【着物】”木綿の長着”がない? 長着と浴衣の違いは?

2019年3月19日

ヤフオクで”木綿の着物”が殆どヒットしません。「男性和服、着物」のカテゴリーで「木綿」と検索すると、浴衣ばかりが出てきます。
何故なのか調べてみました。
この記事では、長着と浴衣を比較していきます。

長着と浴衣の違い:形状

長着と浴衣に形状の違いはありません。
仕立て方に違いはないようです。
ただ、長着は一般には、
 単衣(ひとえ):裏地のない。主に夏用
 袷(あわせ):裏地がある。主に冬用
の仕立てがありますが、
浴衣は単衣(ひとえ)のみです。

着物と浴衣の違い:材質

着物正絹、紬
リネン
ウール
化繊(ポリエステル等)
木綿
その他
浴衣木綿
綿麻

コーマ
化繊(ポリエステル等)
その他
前項に記載致しましたように、着物(長着)と浴衣の形状は変わりません。
素材の観点から見ると、かっちりとした物が着物(長着)、ラフな物が浴衣と分かれているようです。
材質の観点から見ると、着物も浴衣も木綿の物があります。

着物と浴衣の違い:着方

着物襦袢(じゅばん)を着用
浴衣 素肌に着用 襦袢(じゅばん)無し
形状も同じ、材質も同じである、木綿の着物(長着)と木綿の浴衣。
一番の違いは、”どう着るか”だったようです。
同じ物でも、襦袢(じゅばん)の上に着れば長着、素肌に着れば浴衣。

浴衣とは

浴衣は、元々は沐浴時に地肌を隠すための湯帷子(ゆかたびら)が発展していった物です。
湯上がり時に着る衣類から、寝間着、そして普段着へと広がっていきました。
ですから、フォーマルな場には適しません。
普段着ですから、着心地が良く簡単に洗えるなどの扱いの良さから木綿や麻が普及したようです。
 

結論「長着と浴衣の違い」

結論としては、下記の一言です。

ポイント

長着と浴衣は同じ(違いはない)

最近は、浴衣の下に襦袢(じゅばん)やTシャツなどを着込んでいる人もいますし、本当に長着と浴衣の違いは無くなっていると考えて良さそうです。 便宜上、涼しげな素材を使った物を”浴衣”として売っているのでは無いでしょうか。 着物になじみの無い人にとっては、”浴衣”はハードルが低く、”長着”といってもピンとこず、”着物”と言うとハードルが高い、そんな状態になっているように思います。 そんな背景からか、ヤフオクでは、木綿の長着は浴衣として売られていることが多いため、検索にヒットしなかったようです。着物屋さんのサイトでも木綿の長着は浴衣としているサイトが数店見られました。 オークションや通販で、木綿の長着が欲しければ、浴衣で検索した方が良さそうです。

参考サイト