【着物】アンティーク着物を買ってみて分かった、既製品の着物のおかしな点
初稿:2019/3/8 | 追記:2019/3/11 |
着物を普段着にしようと目論んでおります。
下記に記載しました記事にて、目標とする身丈と裄が分かりました。
このサイズを持って、アンティーク着物を買ってみました。
アンティーク屋さんに行って痛感したのは、裄が70cm以上のものは殆どないということ。
当然といえば当然ですが、体形に合わそうと思うと仕立てるしかなさそうです。
長岡京の「戻橋キモノマルシェ」で購入した長着
お値段:なんと¥1,000
裄が短いことは目をつぶって買いました。お店では帯を締めずに、”意外といけるかも”と思って買ったのですが、
実際に帯を締めてみると、裾が上がって若干短く見えます。歩くと足袋の上が見えそうです。
次に、寺町通の「原宿シカゴ」で購入した長着
お値段:¥6,372
少しお値段高めで身丈も長かったのですが、裄が合う物って中々ないので思い切って買いました。
着てみたところ、皺も殆どできずにいい感じです。
サイズ検証
既製品も含め、サイズを検証してみます。
サイズについては、身丈・裄はもちろんのこと、気になるのは、内揚げの位置と、身幅でしょうか。
内揚げ(うちあげ)の位置も気になるところ。肩から内揚げ(うちあげ)までの長さを「揚げ下がり」と呼ぶそうです。
身幅自身は測りようがないので、後巾(うしろはば)を測ります。内揚げ(うちあげ)のある位置の幅を測りました。「帯を締めたときに余るかどうか」が重要だと考えたためです。また、古着で畳んで置いてある場合、後巾は測り易いので目安として知っていて損はないと思っています。
図解すると下記の通り。半分に折られた状態で測りました。この状態なら、古着屋さんで見繕う時も、畳直し易いですね。
身丈 | 裄 | 後巾 | 揚げ下がり | |
既製品(Lサイズ) | 146cm | 74cm | 35cm | 51cm |
古着(戻橋) | 143cm | 68cm | 31cm | 57cm |
古着(シカゴ) | 151cm | 75cm | 33cm | 61cm |
ここから分かること
1.既製品の揚げ下がりの位置が如何におかしいのかが分かります。
身丈が3cm短い戻橋で買った古着よりも6cmも高い位置にあります。これでは帯に隠れるはずがありません。
2.既製品の後巾が大きいですね。身丈が1サイズ大きなシカゴで買った古着よりも2cm長い。単純化して、この差が前巾にも同じだけあるとするならば、2cm×4か所=8cmも身幅が大きくなる計算です。既製品は誰をターゲットにしているのでしょうか?
何はともあれ、これで私としては、
- 身丈:145~150cmくらい
- 裄:75cmくらい
- 後巾:31~33cmくらい
- 揚げ下がり:60cmくらい
という目安ができました。これだけ分かれば、購入の敷居がググっと低くなります。
<2019/3/11追記>
下記のサイトにサイズ感のイメージが書いてありました。
後巾(うしろはば)の目安は、
後巾 = ( ウエスト ÷ 4 )+ 7cm
となるようです。おなかが出ている人は、ウエストの前の方が大きくなり、後巾は小さくなるんでしょうね。
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