DELL XPS 13 9300でOculus Rift Sを使う ■Core i7-1065G7 /16GB /RTX3060Ti(eGPU)■

2021年1月29日

DELL様より、スタイリッシュなモバイルノートPC「XPS 13 9300」をお借りしました。このXPS 13 9300はThuderbolt3ポートを搭載していますので、GPUボックスを用いればVRを楽しめるのではと思い、検証してみました。本稿では、Oculus Rift Sについてまとめます。

テスト機:DELL XPS13 9300のスペック

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。

お借りしたモデルは、16:10の広々とした4k強の液晶を搭載したモデルです。

modelDELL XPS 13 9300
CPUCore i7-1065G7
4コア8スレッド 1.3GHz(TB 3.9GHz)
GPUCPU内臓GPU(Intel Iris Plus Graphics 940)
メモリ16GB
SSD512GB
HDDなし
電源45W
OSWindows10 Home 64bit

なお、XPS 13 9300は、DELLの公式サイトでは販売が終了したモデルです。

現行モデルはXPS 13 9310です。

DELL公式サイトで見る

用意した物:Razer Core X

項目Razer Core X
メーカーRazer
サイズ(高さx横x奥行き)(mm)230x168x374
内寸(mm)160x57x330
内蔵電源650W

電源能力が650Wと高めのGPUボックスです。これにRTX 3060 Tiを差してテストします。

Razer Core Xには、Thunderboltケーブルが付属しません。今回は下記のケーブルを用いてテストを行いました。

Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 3 ケーブル (0.7m ブラック)【100W出力 / 40Gbps / 高速データ転送 / 4K対応 / 5K対応】MacBook iPad Pro 他対応
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GIGABYTE GV-N306TGAMING OC-8GD

GIGABYTE製のRTX 3060 Tiです。GIGABYTEのモデルの中では中の下と言ったモデルです。

Oculus Rift Sを動かしてみる

Oculus Rift Sを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

Oculusアプリのグラフィック設定を変更し、「パフォーマンスを優先」と「品質を優先」の両方でフレームレートをまとめます。

Oculus Rift Sのグラフィック設定について

Oculus Rift Sを接続する~配線の様子

XPS 13 9300の二つのUSB Type-Cは、両方ともThunderbolt3ポートとなっています。

このどちらかに、GPUボックスをつなぎます。GPUボックスには、XPS 13 9300への給電にも対応していますので、XPS 13 9300本体への充電ケーブルは不要になります。

Oculus Rift SのDisplayPort端子は、GPUボックス内のDisplayPortに差し、USBをXPS 13 9300本体に差します。私は下の写真のようなアダプタを使いましたが、XPS 13 9300に付いてくるUSB Type-C/Type-A変換ケーブルでも問題なく使えます。

XPS 13 9300純正USB変換ケーブル

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

フレームレートは300fps近く出ており、全く重さを感じさせません。快適です。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でフレームレートを見ていきます。

アプリを最高画質にしても、フレームレート130fps程度を確保できています。Half Life:ALYXも快適に動作します。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

こちらも、フレームレート120fps以上は確保できています。快適に動作します。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

Oculus Rift Sの画質設定はフレームレートに影響しません。

アプリの画質設定によって、フレームレートが大きく変化します。アプリの画質を「高」にしてもフレームレート80fpsを確保できています。ただ、アプリの画質を上げていると、画像が表示されてから映像が安定するまでに時間がかかる他、高速ターン時に画像の乱れが出てきます。

タスクマネージャーを見てみると、GPUにはかなりの余裕があるもののCPUに余裕がないことが分かります。

フレームレート測定結果まとめ

Oculus Rift Sパフォーマンスを優先品質を優先
BEAT SABER278fps337fps
Half Life:ALYX 低画質171fps165fps
Half Life:ALYX 最高画質129fps129fps
SteamVR Home120fps140fps
Asgard’s Wrath 簡単163fps167fps
Asgard’s Wrath 高102fps91fps

【セルの色】水色:96fps以上、黄色:80~96fps、赤:80fps以下
※:Oculus Rift Sのリフレッシュレートの2割増し=96Hz、Oculus Rift Sのリフレッシュレート=80Hz

Oculus Rift Sのフレームレートは80Hzです。これを超えていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えますが、今回テストした全条件で、80Hzを大きく超えています。

XPS 13 9300 + RTX 3060TiでOculus Rift Sを使用する場合、Oculus Rift Sの画質設定は「品質を優先」で十分にフレームレートが確保できます。

また、アプリに集中するためには、駐留アプリを出来るだけ少なくするなどの対策が必要になってきます。

まとめ

XPS 13 9300+RTX 3060TiでOculus Rift Sは使えるのか?

XPS 13 9300+RTX 3060TiでOculus Rift Sは十分使えます。

ただし、CPUがボトルネックとなることがあります。

Oculus Rift Sは動作が軽い分類に位置するHMDです。

今回のテスト結果から、Oculus Rift SはXPS 13 9300 + RTX 3060Tiで十分な性能が出せると考えられます。

XPS 13 9300は一世代前のモバイルノートです。Core i7とは言え、CPU性能に余裕はあまりありません。重たいアプリを使用する場合は、他のアプリが動かないような対策は必要になるものの、VRを楽しむことが出来ます。