動画もローカルで作れるらしい〜Wan 2.2・LTX-2・FramePackを調べてみた
2026年8月14日
手元のPCでは、文章を書かせるのと、画像を作るのは日常的にやっています。動画は、まだ一度も触っていませんでした。
重すぎて家のPCでは無理だろう、と勝手に思っていたためです。ところが2026年8月になって、ローカルで動く動画生成の話をよく見かけるようになりました。名前が挙がるのは Wan 2.2、LTX-2、FramePack の3つです。
気になったので、手元の機材で動くのかを調べてみました。
この記事は公開情報を調べてまとめたものです。手元で動かした結果ではありません。数字は出典によって幅があるため、幅のまま載せています(確認日 2026年8月14日)。
ローカルの動画生成とは、何をするものなのか
やることは画像生成とよく似ています。文章で指示を書くと、それに沿った動画が出てくる、という形です。
違うのは量です。動画は1秒あたり十数枚から数十枚の画像でできているため、同じ長さのものを作るのに画像生成の何十倍もの計算が要ります。しかも、前後のコマがちぐはぐにならないよう、一貫性まで保つ必要があります。ここが「家のPCでは無理」と思われていた理由でした。
いま名前が挙がっている3つは、いずれも重みが公開されていて、手元にダウンロードして動かせます。動かす土台としては ComfyUI(画像生成でよく使われる、部品をつないで処理を組み立てるソフト)がそのまま使われているようです。
3つは、それぞれ何が違うのか
調べた範囲を並べます。数字は出典によってばらつきがあったので、幅のまま載せています。
| 名前 | 必要なメモリ(VRAM) | 作れる長さ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Wan 2.2(14B版) | 24GB以上。圧縮版で16GB前後 | 最大10秒・16fps | いちばん名前が挙がる。誰でも商用に使える形のライセンス(Apache 2.0) |
| Wan 2.2(軽い5B版) | 8〜12GB | 同上 | 12GBのボードでも狙える側 |
| LTX-2 | 32GB以上とする記述あり | 720p・5秒 | 速さが売り。5秒を1分以内に作るとされる |
| FramePack(7B版) | 6GB程度 | 最大120秒 | とにかく軽く、長いものを作れる |
表にしてみて、性格がはっきり分かれていると感じました。
手元の機材で動きそうか
持っているものに当てはめてみます。
| 手元の機材 | Wan 2.2(14B) | Wan 2.2(5B) | LTX-2 | FramePack |
|---|---|---|---|---|
| RTX 3090(24GB) | ぎりぎり届きそう | 余裕あり | 足りない | 余裕あり |
| RTX 3060(12GB) | 足りない | 届きそう | 足りない | 余裕あり |
| Intel Arc B580(12GB) | 足りない | 容量は届くが、対応が課題 | 足りない | 容量は届くが、対応が課題 |
24GBのボードがあれば、Wan 2.2の大きいほうが射程に入りそうです。ただし「24GB以上」と書かれているものと「圧縮しないなら48GBが最低」と書かれているものがあり、ここは条件によって変わると読むべきところでした。実際に載せてみないと分かりません。
FramePackは、3つの中でいちばん手前にあります。6GB程度で動くのなら、12GBのボードでも余裕があります。まず試すならここからだと考えられます。
Intel Arcのボードについては、容量だけ見れば足りるものの、対応するソフトが揃っているかは別問題です。以前、文章を生成する側でも同じところでつまずいたことがあります。ここは期待しすぎないほうがよさそうです。
調べていて引っかかったこと
数字が出典によってばらついています
同じ Wan 2.2 の14B版について、「24GB以上」「圧縮しないなら48GBが最低」「FP8という形式で圧縮すれば8〜12GB」と、出典ごとに違う数字が出ていました。
おそらく、圧縮の度合いと、作る動画の解像度・長さで大きく変わるためです。「必要なVRAMは○GB」という言い方自体が、条件を書かないと意味を持たない類のものだと分かりました。この手の数字は、自分の条件で測り直すまで信用しきらないほうがよさそうです。
ライセンスが揃っていません
Wan 2.2 については、誰でも商用に使える形(Apache 2.0)という記述と、研究目的に制限があるという記述の両方を見かけました。他の2つについては、条件がはっきり書かれた記述を見つけられていません。
作ったものをブログに載せる、といった使い方をするなら、ここは動かす前に自分で確認する必要があります。
置き場所が要ります
動画のモデルは、文章のモデルと同じくファイルが大きいものです。加えて、作った動画そのものも溜まっていきます。手元では画像生成のモデルだけですでに249GB使っていました。動画を始めると、ここがさらに増えることになります。
まとめ:これは使えそうなので、後日測ります
- ローカルで動く動画生成は、Wan 2.2・LTX-2・FramePack の3つが主流になっていました。いずれも重みが公開されていて、ComfyUI で動かせるようです
- 性格が分かれています。Wan 2.2は品質、LTX-2は速さ、FramePackは軽さと長さです
- 手元の24GBのボードなら、Wan 2.2の大きいほうが射程に入りそうです。12GBのボードでも、FramePackやWan 2.2の軽い版なら届きます
- ただし必要なメモリの数字は出典によってばらついています。条件を書かずに語れる類の数字ではありませんでした
- ライセンスも揃っていません。使う前に自分で確認する必要があります
「重すぎて家のPCでは無理」という思い込みは、少なくとも間違っていました。手元の機材で動きそうです。
そうなると、あとは実際に動かして測るしかありません。次のように測ってみるつもりです。
| 測ること | なぜ |
|---|---|
| 3つそれぞれが、24GBと12GBのボードで動くか | 公開されている必要メモリの数字が本当か |
| 同じ長さ・同じ解像度を作るのにかかる時間 | 3つの速さの差が、言われているとおりか |
| 作っている間のメモリ使用量 | 溢れる境目がどこにあるか |
| 出てきた動画の見た目 | 速さと引き換えに何を失うか |
まずはいちばん軽いFramePackから始めて、動くと分かってから上へ行く順番にします。結果が出たら、あらためて記事にします。
参考にしたサイト
確認日 2026年8月14日。ソフトもモデルも更新されます。必要なメモリやライセンスは、導入される時点のもので確認してください。







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