【着物】袂クリップが欲しいので、手持ちの物で作って検証してみた。
運転をする時や、ちょっとした家事をする時に、袂が邪魔になります。対処方法として「袂クリップ」なる物があることを知ったのですが、男性用が見つかりません。手持ちの小物で作って検証してみましたので、まとめます。
袂クリップとは
タスキクリップともいうようです。
下記の商品から構造を推測します。紐の両端にクリップが付いた構造になっています。
紐を背中側に通し、クリップで左右の袂を留めて、袂が邪魔にならないように固定出来るようです。
商品紹介欄には、帯のお太鼓の中を通らせて位置を固定しているようです。
試作1回目
材料
- レザー紐
- ワイヤー Wクリップ2個
レザー紐は、根付モドキを作った時のあまりです。
作ったもの
作る・・・というか、今回は検証なので、紐の両端にクリップを結んだだけです。
使ってみた結果
一瞬「これは良い!」と思ったこともありました。
が、商品紹介のページのような”お太鼓”の部分が、男性の帯にはありません。
背中側に回した紐が ぶら~ん となってしまいます。
両腕を下げると、お尻の下まで落ちて、腕を上げた拍子にお尻に引っかかって外れる・・・を繰り返してしまいました。
この構造では、確かに男性物が無いのも頷けます。
試作2回目~ちょっと改良
材料
先ほどの物に、クリップを一つ追加しました。
- レザー紐
- ワイヤー Wクリップ3個
作ったもの
真ん中にクリップを入れてみました。
使い方
真ん中に追加したクリップを帯の背中心に留めます。
その後、両端のクリップを袂に留めます。下の写真では、ワザと背中心のクリップを外しています。
袂のクリップはこの辺りに留めると、外れにくい気がします。
袂クリップの効果
着流しの場合
腕を上げた時、クリップが無いと当然、袂が広がります。
クリップをつけていると、腕を上げた時に袂が引っ張られて、邪魔になりません。
羽織を羽織った場合
羽織を羽織った場合、羽織の下の帯から袂クリップが伸びてきます。
そのため、羽織紐は外しておく必要があります。
クリップなしでは、広がる袂が、
クリップをつけると、邪魔になりにくくなります。
まとめ
クリップを3つ用いることで、男性でも袂クリップが有用であると感じました。
自動車の運転時のタスキの代わりくらいには十分使えます。
とはいえ、今回用いた材料では問題があります。
・ワイヤークリップでは、生地に対して滑ってしまうため、クリップは変更した方が良い。
・レザー紐は滑りが悪く、長着か帯か思わぬところで引っかかることがあったため、滑る素材の物に変更した方が良い。
以上2点を考慮して、次の試作をしてみたいと思っています。