GMKtec EVO-X5 Proは何が進化した?〜EVO-X2・EVO-X3と仕様を並べて調べた

2026年9月28日

本ページは広告(アフィリエイトプログラム)を含みます。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

ふだん、128GBのユニファイドメモリを積んだミニPC、GMKtec EVO-X2(以下、EVO-X2)でローカルLLMを動かしています。家庭に置けるサイズで、90GB近いモデルまで内蔵GPUで動かせるPCです。

GMKtecからは、その後に外付けGPU用の端子を足した GMKtec EVO-X3(以下、EVO-X3)も出ています。そして9月28日、メモリを192GBまで積んだ GMKtec EVO-X5 Pro(以下、EVO-X5 Pro)が発売されました。本記事では、3機種の公式の仕様を並べ、当ブログのEVO-X2で測ってきた数字と合わせて、EVO-X5 Pro の変わった点を整理します。搭載するプロセッサ Ryzen AI Max+ PRO 495 そのものの比べ方は、前回の記事で調べました。EVO-X2・EVO-X3から、何がどれだけ進化したのでしょうか?

2026年9月28日時点(発売日)の内容です。公式ストアの商品ページに載った仕様と価格で更新しました。

価格について:発売時(9月28日)はスーパー早割で、192GB+2TB が 1,039,840円(192GB+4TB は 1,071,840円)でしたが、今は 1,055,840円(192GB+4TB は 1,103,840円)になっています(2026年9月30日時点・日本公式ストア)。

何を調べたのか〜公式と報道を分けて読む

この記事は調査記事です。EVO-X5 Proの実機には触れていません。GMKtecが公開している情報と、報道で伝えられている情報を集め、EVO-X2で実測してきた値と突き合わせました。

出どころが混ざると読み分けられないため、次のように書き分けます。

区分この記事での書き方
GMKtecの公式発表・公式ストア「公式仕様」の表に入れる
報道で伝えられている内容別の表に分け、「報道」と明記する
当ブログの実測EVO-X2で測った値だけ。測った時期と条件を添える
当ブログの見込み【推測】と明記し、外れる条件も書く

GMKtec EVO-X5 Proとは?

GMKtec EVO-X5 Pro(AMD Ryzen AI Max+ PRO 495 搭載 ミニPC)

2026年9月5日、ドイツ・ベルリンの展示会 IFA 2026 で発表されたミニPCです。GMKtecは「最大3,000億パラメータのLLMを完全にオフラインで実行できる」と説明しています。パラメータはモデルの中にある数値の数で、多いほどモデルのファイルは大きくなります。

公式の説明では、想定する使い手として政府機関や医療、金融、法務などが挙げられています。データをクラウドに出したくない組織に向けた位置づけで、遠隔管理の仕組み(AMD DASH)とセキュリティ用のチップ(dTPM 2.0)も備えています。

GMKtec EVO-X5 Pro(Ryzen AI Max+ PRO 495 / 192GB / 2TB)2026/9/29 16:00以降の「早割価格・7日限定」。192GB+2TB(発売時のスーパー早割は1,039,840円)。Z.AI 3か月コード・ポイント1.5倍の特典あり

¥1,055,840 Amazon・2026-09-29調べ

公式サイトでお友だち紹介なら20,000円OFFクーポンあり

EVO-X5 Proの公式仕様

下の表は、発売日に GMKtec 日本公式ストアの商品ページに載った仕様表から作りました。GPUに割り当てられる量とメモリ帯域は、商品ページに無いため、GMKtec 日本公式ブログのプレスリリース(2026年9月8日掲載)の値です。

項目公式の記載
プロセッサAMD Ryzen AI Max+ PRO 495(Zen 5、16コア/32スレッド、最大5.2GHz、TSMC 4nm)
内蔵GPURadeon 8065S(演算ユニット40基、3,000MHz)
NPU最大55 TOPS
メモリLPDDR5X 192GB(8,533MT/s・基板に直付けで交換・増設はできない)
GPUに割り当てられる量最大160GB(プレスリリースの記載)
メモリ帯域約273GB/s(プレスリリースの記載)
ストレージPCIe 4.0 ×4 のSSD(1TB/2TB/4TB)。M.2 2280 の口が3基(PCIe 4.0 ×4 が2基、×1 が1基)、各8TBまで・合計24TBまで。SATAのSSDは使えない
USB4前面 USB4(40Gbps)×2、背面 USB4 V2(80Gbps)×2。USB4 V2 で外の機器(PCIe)に回せる帯域は最大64Gbps
USB Type-A前面 USB 3.2 Gen2(10Gbps)×2、背面 USB 2.0 ×2
映像出力HDMI 2.1(8K@60Hz)×1+USB4 の4口。同時は4画面まで
有線LAN10ギガビット ×2(1基が遠隔管理のDASHに対応)
無線Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
動作モード静音 54W/バランス 85W/パフォーマンス 持続120W・瞬間最大160W(前面のボタンで切り替え)
電源外付けのACアダプター 330W
大きさ・重さ高さ221 × 幅80 × 奥行195mm、約2.5kg(縦置き・横置き)
その他電源ボタンに指紋センサー、セキュリティチップ(dTPM 2.0)
構成メモリ192GB+SSD(なし/1TB/2TB/4TB)
価格192GB+2TB:1,055,840円/192GB+4TB:1,103,840円(日本公式ストア・2026年9月29日16時以降の「早割価格・7日限定」。発売時の「スーパー早割価格」(先着10台・9月29日16時まで)は 1,039,840円/1,071,840円)
保証1年間(公式ストアは7日間の返品保証・送料無料)
発売2026年9月28日16時(日本の公式ストア)

ユニファイドメモリは、CPUとGPUが1つのメモリを分け合う作りです。グラフィックボードのように専用のメモリ(VRAM)を別に持たないため、メモリの大部分をGPU側へ回せます。EVO-X5 Proでは、192GBのうち最大160GBをGPU用に割り当てられるとされています。

OCuLink(オキュリンク)端子は、公式の仕様表に載っていません。OCuLinkは、PC内部の信号をそのまま外へ出して、外付けGPUをつなぐ端子です。外付けGPUは、公式の説明ではUSB4経由でつなぐ形です。

報道と公式の食い違い

発売前に報道で伝えられていた M.2 の口が3基、10ギガビットのLANが2基、USB Type-A が4基、HDMI 出力、指紋センサーは、発売日の公式の仕様表で確かめられました。

食い違ったのは電源です。PC Watch とエルミタージュ秋葉原は「LITEON製の330W電源を内蔵」と伝えていましたが、公式の仕様表は「外付けACアダプター:330W」です。この記事では公式の仕様表に従っています。

ACアダプターが正しいと考える理由は3つあります。公式の仕様表には、本体側の電源の差し込み口として「DC IN 5525端子」があり、付属品にも「電源アダプター」が入っています。EVO-X2も、当ブログの実機は外付けのACアダプター(約230W)で動いています。さらに、EVO-X5 Proの本体は 221×80×195mm(約3.4リットル)で、ここに330Wの電源と、瞬間160Wまで使うプロセッサの冷却を一緒に収めるのは、熱と場所の面で厳しいと考えられます。報道の「内蔵」は、発表時の説明の取り違えだった可能性があります。USB4 の数も、エルミタージュ秋葉原の「USB4×4」は、公式では前面 USB4 ×2・背面 USB4 V2 ×2 でした。

価格はいくら?

9月28日16時の発売と同時に、日本公式ストアで価格が表示されました(2026年9月28日16時01分の表示)。

構成発売時(9月28日16時〜9月29日16時・スーパー早割)9月29日16時以降(早割・7日限定)
192GB+2TB1,039,840円1,055,840円
192GB+4TB1,071,840円1,103,840円

この金額は「スーパー早割価格・24時間限定」として示されており、先着10台・9月29日16時までの価格です。早割が終わったあとの価格は、発売時点では示されていません。「早割」とされていることから、9月29日16時以降は、この金額より上がる可能性があります。発売前の13時台には 1,023,840円/1,055,840円 と表示されていた時間もあり、発売の直前に16,000円上がっています。

【2026年9月29日 追記】スーパー早割が終わった9月29日16時に日本公式ストアを確認すると、「早割価格・7日限定」として 192GB+2TB が 1,055,840円(16,000円上がった)、192GB+4TB が 1,103,840円(32,000円上がった)になっていました。この7日間の早割が終わったあとの価格は、まだ示されていません。発送は、中国の国慶節の休みの影響で10月9日以降に順次とされています。

公式ストアでは、あわせて次の特典が案内されています。

  • お友だち紹介キャンペーン:紹介が成立すると、紹介した人と紹介された人の両方に20,000円OFFのクーポン
  • Z.AI(生成AIのサービス)の3か月分のアクティベーションコード
  • ポイント1.5倍

EVO-X2(128GB+2TB・583,000円)と比べると、9月29日16時以降の価格(1,055,840円)で約47万円高く、約1.8倍です。メモリ1GBあたりに直すと、EVO-X2 は約4,550円、EVO-X5 Pro は約5,500円です(当ブログの計算)。

価格は2026年9月29日16時時点の表示です。値引きやクーポンは変わることがあるので、公式ストアで最新の表示を確かめてください。

Amazon など公式ストア以外での取り扱いは、9月28日時点で発表されていません。

EVO-X2・EVO-X3から何が進化した?

EVO-X2の列は、GMKtecの公式ページの記載と、当ブログで実際に確かめた値です。EVO-X3の列は、GMKtecの公式の仕様と日本公式ストアの表示で、当ブログの以前の記事でも整理しました。EVO-X5 Proの列は公式の値だけを入れています。価格は、いずれも日本公式ストアの表示です(EVO-X2・EVO-X3 は2026年9月28日時点、EVO-X5 Pro は9月29日16時時点)。

項目EVO-X2EVO-X3EVO-X5 Pro(公式)
プロセッサRyzen AI Max+ 395Ryzen AI Max+ 395(同じ)Ryzen AI Max+ PRO 495
内蔵GPURadeon 8060S(40基)Radeon 8060S(40基・同じ)Radeon 8065S(40基)
メモリ最大128GB(LPDDR5X 8,000MT/s)128GB(LPDDR5X 8,000MT/s・同じ)192GB(LPDDR5X 8,533MT/s)
メモリ帯域256GB/s(当ブログの計算:8,000MT/s × 256bit幅)256GB/s(同じ計算)約273GB/s
GPUに回せる量当ブログの実測:Linuxで約120GiBEVO-X2と同じチップ・同じ容量最大160GB
ストレージ(M.2 の口)M.2 ×2、最大16TBM.2 ×2、最大16TB(出荷時 2TB/4TB)M.2 ×3(PCIe 4.0 ×4 が2基、×1 が1基)、最大24TB
OCuLink(外付けGPU用)なしあり(PCIe 4.0 ×4)なし(仕様表に記載なし)
USB42基(前面 ×1、背面 ×1・40Gbps)1基4基(前面 USB4 ×2、背面 USB4 V2 ×2)
USB-A5基3基4基(10Gbps ×2、USB 2.0 ×2)
映像出力HDMI 2.1、DisplayPort 1.4、USB4HDMI 2.1、USB4(DisplayPort なし)HDMI 2.1(8K)、USB4 ×4(同時4画面)
有線LAN2.5ギガビット ×12.5ギガビット ×110ギガビット ×2
消費電力定常120W、最大140W定常120W、最大140W持続120W・瞬間最大160W(ほかに 54W/85W)
電源外付けのACアダプター(約230W)(当ブログでは未確認)外付けのACアダプター(330W)
大きさ約193×186×77mm約353×186×41mm・約2.3kg(薄く横に広い)221×80×195mm・約2.5kg(縦置き・横置き)
価格(日本公式ストア)128GB+2TB:583,000円128GB+2TB:607,999円/128GB+4TB:649,100円192GB+2TB:1,055,840円/192GB+4TB:1,103,840円(9月29日16時以降の早割価格)

EVO-X3は、EVO-X2と同じプロセッサ・同じ128GBのまま、OCuLink(外付けGPUをつなぐ端子)を足し、USB4 と DisplayPort を減らして、薄く横に広い形にした機種でした。中身の実力は EVO-X2 と同じです。

EVO-X5 Proは、方向が違います。CPUとGPUの演算ユニットの数は3機種とも同じで、大きく変わるのはメモリの容量です。帯域の差は約7%(273 ÷ 256 ≒ 1.07)にとどまります。一方で、EVO-X3で足された OCuLink は、EVO-X5 Proの仕様表にはありません。外付けGPUは USB4 でつなぐ形に戻りました。M.2 の口は2基から3基に増え、SSD を1枚足せます。ただし3基目は PCIe 4.0 ×1 で、ほかの2基(×4)より転送の速さの上限が低い口です。端子は背面のUSB4が USB4 V2 になりました。USB4 V2 は規格上の最大が80Gbpsで、USB4(40Gbps)の2倍です。

プロセッサそのもの(395と495の違い、帯域の計算)と、同じプロセッサを積む MINISFORUM MS-S1 MAX-P495 との比較は、冒頭で紹介した前回の記事にまとめています。

ローカルLLMでは何が変わる?

EVO-X2で動いたモデル、動かなかったモデル

手がかりは、EVO-X2で実際に動かしたときの記録です。書く速さは tok/s(1秒あたりに書き出すトークン数)で、トークンはモデルが文章を扱う単位です。

モデル(ファイルの大きさ)EVO-X2 単体での結果測った時期
gpt-oss:120b(約65GB)書く速さ 35 tok/s2026年7月
Qwen3-235B の2ビット版(約86GB)書く速さ 19.9 tok/s2026年7月
MiniMax-M2 系(約108GB)メモリ不足で落ちた2026年7月
MiMo-V2.6-Flash の Q2_K(117.1GiB)1〜2 tok/s 前後でぶれた(外付けGPU2枚を足すと 13.00 tok/s)2026年9月
GLM-5.2 745B(約202GB)SSDから読みながら 0.55 tok/s2026年7月

EVO-X2では、Ollama で安定して動いたのは90GB前後までで、108GBのモデルはメモリ不足で落ちました。117GiBのモデルは、外付けGPUに一部を逃がしてようやく実用の速さになっています。

EVO-X5 Pro 1台で動かせるモデルの大きさ

【推測】GPUに160GBを回せるなら、EVO-X2で落ちた108GB級や、外付けGPUが必要だった117GiB級のモデルが、EVO-X5 Pro単体で内蔵GPUに収まる見込みです。ただし、会話の文脈を覚えておく領域も同じメモリから取るため、長い文章を扱うほど余裕は減ります。

GMKtecのいう3,000億パラメータのモデルは、4ビットに圧縮(量子化)すると重みだけで約150GBです(1パラメータ約0.5バイトとして計算)。160GBの枠には入りますが、文脈の領域を足すと余裕は小さくなります。GMKtec自身も「適切なモデル、ソフトウェア、設定環境のもとで」と条件を付けており、どのモデルを何 tok/s で動かしたかは公表していません。192GBで300Bのモデルが動くかの計算は、前回の記事でも詳しく扱っています。

202GBの GLM-5.2 745B は、192GBのメモリ全体より大きいため、EVO-X5 Proでもメモリに収まりきらない計算です。

書く速さはどれくらい上がる?

文章を書き出す速さは、1トークンごとにメモリから読む量と、メモリ帯域でおおよそ決まります。この考え方で見ると、次のような見込みです。

  • 【推測】同じモデルを同じ設定で動かすなら、帯域の差の分だけ、最大で約7%速くなる。EVO-X2で 19.9 tok/s だった Qwen3-235B の2ビット版なら、約21 tok/s
  • 【推測】新しく動かせるようになる大きなモデルは、1トークンごとに読む量が増えるため、EVO-X2で動いていたモデルより遅くなる

この見込みが外れる条件も書いておきます。同じモデルと同じソフトで比べて、EVO-X5 Proの書く速さがEVO-X2の1.2倍を超えたとします。その場合は、GPUのクロックやソフトの対応など帯域以外が速さを決めており、この見込みは誤りです。

外付けGPUはつなげる?

公式の説明では、外付けGPUはUSB4でつなぎます。EVO-X2にもOCuLinkは付いていないため、当ブログではUSB4(Thunderbolt)と、内部のM.2スロットから変換したOCuLinkの両方で試してきました。M.2スロットは本来SSDを挿す口です。

EVO-X2で確かめたこと結果
Windowsで、同じRTX 5060 Tiをつなぎ方だけ変えて書く速さを比較差は2.2%以内(OCuLinkとThunderboltでほぼ同じ)
同じ条件でモデルの読み込み時間を比較Thunderboltのほうが1.5〜1.7倍長い
LinuxでThunderbolt経由の Radeon RX 9060 XT起動設定を直すと動いた
LinuxでThunderbolt経由の NVIDIA RTX 3060動かなかった
M.2から変換したOCuLink動いたが、ケーブルが干渉して本体のフタが閉まらなかった

EVO-X5 Proの背面にある USB4 V2 は、EVO-X2のUSB4より速い規格です。モデルの読み込み時間は短くなる可能性がありますが、USB4 V2で外付けGPUを動かした記録は当ブログにありません。公式の仕様では、USB4 V2 の80Gbpsのうち、外付けGPUなどの機器(PCIe)に回せるのは最大64Gbpsです。OSとGPUの組み合わせで動く・動かないが分かれた点は、EVO-X5 Proでも同じように確かめる必要があると考えられます。

EVO-X5 ProでもM.2の口からOCuLinkを出せる?

EVO-X2では、SSDを挿す M.2 の口に変換アダプタを付けて OCuLink を外へ出し、RTX 5060 Ti を動かしました。

変換アダプタは3種類を試し、ケーブルの取り回しで本体のフタが閉まらない問題にも当たっています。

【推測】EVO-X5 Pro も M.2 の口を持っているので、同じ方法で OCuLink を出せる可能性があります。口は3基あるため、数だけで見れば外付けGPUを最大3枚つなぐ構成も考えられます。EVO-X2では、外付けGPUを2枚足して大きなモデルを動かした記録があります。

ただし、いくつか条件が付きます。

  • グラフィックボードは本来、デスクトップPCの PCIe ×16 の口に挿す前提の部品です。M.2 から出せるのは最大でも PCIe 4.0 ×4 で、転送の上限(理論値・片方向)は ×16 の約32GB/sに対して約8GB/sと4分の1です。GPU の性能をフルに引き出せるわけではありません
  • 3基目の口は PCIe 4.0 ×1 で、上限は約2GB/s。×4 の口のさらに4分の1です
  • 公式の仕様では、BIOS は1基目(SSD1)を優先して認識します。起動用の SSD を1基目に残すと、GPU に回せるのは2基です。3基とも使うには、起動用を USB 接続の SSD などへ移す必要があります
  • ケーブルを本体の外へ出す道があるかは、EVO-X5 Pro の筐体では確かめられていません
  • 外付けGPUには、それぞれ別の電源が要ります

転送の上限が効くのは、主にモデルを読み込む時間と、複数のGPUの間でデータを受け渡す場面です。EVO-X2で同じ RTX 5060 Ti をつなぎ方だけ変えて測ったときは、書く速さの差は2.2%以内だった一方、読み込み時間には1.5〜1.7倍の差が出ました(上の表)。モデルが GPU のメモリに収まっている間は、書く速さへの影響は小さいと考えられます。

この見込みが外れる条件も書いておきます。M.2 の口に変換アダプタを挿しても GPU が認識されない、または2枚目以降が認識されない場合は、BIOS の設定や PCIe の割り当てのほうが制約になっており、口の数どおりには増やせません。

OCuLinkを最初から備えたGMKtecの機種には EVO-X3 があります。EVO-X2との違いは、以前に調べました。

発売日の時点で分からないこと

  • 公式ストア以外での取り扱い
  • USB4 V2 で外付けGPUを使ったときの速さ
  • M.2 の口から OCuLink を出したとき、外付けGPUが何枚まで認識されるか
  • GMKtecが3,000億パラメータのモデルをどの条件で動かしたか

EVO-X5 Proは誰に向く?〜EVO-X2・EVO-X3と迷っている人

分かれ目は、動かしたいモデルのファイルの大きさです。EVO-X2で安定して動いた90GB前後を超えるかどうかで考えると、整理しやすくなります。

あなたの状況考えられる選び方
EVO-X2を持っていて、動かしたいモデルが90GB前後に収まっている買い替えても、書く速さの上がり幅は約7%の見込み。急いで替える理由は薄い
EVO-X2を持っていて、110〜150GB級のモデルを1台で動かしたいEVO-X5 Proが候補になる。192GB+2TB で 1,055,840円(9月29日16時以降の早割価格)。EVO-X2 との約47万円の差が、動かしたいモデルの大きさに見合うかで判断する
これから1台目を選び、gpt-oss:120b(約65GB)くらいまでを動かしたいEVO-X2で足りる範囲。価格も分かっている
これから1台目を選び、128GBに入らないモデルを試したいEVO-X5 Pro(1,055,840円から)と、EVO-X2・EVO-X3の価格差で比べる
EVO-X3を持っている中身は EVO-X2 と同じなので、考え方は EVO-X2 の行と同じ。ただし EVO-X5 Pro に替えると OCuLink が無くなる
外付けGPUをつなぎたいOCuLinkでつなぎたいなら EVO-X3(3機種で OCuLink があるのは EVO-X3 だけ)。EVO-X5 ProはUSB4経由で、LinuxでNVIDIAのGPUを使う予定なら、動作の報告を待つほうが安全
複数台をつないだり、10ギガビットのLANを使いたいEVO-X5 Proのほうが合う(10ギガビット ×2)

最初の一歩として、使いたいモデルの配布ページでファイルの大きさを確かめてみてください。90GBに収まるならEVO-X2クラスの128GB機で動く見込みが高く、150GBに近いなら192GB機を検討する意味があります。

まとめ〜EVO-X2・EVO-X3からの進化点

EVO-X3が EVO-X2 に OCuLink を足した「つなぐ方向」の進化だったのに対し、EVO-X5 Proはメモリを増やした「載せる方向」の進化です。EVO-X5 Proは、EVO-X2・EVO-X3と同じ40基のGPUのまま、メモリを192GBに増やし、GPUへ最大160GBを回せるようにしたミニPCです。帯域の差は約7%で、同じモデルが大きく速くなる作りではありません。変わるのは、EVO-X2では落ちたり外付けGPUが必要だったりした110〜150GB級のモデルが、1台に収まる見込みが出てくることです。外付けGPUはUSB4経由で、OCuLinkは公式の仕様表にありません。価格は192GB+2TB で 1,055,840円(9月29日16時以降の早割価格。発売時は 1,039,840円)で、EVO-X2 の約1.8倍です。

EVO-X5 Proのような機種が出てくると、自分のPCで動かせるローカルLLMの大きさは、まだ広がっていくのではないでしょうか。

なお、128GBのEVO-X2で235Bと745Bのモデルを無理矢理動かしてみた記事はこちらです。

記事で紹介した機材

EVO-X5 Pro は、発売日の時点では GMKtec 公式ストアだけでの販売です。Amazon・楽天での取り扱いは、9月28日16時の時点で見当たりませんでした。

GMKtec EVO-X5 Pro(Ryzen AI Max+ PRO 495 / 192GB / 2TB)2026/9/29 16:00以降の「早割価格・7日限定」。192GB+2TB(発売時のスーパー早割は1,039,840円)。Z.AI 3か月コード・ポイント1.5倍の特典あり

¥1,055,840 Amazon・2026-09-29調べ

公式サイトでお友だち紹介なら20,000円OFFクーポンあり

記事中の実測に使っている GMKtec EVO-X2 です。

GMKtec EVO-X2 (Ryzen AI Max+ 395 / 128GB / 2TB)A8限定クーポン「A82608」で5,000円OFF(2026/10/31まで)

¥583,999 Amazon・2026-07-24調べ¥724,586 楽天市場・2026-09-10調べ

公式サイトのみ ¥5,000引きクーポン配布中 クーポンコード A82608(2026-10-31まで)

比べた GMKtec EVO-X3 です。

GMKtec EVO-X3 (Ryzen AI Max+ 395 / 128GB)A8限定クーポン「A82608」で5,000円OFF(2026/10/31まで)

¥576,576 Amazon・2026-07 発売時調べ¥759,998 楽天市場・2026-09-30調べ

公式サイトのみ ¥5,000引きクーポン配布中 クーポンコード A82608(2026-10-31まで)

あわせて読みたい

モデル選びや機材選びの記事は、まとめページにまとめてあります。

参考にしたサイト