【着物】既成の浴衣と既成の長着

2019年4月7日

セールをやっていたので既成の浴衣を買ってみました。パッと見たところ、既成の長着とちょっと違うところがあったので、記載致します。

購入したもの

加藤商店様で、浴衣がセール価格で売っていましたので、購入しました。

綿麻の浴衣です。単衣の着物は持っていなかったので、暑い時期に長着として活用すべく購入しました。

浴衣と長着については、下記の記事に買いましたので、ご参考までに。

簡素な構造

購入した浴衣を見たところ、前身頃に上から下まで縫い目が無いことに気が付きました。

透かして見ると、前身頃から後身頃まで、一切縫い目が無い簡素な構造となっています。

購入した浴衣

左脇の部分の写真です。内揚げがありません。

古い浴衣

試しに十年以上前に購入して持っていた、綿の浴衣を出してきて見てみました。

こちらにも内揚げがありませんでした。

既成の長着

以前購入した既成の長着には、高い位置に内揚げがあり、内揚げが帯から出てしまいます。

こちらの長着は、気にしなくては良いとは思いつつも、「内揚げが出ていることは恥ずかしい」という考え方があると知ってしまってからは、ちょっと外に着て行く気にならなくなりました。

内揚げについては下記の記事に書きましたので、ご参考までに。

購入して分かった「着物生活は浴衣から」の意味

「着物生活を始めるには夏場がいい」「浴衣から始めてもいい」という文章をよく見ます。

扱いやすい生地であることはもちろん、構造として、今回購入したものも、すでに持っていたものも、身頃が前から後ろまで縫い目の無い簡素な作りになっています。余計な手間を省いたコスト削減の為でもありますが、多少ラフに着ても様になるという利点があるかと思います。

まとめると、浴衣の利点としては、下記の3つです。

  • 金額的にお手軽である
  • 多少気崩していてもファッションとして受け入れやすい土壌が出来つつある
  • 生地が綿やポリエステルなど、扱いやすい

こういう環境で気軽に身に着けていく回数を熟すことで、着物生活が楽にできるようになるのではないでしょうか。

まとめ

仕立て直して着続けるようなことをしない限り、内揚げは必要ありません。今回買ったような浴衣は着潰してしまう事でしょうし、仕立て直すことはないでしょう。

内揚げが無いため、帯の位置に気を遣うこともなく着ることができます。

金銭的にも着付けやすさという面でも、「浴衣から着物生活を始める」利点があることが分かりました。

尤も、既成の着物の方も、内揚げを無くして貰えばありがたいのですが。