ACEMAGIC F9A と GMKtec EVO-X5 Pro は何が違う?〜同じ Ryzen AI Max+ PRO 495 のミニPC2機種を並べて調べた

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ユニファイドメモリ128GBのミニPC、GMKtec EVO-X2 でローカルLLMを動かしています。前の記事では、192GBを積んだ後継の GMKtec EVO-X5 Pro が発売されたので、EVO-X2・EVO-X3 と仕様を並べて調べました。

その翌日、ACEMAGIC からもミニPC「F9A」が発売された、という報道がありました(BigGo ファイナンス)。積んでいるのは、EVO-X5 Pro と同じ AMD Ryzen AI Max+ PRO 495 で、メモリも同じ192GBです。本記事では、2機種の公式ストアに書かれた仕様と価格を並べて、違いを整理しました。プロセッサもメモリも同じなら、F9A と EVO-X5 Pro は何が違うのでしょうか?

2026年9月29日時点の内容です。

前の記事はこちら

何を比べたのか

Ryzen AI Max+ PRO 495 を積んだ ACEMAGIC F9A と GMKtec EVO-X5 Pro について、各社の公式ストアに書かれた仕様と価格を並べました。2機種とも当方は持っていないので、この記事は調べた内容をまとめたもので、実機で測った記録ではありません。

比べたのは、ローカルLLMを動かすときに差が出そうな6点です。載せられるモデルの大きさ、外付けのグラフィックボード(外付けGPU)のつなぎ方、電源と電力の設定、本体の大きさと重さ、ネットワークと保存用のSSD、価格と届く時期です。

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F9A と EVO-X5 Pro で同じところは?

まず、同じところです。プロセッサ、内蔵GPU、メモリは2機種とも同じでした。

項目2機種で共通(公式の表示)
プロセッサAMD Ryzen AI Max+ PRO 495(16コア32スレッド・最大5.2GHz)
内蔵GPUAMD Radeon 8065S(40CU・最大3.0GHz)
ユニファイドメモリLPDDR5X 192GB・8,533MT/s
GPUに割り当てられるメモリ最大160GB
AI処理の専用回路(NPU)最大55TOPS

GPUに割り当てられる最大160GBは、ACEMAGIC の公式ストアと、GMKtec の海外向け公式ストアに書かれています。GMKtec の日本公式ストアのページには、この数字の記載はありませんでした。ユニファイドメモリはプロセッサとGPUが分け合って使うメモリで、GPUに割り当てた分が、グラフィックボードでいう VRAM(GPU専用のメモリ)にあたります。

ローカルLLMで、どの大きさのモデルが載るかは、主にGPUが使えるメモリの量で決まります。2機種ともここが同じなので、載せられるモデルの大きさの目安は同じと考えられます。実際に使える量は、OSやソフトの設定でも変わります。192GBで載るモデルの大きさは、以前の記事で調べました。

F9A と EVO-X5 Pro で違うところは?

違いは、本体まわりに集まっていました。表の値は、すべて各社の公式ストアの表示です(2026年9月29日20時台に確認)。

項目ACEMAGIC F9AGMKtec EVO-X5 Pro
OCuLink(外付けGPUをつなぐ口)あり(×1・PCIe 4.0 x4)仕様表に記載なし
USB4(40Gbps・外付けGPUにも使える口)×2×2
USB4 V2(80Gbps)仕様表に記載なし×2
電源外付けACアダプター(DC 19.5V/11.8A)外付けACアダプター 330W
電力の設定(公式の表記・実測ではない)TDP 120W(「up to 176W performance」とも表記)静音 54W/バランス 85W/パフォーマンス 120W・瞬間 160W
大きさ158.5×158.5×81.5mm(約2.0リットル)221×80×195mm(約3.4リットル)
重さ約1.4kg約2.5kg
有線LAN2.5GbE ×210GbE ×2
SSDの差し込み口(M.2 2280)2本(PCIe 4.0 x4)・合計8TBまで3本(x4・x4・x1)・1本8TBまで・合計24TBまで

体積(リットル)は、公式の寸法から当ブログで計算しました。

外付けGPUのつなぎ方

いちばん大きな違いは、外付けGPUのつなぎ方でした。ACEMAGIC F9A は OCuLink(オキュリンク)という、グラフィックボードをつなぐための口を持っています。GMKtec EVO-X5 Pro は、公式の仕様表に OCuLink が無く、つなぐなら USB4 を使います。ただし、外付けGPUの動作を各社が保証しているかどうかは、今回見た公式ストアのページの範囲では確かめられませんでした。

つなぎ方でどれくらい差が出るかは、当ブログで EVO-X2 を使って測ったことがあります(Windows・Ollama・RTX 3060 と RTX 5060 Ti・2026年7月)。同じグラフィックボードを OCuLink と Thunderbolt(USB4 と同じ系統のつなぎ方)で比べたところ、文章を書く速さはほとんど変わりませんでした。差が出たのはモデルを読み込む時間で、Thunderbolt のほうが1.5〜1.7倍かかりました。また、この環境では、OCuLink は電源を切ってから抜き差しする必要があり、Thunderbolt は挿すだけで使えました。

この測定は EVO-X2 とこの2枚のグラフィックボードでのもので、F9A と EVO-X5 Pro で同じ結果になるかは確かめていません。

電源と電力の設定

EVO-X5 Pro は、静音・バランス・パフォーマンスの3段階の設定があり、いちばん高い設定で120W、瞬間的には160Wまで使うと書かれています。電源は外付けのACアダプター(330W)です。

ACEMAGIC F9A は、TDP(熱の設計の目安)120Wと書かれ、あわせて「up to 176W performance」という表記もありました。段階ごとの設定の内訳は、公式ストアのページにはありませんでした。電源は外付けのACアダプターで、出力は 19.5V・11.8A と書かれています。

大きさと重さ

ACEMAGIC F9A は約2.0リットル・約1.4kgで、EVO-X5 Pro(約3.4リットル・約2.5kg)より小さく、軽くなっています。EVO-X5 Pro は縦に置く形で、幅が80mmと細いのが特徴です。

ネットワークとSSD

有線LANは、EVO-X5 Pro が 10GbE(毎秒10ギガビット)を2つ、ACEMAGIC F9A が 2.5GbE(毎秒2.5ギガビット)を2つです。1台に収まらない大きなモデルを、複数台に分けて動かすような使い方では、機械どうしをつなぐ通信の速さが効いてくると考えられます。

ローカルLLMのモデルは、1つで数十〜百数十GBになることがあります。SSDの差し込み口は、EVO-X5 Pro が3本、F9A が2本です。

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価格はいくら?

2機種とも、日本の公式ストアに円の価格が出ています(2026年9月30日10時台の表示)。

機種構成価格(円)届く時期(公式の表示)
ACEMAGIC F9A192GB+2TB1,149,800円(通常の表示 1,249,980円)予約注文・10月末
GMKtec EVO-X5 Pro192GB+2TB1,055,840円(早割価格・7日限定)10月9日以降に順次発送
GMKtec EVO-X5 Pro192GB+4TB1,103,840円(早割価格・7日限定)10月9日以降に順次発送

同じ192GB+2TBで比べると、EVO-X5 Pro の早割価格のほうが約94,000円安い表示です。F9A で選べる構成は、この1つでした。

EVO-X5 Pro の価格は、当ブログで1時間ごとに公式ストアの価格を記録していたところ、9月29日16時に発売時の「スーパー早割」から「早割価格・7日限定」に切り替わりました。発送は、中国の国慶節の休みの影響で10月9日以降に順次とされています。

どちらも、値引きの期間や価格は変わることがあります。買う前に、公式ストアの最新の表示を確かめてください。

F9A と EVO-X5 Pro、どちらを候補にするか

載せられるモデルの大きさの目安は2機種で同じなので、選ぶときは本体まわりの使い方で考えます。

こういう使い方なら候補と、付いてくる条件
あとから外付けGPUも足したいOCuLink がある ACEMAGIC F9A。EVO-X5 Pro は USB4 を使うことになる(当ブログの EVO-X2 での測定では、Thunderbolt は書く速さがほぼ同じで、読み込みに1.5〜1.7倍の時間がかかった。2機種では未確認)。どちらも外付けGPUの動作保証は公式ページで確かめられていない
置き場所が狭い・持ち運びたい約2.0リットル・約1.4kg の ACEMAGIC F9A。電力の設定の内訳は公式に書かれていない
複数台をつないで使いたい・NASに大きなモデルを置きたい10GbE が2つある EVO-X5 Pro
モデルのファイルをたくさん本体に置きたいSSDの差し込み口が3本の EVO-X5 Pro
日本の公式ストアで円で買いたい・早く届けたいどちらも日本の公式ストアに円の価格がある(9月30日時点)。EVO-X5 Pro は 10月9日以降に順次発送、F9A は「予約注文:10月末」
いまの128GB機で足りている192GB機で主に増えるのは載せられるモデルの大きさ(プロセッサの世代は同じ Zen 5)。載せたいモデルが128GB機に収まっているなら、買い替えで得られるものは小さいと考えられる

迷ったら、まず動かしたいモデルのファイルの大きさを調べて、GPUに割り当てられる160GBに、文脈(会話の長さ)の分の余白を足しても収まりそうかを確かめてください。収まりそうなら、上の表の使い方の違いで候補を絞れます。

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まとめ

  • ACEMAGIC F9A と GMKtec EVO-X5 Pro は、プロセッサ(Ryzen AI Max+ PRO 495)・内蔵GPU(Radeon 8065S)・ユニファイドメモリ(192GB)が同じで、載せられるモデルの大きさの目安は同じと考えられる
  • 違いは本体まわりで、F9A は OCuLink があり、約2.0リットル・約1.4kg と小さい。EVO-X5 Pro は 10GbE が2つ、SSDの差し込み口が3本
  • 日本の公式ストアの円の価格(192GB+2TB)は、F9A が 1,149,800円(予約注文:10月末)、EVO-X5 Pro が 1,055,840円(早割・10月9日以降に順次発送)

9月30日時点で、ACEMAGIC F9A は日本の公式ストアで予約注文を受け付けている段階でした。届く時期は10月末と表示されています。

買える場所のリンクです。ACEMAGIC F9A は、Amazon と楽天市場に F9A の出品が、2026年9月30日現在ありません(ボタンは ACEMAGIC の他の機種も含む検索結果に飛びます)。日本の公式ストアでは予約注文を受け付けています。

ACEMAGIC F9A(Ryzen AI Max+ PRO 495 / 192GB / 2TB)Amazon・楽天市場は 2026/9/30 現在 F9A の出品なし(検索は ACEMAGIC の他機種を含む)

¥1,149,800 ACEMAGIC日本公式ストア(予約注文:10月末)・2026-09-30調べ

参考にしたサイト

記事で紹介した機材

GMKtec EVO-X5 Pro(Ryzen AI Max+ PRO 495 / 192GB / 2TB)2026/9/29 16:00以降の「早割価格・7日限定」。192GB+2TB(発売時のスーパー早割は1,039,840円)。Z.AI 3か月コード・ポイント1.5倍の特典あり

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