【着物】既製品の着物の身幅(みはば)を何とかしてみました。
着物を普段着にしようと目論んでおります。
試しに、下記の楽天の紳士着物を買ってみて、いろいろと検証してみています。
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【着物】既製品の紳士着物の内揚げについて
【着物】アンティーク着物を買ってみて分かった、既製品の着物のおかしな点
これらから分かっている既製品の長着の欠点は、下記の2点。
- 内揚げ(うちあげ)の位置がおかしい : 帯に隠れる位置になく、且つ本来の内揚げの意味である身丈の調整が出来ない”なんちゃって”になっている
- 身幅(みはば)が大きすぎる : 横幅が、中肉中背の人にとっては明らかに大きい作りになっている
内揚げ(うちあげ)の位置は、どうしようもないので、諦めます。気にしなくてもいいという意見もあるようなので、良しとします。
今回何とかしたいのは「身幅(みはば)」、洋服でいうウエストです。
前回の記事で測ったサイズは、下記の通り。
後巾(うしろはば) | |
既製品(Lサイズ) | 35cm |
古着1 | 31cm |
古着2 | 33cm |
ここのサイトを参考に、大雑把に言うと、
後巾 = ( ウエスト ÷ 4 )+ 7cm
となるそうです。式を変形すると、
ウエスト = ( 後巾 + 7cm ) × 4
が目安となる計算になります。
後巾の差の4倍だけ、着物のウエストにあたる部分が大きいということですね。
既製品の着物は私にとって、少なくとも、
( 35 ー 33 ) × 4 = 8cm
8cm程度は身幅(みはば:ウエスト)が大きいと考えられます。
一般に、身幅(みはば)大きいと皺ができ、綺麗に見えないので、脇の縫い目のところで折り返して皺を集めるようです。
この作業ですが、着る度にするとなるとかなり面倒で、かつ頑張ってもブカブカ感が拭えないという、何とも救われない作業です。
そこで、単純に後巾(うしろはば)を短くしたらどうなるのか試してみました。
まずは、エイヤーで裏側から安全ピンで留めてみます。写真は長着を裏返しています。
適当に縫い目から2cmくらいの位置で4か所留めました。
反対側も同様に止めます。
結果はこちら。
安全ピンなので膨らんでますし、脇下は整えてないので、ごちゃごちゃです。
ですが、「楽」この一言に尽きます。
身幅(みはば)の調整が殆ど要らないので、着付けが非常に楽になりました。
気を良くして、縫い目から2.5cmくらいの位置で縫っていきます。
裾(すそ)から内揚げ(うちあげ)まではまっすぐに、内揚げから脇までは斜めに縫いました。
おじさんの10年以上ぶりの針仕事なんで、かなり適当です。
結果がこちら。
背中心を整えても、脇下の調整がほとんど要らなくなりました。
まだ少し脇下がダボっとしてますので、プラス1cm縮めてもよさそうですが、これなら普段使いで気兼ねなく使えます。
ちなみに、後巾(うしろはば)と一緒に前巾(まえはば)も2.5cm短くなっていますが、内揚げ(うちあげ)の上から脇にかけて広がるように縫いました。結果、抱幅(だきはば)はそのままなので、腕を広げると違和感が・・・
羽織を着れば、全く見えませんし、そもそもこんなポーズをすることなんてないので、気にしないことにします。
【まとめ】
既成品の紳士着物を着やすいようにと適当に始めてみた作業ですが、思いの外効果があり、普段使い出来る状態まで持ってこれたと思います。これならば、リピートしてもいいかもしれません。
既製品の着物の場合、ワンピースみたいなものなので、S、M、L・・・といった数種類からしか選べません。
身幅(みはば)は洋服の裾上げのようなもので、処理すれば十分着れると感じました。もちろん、メーカーさんが努力いただいて、もっと選択肢を増やしていただくのが一番なのですが。
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