QooCam 8kレビュー:長時間録画を試す その1「内臓メモリー優先時の挙動」
8k画質で録画ができる360度カメラQooCam 8kは、公称では約45分の連続録画ができるとしています。
実際にどれくらいの録画が出来るのか、試しています。今回は、内臓メモリーのみでの録画をしてみました。
QooCam 8kとは
中国KANDAO社による、8k画質で録画が出来る360度カメラです。
GoProやInsta360が5.7k画質に対して、8k画質と解像度で優位に立っている商品です。
目的
今回の目的は、下記を確認することとしました。
- 充電しながら、録画が出来るのか
- 録画時間に制限はあるのか
撮影状態
マイクやら自撮り棒なども使用していますが、充電環境についてピックアップします。
QooCam 8k
録画時のQooCam 8kの状態を記載いたします。
バージョン | |
---|---|
firmwareバージョン | 62 |
WiFi | OFF |
録画モード | 8k@30fps 10bit |
ファン | Auto |
優先メモリー | 内臓 |
内臓メモリー状況 | 22.6GB使用済み 残り34GB |
microSDカード | 256GB |
録画開始時のバッテリー | 75% |
今回の録画時には、スマートフォンとの接続はしていません。スタンドアロンで動いていますので、タッチパネルは表示されっぱなしです。
microSD 256GB
microSDカードは、SanDiskのExtreme PROを使用しました。UHS-1 U3規格で、書き込み90MB/sを謳っています。QooCam 8kの実質の書き込みが20MB/s弱なので、粗悪品でない限り問題はなさそうです。
実際の書き込み速度の見積は、下記の記事にまとめています。ご参考までに。
USBケーブル
マグネット形式の充電ケーブルです。
充電は問題なく出来るようですが、スマートフォンとの有線接続は出来ませんでした。
RAVPower type-c 26800mAh
大きくて重く嵩張りますが、何かと重宝しているバッテリーです。USB Type-CのPD対応なので、QooCam 8kに対しては、十分な性能があると言えます。
撮影結果
録画開始から28分経過時の画面の写真を撮りました。
充電は継続して出来ていますし、バッテリーは75%と撮影初期時から変化していません。
録画時間 | バッテリー残量 | メモリー残量 |
---|---|---|
録画開始時 | 75% | 34GB |
28分02秒 | 75% | 5.8GB |
メモリー残量は、5.8GBとなっています。
録画終了
この5分後に、警告音と共に録画が終了しました。録画ボタンを押すと「Out of Memory」のメッセージが出てログがが出来ません。
メモリー残量は、1.78GBとなっています。
本体温度もそこまで熱くなっていません。録画時にはファンは止まっていますが、Insta360 EVOの連続撮影時のように「熱い」わけではないので、熱暴走の線は考えられません。
PCに接続しても、まだまだ1.3GB以上の空き容量があるように見えています。
この状態で、終了したということから、
メモリー残量が、1ファイル当たりの区切りである2GBを切ると録画が終了する
のではないかと、推測されます。
なお、今回の総録画時間を見てみます。
合計17ファイル出来ていました。最後のファイルが25秒ですので、
2分 × 16ファイル + 25秒 = 32分25秒
の録画が出来た計算になります。
録画時間 | バッテリー残量 | メモリー残量 |
---|---|---|
録画開始時 | 75% | 34GB |
28分02秒 | 75% | 5.8GB |
32分25秒 | 75% | 1.78GB |
microSDは256GBの物を差していましたが、自動での切り替えは出来ないようです。
また、バッテリーに注目すると、録画開始時から残量の変化が見られません。このことから、外部給電時には、発熱の元になるバッテリーの充電は行わずに、外部からの電源のみで駆動しているのではないでしょうか。ファンが止まっているにも関わらず、録画中の本体温度がそこまで上昇していないことから、大外れはしていないのではないでしょうか。
まとめ
今回、内臓メモリー優先の設定で、長時間の録画を行いました。
結果わかったことは、下記の通りです。
- 外部給電が出来ていると、内臓バッテリーの残量は変化しない(要追加確認)
- USB2ケーブルでもPD対応ならば、十分給電できる
- 内臓メモリーと、microSDは自動では切り替わらない
- メモリーの残量が2GBを切ると、動画撮影が中断される恐れあり
今回は、公称の45分間の録画前にメモリーが尽きてしまいましたが、バッテリーがほとんど減らない点は確認が出来ました。
残念ながら、メモリーの切り替えは手動のみのようです。の自動切り替えが出来ないのであれば、1時間以上録画したいのであれば、microSDカード使用の一択です。