【着物】手荷物を減らす方法 ~タモト落としモドキのDIY~
世間ではミニマリストやらなんやらで、持ち物の削減が流行しているようですが、確かに荷物が少ないとスタイリッシュに見えます。
そこで、着物で手荷物を減らすために、ありものでタモト落としモドキを作り、検証してみましたので記載致します。
タモト落としとは
タモト落としですが、Amazonでも楽天でも、検索してもヒットしません。あまりメジャーではないのかもしれません。
二つの小さい袋を紐でつないだものです。
紐を首にかけ、二つの袋をそれぞれ左右のタモトにしまう事で、ポケットの代わりにしようというものです。
下記のサイトに、京都寺町のゑり正さんのタモト落としが載っています。
オシャレで使いやすそうですね。ですが、スマホと長財布を使っている私にとっては、大きい袋が二つ付いていた方がありがたいです。
ゑり正さんのサイトを見てもわかる通り、タモト落としの構造は、
- 袋×2つ
- 紐
これだけです。
タモト落としを作ってみる
必要なもの
必要なものは、
- 袋×2つ
- 紐
これだけです。
紐は首を通します。ゑり正さんのように絹の紐を使えれば、襦袢も長着も傷めずに済むでしょうが、今回は適当に見繕います。
準備したもの
今回は試しという事で、手元にある紐を使います。
- カメラ用ストラップ
- 巾着
- スマホケース
巾着に財布を入れて、スマホケースにスマホを入れる。という使用を想定しています。
スマホケースはともかく、巾着はモバイルバッテリーケースです。 スマートではないですが、今回は試しという事で。
作業
カメラストラップに巾着を通し、一般的な止め方の通り止めてしまいます。
袋を紐に固定する
今回はカメラ用ストラップを用いていますので、固定が楽です。カメラを止めるように使えばいいだけです。
紐のもう一方にも袋を固定する
もう片方も同様に固定してしまいます。
使ったカメラストラップは革の部分が割と長めなので、際まで寄せて短くしています。
完成
所要時間10分にも満たずに完成です。紐の両端に袋が付いた、構造上はタモト落としと同じものが出来ました。タモト落としモドキ、一先ず完成です。
身に着けてみる
早速身に着けてみます。下記の感じで、身に着けます。
本来は、襦袢の上にタモト落としを身に着けるようです。
この写真では、長襦袢の下にタモト落としモドキを身に着けています。
一方にスマホ、他方に財布を入れてみましたが、タモト自身には重量物が当たっていないため、シルエットが身軽な感じになります。
元々ふんわりとしているタモトに財布等が入るので、スーツのポケットに物を収納するよりも断然スタイリッシュです。
スマホや財布を取り出してみる
まずは、右腕の方に収納したスマホを取り出してみます。
袖に腕を引っ込めれば、直ぐにスマホケースが取り出せます。
次に財布を取り出してみます。
こちらも同様、簡単に取り出せます。
何度か使ってみて
タモト落としモドキを身に着ける位置
元々、前述のように長襦袢の下にタモト落としモドキを身に着けたのは、ストラップと長着が擦れて生地が傷まないようにとの思いがありました。
何度か使ってみましたが、ストラップ自身は引っ張らなくても事足りるようです。首元のストラップの滑りがないようでしたら、タモト落としモドキでの生地の摩耗は考慮しなくても良いはずです。
私の場合、長襦袢の下には、Vネックのシャツを着ています。長襦袢の下にタモト落としモドキを身に着けると、カメラストラップが地肌に触れてしまいます。暑い時期には肌が荒れたり、臭ったりしてしまいそうです。
そこで、本来の付け方である「長襦袢と長着の間に身に着ける」形に落ち着きました。これでも、使用中のストラップの移動はなさそうですので、生地の摩耗は気にしないことにしました。
カメラストラップは優秀?
タモト落としは、構造上どうしても首に重量が集中します。財布とスマホとモバイルバッテリーを入れてみたところ、流石に首にずっしりと来ました。
が、元々カメラ(ミラーレス)用のストラップだけあって首の部分は幅10mm程度あります。食い込むこともなく、すぐに重量に慣れてしまいました。
カメラストラップのように、元々が重量物用であるネックストラップを用いた方が、現代人には良いかも入れません。
素材は大切
今回は、このような有り合わせで作りましたが、着物のタモトから安っぽい巾着が顔を出すのはちょっといただけない。
羽織の裏地と同じ様に、昔の日本人はタスキ落としで隠れたオシャレを楽しんだとかなんとか。
パッと出した小物はシャレた物にしたいところですので、気に入った鞄か巾着かが見つかれば変えていきたいところです。
まとめ
今回は、タモト落としモドキを作成し、有用性を検証いたしました。
結果、財布・スマホがタモト落としモドキに収納できますので、手ぶらで出かけても支障が無くなり、便利です。
見た目を気にしなければ、意外と身近にあるもので出来てしまいますので、試してみてはいかがでしょうか。