【VR】次の世代のVRカメラ予測

2019年3月10日

VR180は消えてしまうかもしれないというお話。

2眼レンズは3Dカメラに必要か

まずは現状のVR180の規格について、先日投稿したこちらの写真ですが、
生データはこんな感じで、右目と左目の二つの写真がつながった形になっています。
(下側が黒いのは、靴が映り込んだので、消しているだけですので気にしないでください💦)
これは、人間が見る映像に近い形で2つのレンズで写真を撮っているのです。
ところが、昨年末に話題になったように、FACEBOOK用に、iPhoneでも3D写真が撮れてしまいます。
iPhoneは、人の目ほどに離れたレンズを持っているでしょうか?
持っていませんよね。
レンズ1つで3D写真が撮れるなら、ハード的にもソフト的にもお手軽で良いんじゃないか、という話になります。

1眼レンズでの3D処理

では、iPhoneはどうやって3D写真を作っているんでしょうか。
答えは、写真のデータの他に、距離のデータ(ディプスマップ)を取っているんです。
最近のスマホで、カメラで距離・長さが測れたり、後からボケ味が調整できる機能がある物は、ディプスマップが取得できるカメラを持っています。
写真の色のデータと、ディプスマップの奥行きを関連付けてあげると、簡易的な3D写真の出来上がりです。
処理のイメージは、こちらのTechCrunchの記事が分かりやすいです。

次の世代のVRカメラ予測

現状の360度カメラにディプスマップを記録する機能が付けば、簡易的な360度3D映像が作れるようになりそうです。
業務用では、KandaoのObsidianはこれにあたりますが、約50万円と個人ではとても手が出ません。

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何より現状の構成+αで3Dが実現できればいいだけならば、スマホ用のディプスマップ用のセンサーを追加すればいいはずです。
  • 映像用魚眼×2個
  • ディプスマップ用×2個以上(小さな魚眼レンズ付き。映像用魚眼が邪魔になるので3つくらいはつくのでは?)
という構成で、コンシューマー用360度3Dカメラが登場するのではないでしょうか。

まとめ

次の世代のVRカメラがどういう形になるのかはわかりませんが、写真にディプスマップを付けるだけであれば、技術的には既存のものですね。
構造的に単純で、360度3D映像を作ることができるかもしれないこの形式、案外すぐに商品が出てくるんではないでしょうか。
「むっちゃんのステレオワールド」というサイトを見てこの考えに至りました。そこで、ステレオフォトメーカーというソフトを使って、KandaoのObsidianのデータから、360度3D映像を作っていらっしゃいます。現状では1コマずつ変換しているようですが、いずれは動画も編集できるようなソフトが出来るんじゃ無いでしょうか。
先日投稿した下記の記事のように、本当にVR180カメラは買ってはいけないものなのかもしれません。

<2019/3/10追記>
別記事でLight field displayについて、ほんの少しだけ書いたところで思い出しました。
Light field cameraです。本来の”光の場”の記録としては、このカメラが正しいのでしょうけど、構造・原理が複雑です。

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AIが進化していく内に、こういう「ハードウェアが複雑なカメラ」はソフトウェアで淘汰させる気がします。
ディスプレイとしては、下記のホログラムみたいなものが、普及したら良いなと思います。