【実機レビュー】Lenovo Legion 550Pi(RTX2060):エントリーモデルのゲーミングノート【VRを試す】■Core i7-10750H /16GB /RTX2060■

2021年3月8日

Oculus Quest系の配線

Lenovo Legion 550Pi(RTX2060モデル)は背面にUSB Type-Cポートを持っているので、ここにOculus Questや、Oculus Quest2を接続すると、高速充電を使いながら、エンドレスでOculus Linkが使えます。

USB Type-Cポートの給電は約10W

Oculus Quest

Oculus Questのリフレッシュレートは72Hzです。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Oculus Questのグラフィック設定について

標準設定(4128 x 2272)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を中央の「1.0x」(解像度:4128 x 2272)のままで、各アプリのフレームレートを測定しました。

重たいアプリでもなんとか起動していますが、高画質を求めるとフレーム落ちが発生します。快適に動作させるには、レンダリング解像度を下げた方が良さそうです。

フレームレート狙い設定(3104 x 1712)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を最小の「0.8x」(解像度:3104 x 1712)とし、フレームレートが一番高くなる状態で測定しました。この設定では、高圧縮のかかった動画を見ているような、モヤっとした絵作りとなりますが、動作は安定します。

この設定では、Oculus Questで最もフレームレートが稼げる設定です。

非常に重たいアプリ「Medal of Honor」もフレーム落ちせずに動作しています。快適です。

高画質狙い設定(5408×2976)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を最大の「1.3x」(解像度:5408×2976)とし、画質が一番高くなる状態で、フレームレートを測定しました。

この設定では最も画質が高くなる半面、フレームレートが出なくなります。

たとえフレームレートが出ていたとしてもGeForce RTX 2060のメモリーが足りないために、正しく表示されるまでに時間がかかったりと、決して快適とは言えません。

Oculus Quest 2

Oculus Quest 2のリフレッシュレートは72Hz、80Hz、90Hzから選べます。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Oculus Quest 2のグラフィック設定について

標準設定(4128 x 2096)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を中央の「1.0x」(解像度:4128 x 2096)のままで、各アプリのフレームレートを測定しました。

アプリの高画質化を狙わなければ、フレームレートは72fps以上出ており、快適に動作します。

ただし、重たいアプリはフレーム落ちしますので、レンダリング解像度を下げた方が良いでしょう。

フレームレート狙い設定(2784 x 1408)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を最小の「0.7x」(解像度:2784 x 1408)とし、フレームレートが一番高くなる状態で測定しました。この設定では、高圧縮のかかった動画を見ているような、モヤっとした絵作りとなりますが、動作は安定します。

この設定では、Oculus Quest 2で最もフレームレートが稼げる設定です。

非常に重たいアプリMedal of Honorでもフレーム落ちしません。読み込みに時間がかかる物の一度読み込んでしまえば、快適に動作します。

高画質狙い設定(5408×2736)

PCのOculusアプリのレンダリング解像度設定を最大の「1.3x」(解像度:5408×2736)とし、画質が一番高くなる状態で、フレームレートを測定しました。

この設定では最も画質が高くなる半面、フレームレートが出なくなります。

たとえフレームレートが出ていたとしてもGeForce RTX 2060のメモリーが足りないために、正しく表示されるまでに時間がかかったりと、決して快適とは言えません。

まとめ

Lenovoのゲーミングノートのエントリーモデル「Lenovo Legion 550Pi(RTX2060モデル)」の性能を見てまいりました。

Lenovo Legion 550Pi(RTX2060モデル)のおすすめポイント

・背面に集中した使いやすいインターフェース
・高い性能のわりに、高いコストパフォーマンス
・PC用VRを楽しめる

Lenovo Legion 550Pi(RTX2060モデル)のおススメ出来ないポイント

・約2.4kgとゲーミングノートとしても重たい本体

Lenovo Legion 550Pi(RTX2060モデル)は、GeForceシリーズの中でもレイトレーシングに対応したGPUを積んだゲーミングノートです。

HMD評価結果
Oculus Rift S余裕を持って使えます。
Oculus Quest十分に使えます。
アプリは低画質に設定した方が良いでしょう。
Oculus Quest 2十分に使えます。
アプリは低画質に設定した方が良いでしょう。
Vive Cosmos Elite性能を十分には発揮できません。
スーパーサンプリングを50%以下にすれば使えます。
Pimax 8k Plus性能を十分には発揮できません。
スーパーサンプリングを50%以下にすれば、何とか使えます。

Oculus推奨PCと比較しても十分な性能を持っています。Oculusシリーズを使用するのであれば、問題無くVRを楽しめるでしょう。このレベルのPCであっても、Medal of Honorは何とかプレイできます。

Medal of Honorは、約180GBと容量もかなり取るので、1TBもあるSSDはうれしいですね。

また、Legion 550Piは標準的な配置のキーボードを搭載しており、作業に違和感がありません。Microsoft Ofiice搭載モデルもありますし、ゲーム以外の用途でも活躍できるでしょう。