MAD GAZE GLOW Plus 専用アプリでARの入り口を体験した話

2020年8月13日

大画面を独り占めできるスマートグラスMAD GAZE GLOW Plusを購入したのですが、先日まで「ただ大画面を表示する」機能しか実装されていませんでした。

2020/8/12付でMAD GAZE GLOW / GLOW Plus向けのAndroidアプリMAD Gaze Connectorがアップデートしました。

同時に専用アプリサイトにて、MAD GAZE 純正アプリが登場しましたので、紹介します。

MAD GAZE GLOW / GLOW Plusとは

中国MAD GAZE社から出たAR/MRスマートグラスです。解像度や光学系が異なるGLOWとGLOW Plusの2機種が開発されました。

現在(2020/8/13)は、クラウドファンディングCAMPFIREから出資できます。

MAD GAZE GLOW 自分だけの大画面!家庭用AR/MRグラス
created by Rinker
MAD GAZE

個人的には、AR・MRグラスというよりも、透過型のディスプレイとしての使用となりそうです。

詳細は下記の記事に記載しています。ご参考までに。

テストに使用したスマートフォン:HUAWEI P20

下記のテストには、HUAWEI P20を使っています。

2018年モデルだからか、ARとして使うにはちょっとスペック不足を感じました。

専用アプリサイト

MAD GAZEが、独自にアプリサイトを立ち上げています。このサイトに行ってサインインをしておきます。

以下の作業は、PCを使っても、スマートフォンを使っても同じ作業になります。

上記のアプリサイトでは、エメラルドグリーンの「GLOW Plus」や「GLOW」の文字を押して置けば、対応するアプリだけが表示されます。

アプリの追加方法

欲しいアプリを選択して、「Install」をクリックします。

するとデバイスを選択する画面になります。私はGLOW Plusしか持っていないので、GLOW Plusの右の「Install」をクリックしました。

これでインストールできるかと思いきや、MAD Gaze Connectorからインストールしなさいという旨の表示が出ました。

Apps Downloadにアプリが追加

スマートフォンでMAD Gaze Connectorを立ち上げて、「Apps Download」を見てみます。

確かに先ほど選んだアプリが追加されました。

「Heligons」です。「Heligons」のデモ映像はこちら。

「DOWNLOAD」をタップし、スマートフォンにダウンロードが終わらせ、「INSTALL」をタップします。

MAD Gaze Connectorには、「不明なアプリをインストール」する権限がないので、「設定」画面で設定を変更する必要があります。

「アプリのインストールを許可する」にチェックを入れて、MAD Gaze Connectorに戻ります。

インストールを続行させようとすると、「Playプロテクトによりブロックされました」と表示されました。

「Heligons」ではなくて、「VR AR Dimension」に代わってしまっていますが、実態は同じもののようですが、流石にブロックされたものをインストールする勇気がありませんでした。

なお、「VR AR Dimension」のデモ動画はこちら。

GLOW Services

このアプリ単体では動かないようです。GLOW やGLOW Plusのカメラなどにアクセスするためのアプリのようです。

下に紹介する「MG Hand Gestures」を使うときにインストールを促されました。

インストール時には、「Playプロテクトによりブロックされました」というような警告もなく、セキュリティアプリESET Moblile Securityでも脅威は見つかりません。

バージョン情報

バージョン公開日
v1.2.92020/8/27
v1.0.02020/8/12

v1.2.9

1.Improvement: Improve Presentation of Hand Gesture Recognition
2.Improvement: Fixed crashes caused by Portrait mode
3.Improvement: Support Left & Right Hand Detection

翻訳
1.改善:手のジェスチャー認識のプレゼンテーションを改善する
2.改善:ポートレートモードによるクラッシュを修正しました
3.改善:左手と右手の検出をサポート

MG Hand Gestures

こちらは、MAD GAZE純正のアプリです。このアプリ単体で動くわけではなく、後に紹介するGLOW Servicesと一緒に動くようです。

上記のアプリと同様の方法でインストールできました。「Playプロテクトによりブロックされました」というような警告もなく、セキュリティアプリESET Moblile Securityでも脅威は見つかりません。

なお、使用時にはAndroidの「ユーザー補助」の「MG Hand Gestures」をONにする必要があります。

ONにすると、権限を与える確認の画面が出ました。

MG Hand Gesturesを立ち上げて、「GLOW Services」をONにすると、GLOW Plusのカメラの映像が映りました。

更に、Accessibility ServicesをONにして「START」を押すと、手にポインターが追従するようになります。

ただ、ポインターがかなりずれており、現状では使い勝手はあまりよくありません。

下のスクリーンショットは、「Skeleton Mode」にした場合です。手の形は割と精度よく検知できているようです。「Pointer Mode」で何故ここまでずれるのか、かなり謎です。

「RUN IN Background」を押すと、「MG Hand Gestures」が消えて、ポインターが残ったまま、Androidのホーム画面が表示されます。

もちろんポインターは手の動きに連動するのですが、精度が悪すぎて現状使い物にはなりません。

Oculus Questのハンドトラッキングと比べるとかなり残念な状態ですが、ARの可能性を夢見るには良いアプリです。

バージョン情報

20208/27のv1.2.9で若干精度が上がったようですが、まだまだ実用的ではありません。

バージョン公開日
v1.1.92020/8/27
v1.002020/8/12

v1.1.9

1.New Feature: Added Sound Effects when preformaing clicks
2.New Feature: Added Back Gesture by performing grab gestures

翻訳
1.新機能:クリックをプリフォームするときにサウンド効果を追加
2.新機能:グラブジェスチャーを実行することにより、バックジェスチャーを追加しました

MAD Gaze AR Launcher

こちらは、GLOW Plusのデモ映像に出てきたような、ARランチャーアプリです。

上記のアプリと同様の方法でインストールできました。「Playプロテクトによりブロックされました」というような警告もなく、セキュリティアプリESET Moblile Securityでも脅威は見つかりません。

立ち上げると、言語選択画面になります。日本語はありません。下の「→」をタップします。

キャリブレーションの指示が出ます。GLOW / GLOW Plusとスマートフォンを水平な場所に、同じ方向を向けて置き「Start」を押します。

キャリブレーションが成功し、下の「→」を押すと、操作の説明が出てきます。

「→」を押すと、ここからAR状態に入ります。平面上の画面が映し出され、この画面は頭の動きに追従して動きます。下のスクリーンショットでは、左下から伸びている光の棒が、スマートフォンから伸びているポインターです。

頭の角度を変えると、見える角度も変わります。

ポインターを右下の「→」に持ってきて、スマートフォンの画面を押すと、ボタンが押されたことになるようです。

メニューが映し出されました。下のスクリーンショットでは、GLOW Plusの向こうの景色は見えており、まさしくメニューが中空に浮いているAR状態として見えます。

試しに、ブラウザーを起動したところです。

バージョン情報

バージョン公開日
v1.002020/8/12

専用アプリのアップデート

MAD GAZE Connectorを立ち上げると、Release Notesが表示されます。

これを見ると、Hand Gesture系のアプリが2020年8月27日付でアップデートしているようです。

専用アプリのアップデート方法

MAD GAZE Connectorの画面右上の「:」のようなアイコンを押し、メニューを表示すると、「Apps Download」に赤丸が付いています。

「Apps Download」をタップすると、インストールされている専用アプリの一覧が表示されます。

アップデートがあるアプリは、表示が「OPEN」から「UPDATE」に切り替わっています。

タップするとダウンロードが始まります。

ダウンロードが終わると表示が「INSTALL」に変ります。

「INSTALL」をタップすると、データが無くなるという警告が出ますが、そのまま「インストール」を押します。

アプリを立ち上げると、初期表示と同じような説明文が出たのち、元のバージョンと同じ画面に移ります。

まとめ

AR / MRグラスを謳っているMAD GAZE GLOW / GLOW Plusですが、入手直後はただのディスプレイ端末でした。

やっとARっぽい体験が出来るアプリが出てきました。

トラッキング性能がまだまだで、現状はかなりストレスフルですが、「進化出来たら面白そう」と思う程度には、夢があります。

今はまだ発展途上感がありますが、面白いデバイスになりそうです。

MAD GAZE GLOW 自分だけの大画面!家庭用AR/MRグラス
created by Rinker
MAD GAZE