QooCam Studioの設定で3840×3840出力が! と、ぬか喜びした後、ちょっとだけ画素数があげれたという話

180度3D写真・動画が撮れるQooCamですが、公式では、4k動画は3840×1920で出力されるとなっています。が、ちょっと設定をいじると、3840×3840の出力となりましたので試してみました。
QooCamのスペック
QooCamとは、写真・動画共に、360度2D撮影と180度3D撮影ができるカメラです。
動画 | 3840×1920@60fps, 30fps 1920×960@120fps, 100fps |
写真 | 4320×2160 |
動画撮影では優秀な手振れ補正アルゴリズム(IMU6軸ジャイロ)を搭載しています。
QooCam Studioの出力設定
デフォルトの状態を確認する
前述の通り、QooCamの動画のスペックは4k画質3840×1920、片目1920×1920の画質です。
試しに、同じく180度3Dが撮影できるVuze XRで4k画質設定をしてみると、QooCamのスペックと同じ”3840×1920”になります。
360度2D映像にしても180度3D映像にしても、4k画質というのが3840×1920と認識されていると考えていいでしょう。

では、QooCamはどうでしょう。
デフォルトでの状態は下記の通り、Vuze XRと同じく3840×1920となっています。

TypeをStereo・3dvに変更
ここで、下記のように□で囲んだところを、「3dv」に変えると、3840×3840になりました!
画素数二倍です!

単純計算で、
- Vuze XR の5.7k=5760×2880≒16.6Mピクセル
- Vuze XR の4k=3840×1920≒7.4Mピクセル
- QooCamの4k(3dv)=3840×3840≒14.7Mピクセル
と、QooCamの画質が一気に向上するのでは! と考えました。アルゴリズムを売っているKANDAOならやってくれるはず! との期待に胸を膨らませました。
普段、画質が良いVuze XRを使っているのですが、解像度が上がるのならば、使い勝手の良いQooCamの使用機会が上がります。
Vuze XRよりもQooCamが優れている点は下記の通り。
Vuze XR | QooCam | |
録画中のスマホでのプレビュー | × スマホに接続していても 録画中プレビューは出来ません。 | ○ スマホに接続していれば、 低画質での録画のプレビューが出来ます。 |
手振れ補正処理 | △ PCでのみ手振れ補正が出来ます。 | ○ スマホでもPCでも手振れ補正が出来ます。 180度3Dに関してはVuze XRよりも優秀です。 |
Stereo・3dvでの出力結果
結果がこちら、Premiereでのソース確認画面です。

右半分が真っ黒!
片目180度分の映像は1920×1920から変わっておらず、無駄に黒い部分が多い映像が出力されただけという、残念な結果でした。
ちなみに、Premiereの設定を横360度と認識されると、無加工でもそれっぽく表示は出来ます。

とは言え、シーケンスを横1920縦3840に設定してからの編集が妥当でしょうね。右側が真っ黒ですし・・
そもそも、QooCam Studioでの出力設定の「3dv」とする意味がそもそも無かったと考えるべきでしょう。右側真っ黒ですし・・・
QooCam Studioで出力できる画素数の本当の最大値
さて、これはこれとして、QooCam Studio設定で、画素数はどこまで上げれるのか試してみました。
結果は、4320×2160です。
やり方は簡単です。
Resolutionの設定項目にCustomというのがありますが、これが4320×2160まであげれます。 これ以上は1ピクセルだって上げれません。

今度は、短い動画を出力して、Premiereで確認します。

ちゃんと、4320×2160で出力できていることが分かります。
出力画素数の違いの検証
実際に、この2つの解像度で動画を出力し、YouTubeにアップしてみました。
3840×1920
4320×2160
正直、画質の違いは分かりませんが、双方とも、YouTubeの画質の4k設定は「2160s」と書かれています。 どちらの画質でアップしても、4320×2160に引き延ばされている可能性が高いのではないでしょうか。
まとめ
QooCam Studioの設定で3840×3840の出力が出来たので一瞬喜んだのですが、この設定は無意味でした。
が、QooCam Studioの設定で4320×2160の動画が出力できることが分かりました。
このQooCamですが、静止画の出力は4320×2160まで出来るのです。
動画も当然同じセンサーを使っているのですから、4320×2160で出力できてもおかしくありません。
片目当たりの画素数を単純比較すると、
(2160×2160)/(1920×1920)≒127%
27%アップです・・・
体感できるかどうか疑問ではありますが、YoutubeやVeeR等の投稿サイトでは、4k画質は「2160p」と書かれています。
他人に共有するかどうかはともかく、一度YoutubeなどにアップしてからOculus Goなどで楽しむのならば、元のファイルから4320×2160で出力した方が画質の劣化は起こりにくいでしょう。
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