Insta360 ONE Rの4k広角モジュール用カバーを3Dプリンターで作った話
レンズモジュール交換式のアクションカメラInsta360 ONE Rを持っています。レンズモジュールも一式購入してしまったのですが、4k広角モジュールのみ、何故かレンズカバーが売っていないので、自作しました。
Insta360 ONE Rとは
中国のArashi Vision社から発売されているモジュール交換式のカメラです。
カメラモジュールを交換することによって、アクションカメラになったり、360度カメラになったりと、汎用性を持たせていることが特徴です。
レンズモジュール云々については、下記にまとめていますので、ご参考までに。
3Dプリント
3Dプリントは、光造形式の物を持っています。
使用した機器「ELEGOO MARS」
手頃に使える光造形方式の3Dプリンタです。
下記に光造形方式の3Dプリンタの使い心地をまとめています。ご参考までに。
使用したレジン:水洗い樹脂(Elegoo製)
水洗いレジンは洗浄にIPAなどの薬品を使わなくても良いので、超簡単です。
匂いも少なく、プリント後の作業がかなり楽でした。
モデル
使用したアプリ「Fusion360」
AUTODESK社の定番アプリ、Fusion360でモデルを作成しました。
個人での使用ならば無料で使用できます。ライセンスの発行方法は下記を参考ください。
モデル作成
寸法を測って、モデルを作っていきます。
カバーが取れなくなっては困るので、側面に凹みを付けました。
光造形式3Dプリンターでの印刷時には、印刷初期の面にサポーターがたくさん作成されます。プラモデルで言うところのライナーというものでしょうか。これがある面は仕上がり時にサポーターの跡が残ります。反対に、サポーターが付かない面はかなりきれいに仕上がります。
今回はレンズカバーということで、レンズ面が綺麗に仕上がるように、表面を犠牲にします。そこであえて凹凸を作ってあげて、サポーター跡を目立たなくさせようとしてみました。
ELEGOO MARSで印刷に3時間程度かかりました。
出来上がった物
表側は、やはりサポーター痕が残っていますが、デコボコのおかげて許容範囲のように感じます。使っている時には気にならないでしょう。
レンズの面は平坦に出来ています。
取り付けてみる
4k広角モジュールに取り付けてみます。
すっぽりとハマりました。若干のテンションもあり、良い感じに力を入れないと外れません。
四隅のアールはきっちりとは合っていません。ゴミの混入は防げないかもしれません。
高さはかなりフィットしています。
もちろん、マウントブラケットを付けてもハマります。
ver2作成
今回そこそこ気に入ったものが出来ましたので、もう少し作りこんでみました。
変更点は下記の通り。
- 表面の凹凸を削除
- レンズ部のアール(曲面)を修正し、ゴミの混入を防ぐ
- ストラップ用の穴の作成
1.については上の写真の通りです。表面をツルんとさせました。
2.について、前回作成時には、レンズモジュールの角の丸まった部分の局面に隙間が出来ていましたが、改善しました。
3.について、直径2mmの貫通穴を設けました。一応ストラップが通ります。
DMM.make Ver.1
DMM.makeで、ナイロンだと1,000円で作れるようです。個人的にこの値段ならば買っても良いと思いましたので、実際に作ってもらっています。届いたらレビューを追記致します。
Ver.1
出来上がった物
ナイロンナチュラルの素材で作った物です。若干ザラザラした表面です。
自宅で作った物よりも、断然きれいな出来上がりです。
Insta360 ONE R の4kレンズモジュールに取り付けてみました。ちょうどいいテンションがあります。
モデル自身が、レンズ端のアールはズレています。
マウントブラケットを使っても、当然取り付けが出来ます。
素材の問題なのか、白い粉が若干出てきます。使っているうちに無くなっていくのか様子を見ていきたいと思います。
Ver.2
まとめ
何故か見当たらない4k広角モジュール用のカバーを作りました。
個人的には十分実用的なものが出来上がったのではないかと思っています。
私自身もDMM.makeで発注してみました。その使い勝手次第ではありますが、4k広角モジュールを持っている方は是非使ってみてください。
とは言え、個人的にはInsta360 ONE Rのレンズモジュールは360度モジュールが一番おススメではないかと思っています。