Insta360 EVO 付属のVRゴーグルをCardboardアプリに対応させる手順

2019年4月25日

※(追記:2021/1/5)GoogleはCardboardのサポート終了を宣言しています。その一環と考えられますが、Cardboard設定サイトがリンク切れになりました。記録としてこの記事は残しますが、現状ではこの方法でのVRゴーグルの設定は出来ません。

Insta360 EVOには、付属のVRゴーグルが付いてきます。Insta360 EVO用アプリで使用する分には綺麗に3Dに見えるのですが、Androidの他のVR用アプリで使用するにはCardBoardに対応させる必要があります。下記は、iOSでも設定できるようですが、私は未確認です。

Insta360 EVO付属のVRゴーグル

外見

非常にコンパクトです。折りたためばポケットにすっと入ってしまいます。

性能

Insta360 EVOのアプリで見る限り、それなりに3Dに見えます。

アプリ起動後、下の「アルバム」を押します。

見たい映像を選んで、

右下のVRゴーグルアイコンをタップします。

後は画面中央の白い線に沿って、VRゴーグルをセットして、

見る時は上下引っ繰り返す、となっています。

Insta360 EVOのアプリでも、多少歪んで見えますが、例えばVeeRのアプリを見るとスマホを動かすとぐにゃぐにゃ。これでは酔ってしまいます。

CardBoardに対応させるには

アプリでちゃんと3Dに見えないのは、レンズの情報がスマホに入っていないからです。

レンズの距離やら、厚さ等の情報は本来VRゴーグルメーカーからQRコードの形で提供されます。

例えば、下記のような物。これがメーカーから出ていればいいのですが、Insta360 EVOの付属品のQRコードが見つかりません。

ちなみに、これは、私がInsta360 EVOの付属のVRゴーグル用に作ったものです。作り方を後述します。

類似品 or OEM ?

このVRゴーグル自身の形はさほど珍しい物ではありません。Amazonで\200弱の物もあったりします。

また、エレコムの「P-VRG06BK」もちょっと似ています。

類似品のQRコード

上記のエレコムの「P-VRG06BK」のレビュー欄には、自分で作ったという猛者がいらっしゃいます。

また、例えば下記のサイトでは、VRゴーグル用のQRコードが大量に張り付けられています。

上記のサイトの「Homido Mini」や「Lion VR Mini」が形状的には近いように思います。

これらのQRコードを試してみましたが、やはり画像がゆがみます。まだマシなのは「Lion VR Mini」かな、といったところでしょうか。

QRコードを自作する

エレコムのレビューに書き込まれていた方がいらっしゃるように、このQRコードは自作出来ます。

QRコード作成準備

まずご自身のスマホのPixel Density (画素密度)「ppi(pixel per inch)」を調べておきましょう。

ご自身のスマホの名前と「ppi」で検索すれば、上位にヒットするはずですが、例えば下記のようなサイトを見れば一覧表があります。ご参考までに。

作業では、いつも使っているスマホと別に、もう一台、設定するための機材が必要になります。PCでもスマホでもタブレットでも動くようです。前者はプレビュー、後者は設定の編集に使います。

私はPCを使用しましたので、編集側をPC、プレビュー側をスマホと記載いたします。

設定サイトにアクセス

下記のGoogleのCardBoardの公式サイトにアクセスします。

(2020/1/5時点、リンク切れ。GoogleはCardboardのサポート終了を宣言していますので、その一環と考えられます) https://www.google.com/intl/ja_ALL/get/cardboard/viewerprofilegenerator/

上記のサイトに行き、少し下を見ると、QRコードが表示されています。

このQRコードをスマホで読んであげると、下記のような表示が出ます。先に調べておいたスマホのPixel Density (画素密度)「ppi(pixel per inch)」を入力します。

「OK」を押すと下の表示に変わります。

画面をタップすると、

原色のカラフルな箱の中に入ったかのような表示になります。VRゴーグルをつけて調整していきます。

各長さの設定項目

PCの画面をスクロールすると、「VIEWER PARAMETER FORM」という項目があります。

ここを入力していくと、ご自身のスマホとVRゴーグルに最適な設定を作ることができます。

Your Company何を入れても構いません。出来上がったQRコードに名前が反映されます。
ここでは、「Kimono oyaji」と記載しています。
Viewer Name何を入れても構いません。出来上がったQRコードに名前が反映されます。
ここでは、「Insta360EVO」と記載しています。
Primary button typeVRゴーグルをつけた状態での操作手段を設定します。
このVRゴーグルを使って操作することは無いので、ここでは「None」を選びました。
Screen to lens distance (mm)スクリーンとレンズまでの距離を入力します。ざっくりとした測定ですが、このVRゴーグルでは60mm程度です。
Inter-lens distance (mm)左右のレンズの中心の距離を入力します。ざっくりとした測定ですが、このVRゴーグルでは、65mm程度です。見る人の瞳孔間距離も影響するようですので、要調整です。
Screen vertical alignmentゴーグルを何処にセットするのかを指定します。このVRゴーグルでは、「TOP」となります。
Tray to lens-center distance (mm)VRゴーグルの中心と、スマホの画面の端の高さの差を入力します。
このVRゴーグルでは、スマホのセット位置とレンズ中心の距離が約35mmです。スマホのケース・縁をざっくり2mmと考えて、33mmを入力しました。
Screen to lens distance (mm) はおよそ60mm
Inter-lens distance (mm) はおよそ65mm
Tray to lens-center distance (mm) はおよそ35mmからスマホの縁の距離を引いた物

ここまでは、定規で測れば何とか測定ができるところです。

レンズの設定項目

次にレンズの設定項目です。これは、レンズの性能が分かっていれば、その値を入力すればいいのですが、今回は分かりませんので、VRゴーグルを除きながら、手探りで設定していきます。

PCで「Distortion coefficients」をいじると、リアルタイムでスマホの画面が更新されます。

画面全体で、線が直線になるように調整していきます。

k1レンズの全体的な曲率のようです。視野の中心付近が直線に見えるように調整します。
今回は、「0.200」としました。
k2レンズの周辺の曲率のようです。視野の外側の線が直線に見えるように調整します。
今回は、「0.100」としました。

以上で、一通りQRコード作成準備が整いました。

PCで、「Generate Profile」をクリックします。

QRコード下の「Download **」を押して、自分の設定を持っておきましょう。

アプリ「CardBoard」にQRコードを読ませる

Androidの場合はGoogleのアプリ「CardBoard」にQRコードを認識させれば、「CardBoard」に対応しているアプリは自動的にこの設定を参照します。

アプリのインストール

Google Playの「CardBoard」をインストールします。

インストールが終われば、「開く」を押します。

メディアへのアクセス許可を求めてきますので、許可します。

セットアップの画面に入ります。橙色の「→」をタップします。

カメラへのアクセス許可を求めてくるので許可します。

QRコードを探すために、カメラが起動します。

枠の近くにQRコードを持ってくると、「ペア設定が完了しました」と表示されます。

続けて「→」をタップすると、 VRゴーグルを取り付けるように指示が出ます。

取り付けて、画面をタップすると、オオカミが表示されます。

ここで、VRゴーグルの設定を確認して、問題なければ終了です。この地点で新しいVRゴーグルの設定がスマホに反映されています。

設定を変更した場合

前述の手順でQRコードを作成したのち「CardBoard」アプリを起動します。

右上の点が3つ縦に並んだメニューボタンをタップします。

「ビューアを切り替え」という項目が出るので、ここをタップします。すると、カメラが起動し、QRコードの読み取りの手順に移ります。

ここで、新しいQRコードを読ませてあげると、新しい設定が反映されます。

まとめ

Insta360 EVOの付属のVRゴーグルを他のVRアプリで使えるように設定してみました。

レンズの設定がなかなか難しく、「設定なしよりはマシ」程度の出来ですが、一応見れるようになったかと思います。

スマホや見る人によっても変わってくるようですので、気になる方は上記にチャレンジしてみてください。

参照サイト