心で、価格も発売日も公式には出ていません。
| 機種 | メモリ | 大きさ・重さ | 主なポート | 価格 | 発売 |
|---|---|---|---|---|---|
| ASUS ProArt GR1X Mini PC(公式) | 64GB/128GB | 150×150×51mm・約1.1L・1.48kg | USB-C(Gen2x2)×4(1つは電源入力)、HDMI 2.1、10GbE、Wi-Fi 7 | 記載なし | 記載なし(Coming soon) |
| Microsoft Surface RTX Spark Dev Box(MSストア掲載) | 128GB・2TB | 326.5×172.0×42.9mm・約2.4L(当ブログの計算)・約2.0kg | USB-C×2、USB-A、HDMI 2.1b、Ethernet | 5,999.99ドル(予約可・MSストア) | 11月出荷(報道) |
| Dell Creator Edition Desktop(報道・10月16日時点でDell公式ブログに記載なし) | 128GB・最大4TB | 記載なし | 報道間で数が食い違う | 未発表 | 11月予定 |
| Lenovo SFF(報道) | 最大128GB | 記載なし | 背面: USB-C(電源入力)×1、USB-C(20Gbps)×2、HDMI、10GbE | 未発表 | 秋 |
| MSI EdgeMesa N AI+(報道) | 最大128GB | 記載なし | USB-C×4、HDMI、10GbE | 未発表 | 秋 |
HP と Acer のミニPCも披露されましたが、仕様・価格は公式には出ていません。GIGABYTE も出展と報じられましたが、機種名を確かめられませんでした。日本で置き型の搭載機が買えるかどうかは、現時点ではどの機種も確認できていません。
同じ128GBの機種と並べると
ここまでの数字を、手元の EVO-X2、NVIDIA の DGX Spark、192GB を積む Ryzen AI Max+ PRO 495 機(GMKtec EVO-X5 Pro)と並べました。
| RTX Spark のミニPC | DGX Spark | GMKtec EVO-X2 | GMKtec EVO-X5 Pro(495) | |
|---|---|---|---|---|
| メモリ | 最大128GB | 128GB | 128GB | 192GB |
| メモリ帯域[GB/s] | NVIDIA公式に記載なし(報道は273〜300) | 273 | 約256 | AMD公式の仕様は273(メーカー表記は256とするものもある) |
| CPU | 20コア Arm | 20コア Arm | 16コア x86 | 16コア x86 |
| GPU | 6,144 CUDAコア | 6,144 CUDAコア | Radeon 8060S | Radeon 8065S(40CU) |
| 大きさ・重さ | GR1X: 150×150×51mm・1.48kg/Dev Box: 326.5×172.0×42.9mm・約2.0kg | 150×150×50.5mm・1.2kg | 約193×186×77mm | 221×80×195mm・約2.5kg |
| 主なポート | GR1X: USB-C×4・HDMI 2.1・10GbE/Dev Box: USB-C×2・USB-A・HDMI 2.1b・Ethernet | USB-C×4、HDMI 2.1a、10GbE、ConnectX-7(200Gbps)、Wi-Fi 7 | USB4、HDMI 2.1、DisplayPort 1.4 | USB4×4、USB-A×4、HDMI 2.1、10GbE×2 |
| 価格 | GR1X: 記載なし/Dev Box: 5,999.99ドル(128GB・2TB) | 6,950ドル(128GB・10月8日の記事) | 583,000円(128GB・2TB・9月28日の表示) | 1,087,840円(192GB・2TB・10月8日の表示) |
| 日本での入手 | 置き型は未確認(ノートは1,198,000〜1,248,000円) | 販売あり | 販売中 | 販売中 |
DGX Spark の大きさ・ポート・帯域は NVIDIA の製品ページ(2026年10月15日に確認)、EVO-X2 と EVO-X5 Pro は GMKtec の公式ページと、当ブログで以前に書いた記事の値です。
並べて見えることは3つです。
- 大きさは、ASUS GR1X と DGX Spark が同じ手のひら大(約1.1L)で、EVO-X2 の約2.8L、EVO-X5 Pro の約3.45L より小さい
- 日本の価格は、128GB のノート(1,198,000〜1,248,000円)が、EVO-X2(583,000円)の約2.1倍。置き型の RTX Spark は、日本の価格がまだ出ていない
- 帯域は、公式に出ているのが DGX Spark の273だけ。RTX Spark が同じなら、本文の見積もりどおり EVO-X2 と大きくは変わらない
ノートの値段には、画面やバッテリーも含まれています。置き型どうしの比較は、価格が出てからになりそうです。
この追記の数字は、公式ページと報道をもとにしたもので、RTX Spark の実機はまだ測っていません。
この記事で確かめていないこと
- RTX Spark の実機には触れていません。10月15日の追記の表と16日の更新も、公式ページと報道を並べたもので、実測ではありません
- N1X のメモリ帯域は公表されていないため、DGX Spark と同じだと仮定した見積もりです。実測値ではありません
- 帯域と生成速度の関係は、qwen3:8b と qwen3:14b を Ollama で動かしたときの結果です。別のモデルや別の実行環境では、比例の傾きが変わる可能性があります
- 米国で実際に出荷が始まったかは、10月16日朝(日本時間)の時点では確認できていません。Amazon.co.jp・楽天の商品ページ、レノボ・ジャパン、MSI、デル日本の公式ページ本体も確認できていません
- 入力を読み込む工程の速さは、今回の見積もりに含めていません
まとめ〜同じ128GBでも、速さは別の数字で決まる
- NVIDIA が9月3日に RTX Spark(N1X)を発表した。20コアのGrace CPU、1 PFLOPS のBlackwell GPU、最大128GBのユニファイドメモリ。搭載機は10月から
- NVIDIAの発表資料にメモリ帯域が無い。同社の DGX Spark は273 GB/sと公表されており、CPUコア数と演算性能は同じ数字が並ぶ
- 手元の4機の実測では、生成速度 ÷ メモリ帯域が 0.139〜0.169 でほぼ一定だった。生成の速さは帯域でおおよそ決まる
- 帯域が273 GB/sなら、8Bクラスの生成はおよそ42 tok/sという見積もりになる。EVO-X2の実測39.7 tok/sと近い値で、大きくは変わらない見込み
- 128GBという数字が決めるのは載るか載らないかで、速さではない
- 動くOSも違う。EVO-X2はx86でWindowsもUbuntuも入る。RTX SparkはArmのWindows機、DGX SparkはDGX OS。Windows版のCUDAはまだ先行版で、リリースノートに「ベンチマークに使うな・数字を公開するな」と書かれている
カタログに大きく出るのは容量と演算性能で、帯域は表の下のほうに小さく載るか、載らないこともあります。手元にモデルを持ってきて動かす立場からすると、いちばん見たい数字が最後まで分からないというのは、機材選びとしてなかなか落ち着かないのではないでしょうか。
なお、Apple側の「AI性能4.3倍」がローカルLLMのどこまで届くのかを調べた記事はこちらです。
あわせて読みたい
ローカルでAIを動かす話は、下のまとめページに集めています。
参考にしたサイト
- NVIDIA 公式ブログ(2026年9月3日・RTX Spark の発表内容)
https://blogs.nvidia.com/blog/local-ai-ifa-next-gen-agents-nv-pair-rtx-spark/ - NVIDIA DGX Spark 製品ページ(メモリ帯域273 GB/s ほか仕様の出典)
https://www.nvidia.com/en-us/products/workstations/dgx-spark/ - NVIDIA ニュースルーム「NVIDIA and Microsoft Reinvent Windows PCs for the Age of Personal AI」(2026年5月31日・RTX Spark が Windows 機であること、Grace CPU と MediaTek の共同設計、搭載機の出荷時期の出典)
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-microsoft-windows-pcs-agents-rtx-spark - CUDA Toolkit 13.4 Developer Preview リリースノート(2026年7月31日更新・「RTX Spark – Windows on Arm Preview」の但し書きの出典)
https://docs.nvidia.com/cuda/developer-preview/13.4/cuda-toolkit-release-notes/index.html - エルミタージュ秋葉原(2026年9月4日・N1X が2モデルに分かれるという内訳の出典)
https://www.gdm.or.jp/pressrelease/2026/0904/650789
記事で紹介した機材
比較の基準にした、手元の128GBのミニPCです。
GMKtec EVO-X2 (Ryzen AI Max+ 395 / 128GB / 2TB)A8限定クーポン「A82608」で5,000円OFF(2026/10/31まで)
¥614,999 Amazon(API取得)・2026-10-25 16:30調べ¥724,586 楽天市場・2026-10-26調べ
A82608(2026-10-31まで)