180度3Dカメラ Insta360 EVO + 小型ジンバル + スマートフォン で被写体を追従するVR180動画を取る方法

スマートフォンとアプリで連動できるタイプのジンバルを使うと、被写体に追従するように滑らかにカメラの角度を調整してくれるようになります。

そこで、この機能を180度3Dカメラで使えないかどうか検証してみました。

準備した物

使用した物は下記を基本として、小物を使っています。

機材

カメラInsta360 EVO
スマートフォンHuawei P20
ジンバルZHIYUN Crane M2

今回は私の手元にあるジンバルZHIYUN Crane M2を使っていますが、スマートフォン用アプリで被写体を追従する機能があるジンバルならば、同じ手順で使用できるはずです。

小物

百均のすべりどめを適当に切り取った物、スマートフォン用ホルダー二つと、1/4インチネジ オスオスタイプを準備しました。

スマートフォン用フォルダーは、背面と、側面の2か所に1/4インチネジが付けられるタイプの物を使います。

ZHIYUN Crane M2に付属しているスマートフォン用ホルダーはスマートフォン背面の1/4インチネジ穴が無いので使えませんでした。

準備

スマートフォン用フォルダーを合体させる

スマートフォン用フォルダーをオスオスネジを介して合体させていきます。

まずは、スマートフォン用フォルダーにオスオスネジを取り付けます。

次にクッションとして、百均の滑り止めを適当にネジに通します。

もう一つのスマートフォン用フォルダーをこの上に取り付けます。この時、下の写真のように、見えている1/4インチネジ穴が同じ方向になるように調整します。

クッションを挟んであげないと、この傾きの調整がうまくいきません。コルクでもウレタンでも何でもいいので挟んであげると、丁度いい角度で固定できるでしょう。

Insta360 EVOとスマートフォンを挟み込む

Insta360 EVOとスマートフォンをフォルダーに挟み込みます。

下の写真のように、Insta360 EVOとスマートフォンのカメラの向きが同じになるようにセットします。

写真では、Insta360 EVOを下記の記事で書いたケースにはめ込んでいます。

下から見るとこんな感じです。1/4インチネジ穴が同じ方向に向いています。

クイックリリースプレートを取り付ける

スマートフォン用フォルダーのうち、スマートフォン側の1/4インチネジ穴を使って、ZHIYUN Crane M2のクイックリリースプレートに固定します。

バランス取り

ジンバルの使用方法に従って、各軸のバランスを取ります。

下記の写真は、ZHIYUN Crane M2でバランスを取った状態です。

スマートフォンに比べて、Insta360 EVOは軽量ですのでかなり前に出ています。これだけ前に出ていれば、ジンバルが映り込むこともありません。

撮影方法

スマートフォンでジンバル用のアプリを立ち上げます。

ちなみに、ZHIYUN Crane M2はスマートフォンとBluetoothで接続します。

接続が終わったら、スマートフォン上でジンバル用アプリを用いて被写体をロックします。

ZHIYUN用のアプリでは、指でスーッと追従したい被写体の領域を選んであげると、被写体を認識して「スマートフォンのカメラから外れないように」ジンバルが自動で動作します。

例えば、下の写真のように、180度3DカメラVuze XRを選択してあげて、真横に移動してみます。

当然、角度が変わるわけですが、ZHIYUN Crane M2が自動で動き、Vuze XRを追い続けます。

この写真では最初の状態から90度くらいになるまで追っていますが、ロックが外れることなくZHIYUN Crane M2が稼働しています。

スマートフォンと同じ向きに向いたInsta360 EVOがセットしてありますので、Insta360 EVOで録画をしながら、上記の操作をしてあげると、被写体を追い続ける180度3D動画が撮れるというわけです。

まとめ

今回、Insta360 EVO+ジンバル+スマートフォンで被写体を追い続ける180度3D動画の撮り方を紹介いたしました。

この方法で、子供の動画を撮ったりしています。が、被写体は1m以上離して撮った方が良いように思います。

近過ぎると、動きが急になるためか、180度3D動画で見ると酔いやすいです。

視聴時に強制的に視野が振れると、気持ち悪くなり易いという典型的な状態なのではないでしょうか。

今回はInsta360 EVOで紹介しましたが、この方法と同じ様に、スマートフォンとカメラを一緒にジンバルに載せることが出来れば、どんなカメラでも同じような動画を取ることが出来ます。

お手持ちのカメラ+ジンバル+スマートフォンでいろいろ試してみてはいかがでしょうか。