レンズ交換式アクションカメラ Insta360 ONE R のモジュール一式を買ってしまった話
2020年1月末に発売された、レンズ交換式のアクションカメラ「Insta360 ONE R」。本体発売当初から「3Dマウント」というVR180用のマウンターが発売される予定だったのですが、未だに発売されていません(2020/8/18時点)
しびれを切らして一通り買ってしまいました。今回は使い勝手をメインにまとめます。
Insta360 ONE Rとは
中国のArashi Vision社から発売されているモジュール交換式のカメラです。
カメラモジュールを交換することによって、アクションカメラになったり、360度カメラになったりと、汎用性を持たせていることが特徴です。
現在発売されているレンズモジュール
現在発売されているレンズモジュールは3つです。
4k広角モジュール
可もなく不可もなく、そこそこキレイに映る4k広角モジュールです。このレンズ、後述する1インチ広角モジュールの完全下記互換レンズなので、これを買うのならば、1インチ広角モジュールを買うべきです。
もっとも、そのうち発売される(であろう)3Dマウンターの規格次第では状況が変わるかもしれません。
デュアルレンズ360度モジュール
360度映像が撮影できるモジュールです。Insta360 ONE Rを使うのならば、買っても損はないでしょう。
1インチ広角モジュール
小型のミラーレス一眼カメラ並みの1インチセンサーを搭載したレンズモジュールです。しかもレンズはLeica監修という。アクションカメラとしては最高峰の画質が得られます。
購入した物
たまたま状態の良い4k EDITIONの中古を見つけて飛びつきました。
が、後々考えると、これはあまり良くない行動だったと反省しています。Insta360 ONE R自身は、モジュールの構成によって、自分でカスタマイズして発注できるシステムを取っています。カスタマイズして一括で購入した方が、幾分か割引が適応されます。
つまりは、モジュールを買いたいのならば、初めに買ってしまった方がお得だったと後で気が付きました。
Insta360 ONE R 4k EDITION
レンズモジュールは4k広角モジュールのみ。たまたま中古を購入できました。
内容物は、下記の通り。
- 本体
- 4k広角モジュール
- 標準バッテリー
- フレーム(アクションカメラマウント)
- 1/4インチアダプタ
- USBケーブル(USB type-C、USB type-A)
- クロス
- 説明書類
- ステッカー
上の写真の通り、レンズ・本体・バッテリー・フレームがバラバラにできます。
ブロックのように合体させて使います。
デュアルレンズ360度モジュール
360度映像が撮影できるモジュールです。
現在主流である2つの超広角レンズが対面に配置されているタイプです。
Insta360 EVOとの外観比較
レンズ部分が倍近くに大きくなっていることが分かります。
斜めから見てみると、Insta360 ONE Rのレンズは大分突起しています。
また、”こっち見んな!”と言いたくなる程度に、レンズ中心部分がこの角度からでも見えています。
光学設計が大分と進化しているのでしょう。
レンズ間の距離は、Insta360 EVOよりは小さいです。ステッチもInsta360 EVOよりはキレイだと考えられます。
QooCam 8kとの外観比較
レンズサイズで見ると、QooCam 8kとInsta360 ONE Rの360度レンズは大きな差がありません。
横から見ると、QooCam 8kの方が若干細めですので、ステッチはQooCam 8kの方が綺麗に出来そうです。
レンズ保護フィルター
デュアルレンズ360度モジュールには、別売りで純正のレンズ保護フィルターが手に入ります。
入っている物は下記の通り。
- レンズ保護フィルター本体(2枚で1セット)
- ポーチ
- 説明書
ポーチ
ポーチはInsta360のロゴ入りです。
内部が2つに分かれています。
レンズ保護フィルター同士が干渉して傷つくことはなさそうです。
レンズ保護フィルターの取り付け
フレームに保護フィルターを取り付けるための金属のポールが入っています。
ここに引っ掛けて、上部を押し込めば取付完了です。(写真ではInsta360 ONE R本体を取り除いています)
純正のレンズキャップは兼用できる?
さて、このレンズ保護フィルターを付けると、レンズ面積が大きくなります。
こうなると、当然デュアルレンズ360度モジュールに付属のレンズキャップは取付できません。
更に言うと、このレンズ保護フィルターに対するキャップやカバーは現状販売されていないようです。
1インチ広角モジュール
入っていたものは、レンズ本体と簡単な説明書のみ。カバーはありません。
このモジュールを買うのならば、別途キャップを購入した方が良いです。このサイズのレンズがむき出しになるのは、精神衛生上あり得ないです。
レンズカバー
私はサードパーティ製の物を購入しました。シリコン製のものです。現在(2020/8/18時点)では純正のカバーは売っていないようです。
これが無いと持ち歩くときに気を使います。
ついでにレンズカバーも購入しました。
1インチ広角モジュールの取り付け方
1インチ広角モジュールは、センサーサイズが大きいこともあって、レンズサイズも大きくなっています。
これって、フレームに入るの?
と一瞬思ったわけですが、1インチ広角モジュールの出っ張っている円形の部分が外れます。
これ自身が保護レンズになっているのですね。モジュール側のレンズは360度レンズ並みに曲面となっています。ここが傷つくと終わりでしょう。
慎重にフレームを閉じて、
保護レンズを締めなおします。
この作業、かなりの手間ですし、気を使います。
間違っても屋外でやりたい作業ではないですね。
動作する最小構成は
実はInsta360 ONE RはUSB type-Cにモバイルバッテリーを繋げると動きます。
つまり、レンズモジュール一つと、コアと呼ばれる本体さえあれば、動いてしまうのです。
純正の小型のバッテリーの代わりに大型モバイルバッテリーをつなげてあげれば、長時間録画ができるかもしれません。
この状態では防水機能は皆無となります。
まとめ
勢いでInsta360 ONE Rを買ってしまいました。ぼちぼち使って感じた点は、
・1インチ広角モジュールを手に入れてから、4k広角モジュールの出番がない。
・モジュール交換が超めんどくさい!
・めんどくさいから、1インチ広角モジュールしか使わなくなった。
最大のウリであるモジュール交換式という特徴は、そのめんどくささから、なかなか活かせないのではないでしょうか。
実際、この手のカメラは手軽に撮影できる点に存在意義があるはずですが、モジュール交換はこの点と矛盾します。
とはいえ、アクションカメラとしてできが悪いかというとそういうわけでもなく、360度カメラとしても良くできていますし、1インチ広角モジュールはキレイに撮影できます。
モジュール交換式という点は実はウリではなく、自分の使い方にあったモジュールのみを購入する方が賢い選択と言えるでしょう。
というわけで、360度撮影がしたいのならば、360度版。
アクションカムとしてキレイに撮影したのであれば、1インチ版を購入すべきです。