【実機レビュー】Lenovo Legion Y740(15):15インチハイエンドノート【VRを試す】■Core i7-9750H /32GB /RTX2080MQ■

2021年2月24日

Lenovo様より、ゲーミングブランド「Legion」の中から、ハイパフォーマンスモデル「Legion Y740(15)」をお借りしました。

1世代前とは言え、ハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 Max-Qを積んだこのノートPCで、どれくらいVRが楽しめるのか検証を行います。

Lenovo Legion Y740(15)

Legion Y740は、CPUに第9世代Intel Coreシリーズを積んだゲーミングノートです。今となっては型落ちモデルですが、その分コストパフォーマンスが上がっており、狙い目と言えるでしょう。

Legion Y740(15)81UH0032JE
CPUCore i7-9750H
6コア12スレッド
2.4GHz(TB 4.5GHz)
GPUGeForce RTX 2080 with Max-Q
メモリ32GB
チップセットHM370
SSD1TB
HDD1TB
ディスプレイ15.6型 IPS液晶
1920×1080(フルHD)・Dolby Vision NVIDIA G-Sync・光沢なし
インターフェースmini DisplayPort x1
HDMI x1
USB3.0(Type-A) x2
USB3.1(Type-C・Thunderbolt3) x1
マイク・ヘッドホンコンボジャック x1
有線LAN
ネットワーク無線LAN(Wi-Fi):Wi-Fi 5(802.11 a/b/g/n/ac)
Bluetooth:Bluetooth5.0
Webカメラ720p HDカメラ
バッテリー駆動時間約3.0時間
OSWindows 10 Home 64bit (英語版)
キーボードフルサイズ (バックライト付) 英語
サイズ
(幅×奥行×高さ)
1.9リットル (361 x 265 x 19.95mm)
電源230W
重さ約2.2kg
価格(税込)¥221,654

※価格・モデルは執筆時の物を記載しました。頻繁に変更されるので、必ず公式サイトでご確認ください。

現状(2021/2/24時点)で直販サイトには、上記の1モデルのみ販売されています。

基本的なデザインは、Legion Y540(15)と同じものとなっています。

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テスト機:Legion Y740 (15)

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。

modelLegion Y740(15)
81UH0032JE
ディスプレイ15.6インチ FHD IPS液晶(1920x1080px)
CPUIntel Core i7-9750H
6コア12スレッド・2.6GHz(TB 4.5GHz)
GPUNVIDIA GeForce RTX 2080 Max-Q
8GB GDDR6
メモリ16GB
SSD1TB (NVMe/M.2)
HDD1TB
電源230W
OSWindows10 Home 64bit(英語版)

このLegion Y740(15)が搭載しているRTX2080 Max-Qは、1世代前のハイエンドGPUです。現行RTX3060Tiと近しい性能と言えます。

外観・デザイン

天板

全体的にヘアライン加工が施されています。電源が入っているとLEGIONのロゴの「O」の部分が光ります。

天板

側面・インターフェース類

インターフェースが背面に集中しており、非常に使いやすい配置になっています。

背面

Legion Y740(15)の背面のインターフェースは、左から順に、mini-DP、HDMI、USB3.0(Type-A)、有線LAN、USB3.0(Type-A)、電源ポートが配置されています。mini-DPとHDMIはかなり近い位置にありますので、変換アダプターを使う場合には干渉しないように注意が必要です。

背面と両サイドの後方に、大型の排気口が設置されています。

右側

ディスプレイのヒンジ部分よりも後ろに2cm程度の出っ張りがあります。片手でディスプレイを開けた時の安定感は抜群ですが、その分だけ、PC本体が大きくなっています。

本体右側には、USB3.0(Type-A)が一つだけ配置されています。

左側

本体左側のコネクタは、USB3.1(Type-C・Thunderbolt3) x1が一つと、マイクイヤホンコンボジャックが配置されています。

本体前面には、インターフェースはありません。

ヒンジ部分

Legion Y740(15)のヒンジ部分は、筐体の上部に位置しています。液晶の角度を変えても、キーボードの位置は変わりません。また、180度以上開くことが出来ます。

キーボード・タッチパッド

Legion Legion Y740(15)のキーボードは下の写真のように、英語版のキーボードが採用されています。テンキーはありません。

右側にも、CtrlAltShiftが配置されています。後述しますが、イルミネーションの設定で、キーボードはカラフルに光ります。

打鍵感は悪くなく、キーは見た目以上に沈みます。打鍵音は静かな部類になります。

タッチパッドのサイズは控えめです。ミスタッチが起きにくい位置に配置されていますが、不要な時にはFnF11でタッチパッドのON/OFFの切り替えが出来ます。

イルミネーション

LegionY740(15)は、ゲーミングPCらしくキーボードやファンの排気口部分のイルミネーションの設定が出来ます。

専用アプリ「iCUE」から設定することが出来ます。

光らせたいキーだけ洗濯することも出来ます。

排気口の光り方も設定できます。

天板の「LEGION」のロゴも光ります。

キーボードのバックライトを光らせた状態です。FnスペースでキーボードのバックライトのON/OFFが出来ます。

Webカメラ

Legion Y740(15)のWebカメラはHD画質(720p)の物が、液晶の下に配置されています。

下から見上げるような配置になるので、キーボードを使用しながら、このカメラを使うにはちょっと工夫が要りそうです。

重さ

本体の重さ

本体の重さを計りました。

項目重量
公称値約2.3kg
実測値2.27kg

約2.2kgでした。このスペックのゲーミングPCとしては、標準的な重さです。

電源アダプタ

230WのACアダプタなので、かなりの大きさ・重さがあります。198 x 98 x 26mm、重さも765gと巨大です。

コードを入れると、およそ1kgです。

Legion Y740(15)本体と電源ケーブルで、3kg強です。

私自身、同程度の重さのPCを持ち歩いていますが、ACアダプタは極力持ち歩きたくない大きさです。

VR性能測定結果

ここからは、Legion Y740(15)の性能を検証していきます。専用アプリ「LENOVO VANTAGE」から、ファンのモードは「性能」に変更して検証しています。

Oculus推奨スペックとの比較

Oculus推奨GPUの下限のスペックのPCとの比較をします。

  • CPU:Intel Core i5 4590
  • GPU:GEFORCE GTX 1060-6GB
  • メモリ:8GB

実測値を基に計算しています。

※Oculus推奨スペックを100とした時の、Legion Y740(15)の性能

項目説明
3Dmark
TimeSpy
DirectX 12対応の描画性能を示しています。
Oculus推奨のGTX1060 6GB(Desktop)を100とした場合の値です。
Dmark
FireStrike
DirectX 12対応のVRの描画性能を示しています。Orange Roomよりもリッチなグラフィックを使用します。
Oculus推奨のGTX1060 6GB(Desktop)を100とした場合の値です。
Cinebench
CPU
CPU全体の計算能力を示しています。
Oculus推奨のIntel Core i5 4590を100とした場合の値です。
Cinebench
SingleCore
CPUのコア1つ分の計算能力を示しています。
Oculus推奨のIntel Core i5 4590を100とした場合の値です。
memoryメモリーの容量を示しています。
Oculus推奨の8GBを100とした場合の値です。

Oculus推奨性能に対して、十分な性能を持っています。

解像度とフレームレートの関係

解像度を変えてVRMARKを実行しました。横軸が画素数、縦軸がフレームレートです。

VRMARKで記載されているフレームレートはPCが1秒間に何枚絵を描けるか、という値です。

このPCが絵を描くフレームレートが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)のリフレッシュレートに達しない場合は中間のフレームが補完される場合があります。頭の動きの少ないアプリであれば、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の半分のリフレッシュレートを目指すというのも手です。

Oculus Quest系は、2020年10月のアップデートで表示が変りました。

Oculus Rift S:リフレッシュレート80Hz

  • 4.9Mpx:グラフィック設定「パフォーマンスを優先」
  • 5.9Mpx:グラフィック設定「品質を優先」

Oculus Quest:リフレッシュレート72Hz

  • 9.4Mpx:レンダリング解像度設定「1.0x」(4128 x 2272設定)
    ※レンダリング解像度の倍率の表示は、PCのスペックによって変化する場合があります。

2020年10月以前の表示

  • 5.4Mpx:グラフィック設定「パフォーマンスを優先」
  • 7.2Mpx:グラフィック設定「バランス」
  • 9.4Mpx:グラフィック設定「品質を優先」

Oculus Quest 2:リフレッシュレート72Hz、80Hz、90Hz

  • 8.7Mpx:レンダリング解像度設定「1.0x」(4128 x 2096設定)
    ※レンダリング解像度の倍率の表示は、PCのスペックによって変化する場合があります。

2020年10月以前の表示

  • 6.4Mpx:グラフィック設定「パフォーマンスを優先」
  • 8.6Mpx:グラフィック設定「バランス」
  • 1.1Mpx:グラフィック設定「品質を優先」

Oculus QuestやOculus Quest 2で使う場合には、レンダリング解像度設定は標準の「1.0」では、重たいアプリはフレーム落ちの危険性があります。レンダリング解像度を多少下げれば、快適にVRを楽しめるでしょう。解像度の高いHMDを使用する場合、性能不足を感じる可能性があります。

「Legion Y740(15)」のVR性能

Legion Y740(15)は、Oculus推奨性能以上の性能を持っています。
軽いアプリならばストレスなく使用できるでしょう。

VRスコア・コスパ

項目スコア
VRスコア
数字が高いほど高性能
184
VRコストパフォーマンス
数字が高いほどお得
88
※価格:2021/2/23時点でのLegion Y740(15)の税込み\221,654で計算

VRスコア・VRコストパフォーマンスの算出ルール

ノートPCとしては、ハイフォーマンスモデルと言える性能が出ます。

PC基本性能測定

ベンチマークアプリPCMARK10の測定結果を表示します。ゲーム以外の目的としてLegion Y740(15)を使った場合の能力を示しています。

デスクトップPCのCPUとして現在の売れ筋CPU「INTEL CORE i5-10400」を積んだPCと比較をします。

※INTEL CORE i5-10400のベンチマーク結果を100とした時の、Legion Y740(15)の性能

ベンチマークアプリ「PCMark10」の結果を記載しています。スコアはCPUの1コアの能力に依存しやすい傾向があります。

項目説明
OverAllPC全体の性能を示しています。
Essentialsアプリの起動などPCの動作の処理性能を示しています。
実際にアプリの起動速度やブラウザ等を使って、処理能力を数字化しています。
ProductivityWordやExcelと言ったOffice系アプリの処理性能を示しています。
OpenOffice系のアプリを使って、処理能力を数字化しています。
Digital Content Creation写真・動画・3Dグラフィックスなどのクリエイティブ系アプリの処理性能を示しています。
GIMP等のクリエイティブアプリを使って、処理能力を数字化しています。

デスクトップPCと比べても遜色のない性能を発揮します。

「Legion Y740(15)」の基本性能

現在主流のCore i5搭載デスクトップPC以上の性能を発揮できます。どんな作業をしていても、スペック不足を感じることは無いでしょう。

定番ベンチマーク結果

前述の物を含めて、定番のベンチマーク結果を並べます。VR用途としては十分な性能を持っています。

ベンチマークスコア
SteamVR Performance Test平均忠実度:11.0(非常に高い)
テストされたフレーム:14208
VRMARKOrange Room : 7780
Cyan Room: 7451
Blue Room: 2480
3DMARKTime Spy: 7462
Fire Strike: 16188
PCMARK10OVERALL: 5436
Essentials: 8491
Productivity: 6561
Digital Content Creation: 7826
CINEBENCH R20CPU: 2555
Single Core: 425
FINAL FANTASY XV高品質: 8143(快適)
FINAL FANTASY XIV最高品質: 13073(非常に快適)最高品質: 15217(非常に快適)最高品質: 13073(非常に快適)

比較的重ための「FINAL FANTASY XV」でも高画質でプレイすることが出来ます。

ストレージ

Cドライブ

PCIe 3.0 x4対応のサムスン製高速SSD「MZVLB1T0HALR-000L2」が搭載されています。

シーケンシャルリードで3000MB/s以上出ており、M.2 SSDとしても高速の部類に入ります。

dドライブ

データ格納用にSeaGateの1GBのHDDが搭載されています。上記のSSDと合わせて2GBの容量があれば、クリエイティブな作業でも安心して使用できます。

シーケンシャルリードで約200MB/s程度と、HDDとしては標準的な速度です。

消費電力・騒音

参考までに、消費電力と騒音を計りました。バッテリーは100%の状態。ファンの設定は「性能」にしています。

状態消費電力騒音
停止時0W32dB
アイドル時(「性能」設定)75W37dB
高負荷時(3DMARK)225W50dB

「性能」設定にしても、本体に熱がこもるまではファンが動きません。

ファンが動き出すと音はするものの、比較的低音で気になりにくい音質です。

電力測定

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騒音

PCの中央から、高さ15cm、PCの手前カツカツの位置で測定。

HMDを接続してみた

各HMDを使った場合、どれくらいのフレームレートが出るのかを調べました。

フレームレートをテストしたアプリの詳細はこちら。

Oculus Rift S

Oculus Rift Sのリフレッシュレートは80Hzです。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Oculus Rift Sのグラフィック設定を「パフォーマンスを優先」とした場合、今回テストしたアプリでは全てでフレームレート80fps以上が余裕出ています。

快適に使用できます。

Oculus Quest

Oculus Questのリフレッシュレートは72Hzです。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Oculus Questのグラフィック設定でのレンダリング解像度を「1.0x」としてテストを行っています。

こちらもOculus Rift Sと同様、全てのアプリでフレームレート72fps以上が出ています。

快適に使用できます。

Oculus Quest 2

Oculus Quest 2のリフレッシュレートは72Hz、80Hz、90Hzから選べます。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Oculus Quest 2のグラフィック設定でのレンダリング解像度を「1.0x」としてテストを行っています。

こちらもOculus Questと同様、全てのアプリでフレームレート72fps以上が出ています。

快適に使用できます。

Vive Cosmos Elite

Vive Cosmos Eliteのリフレッシュレートは90Hzです。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Vive Cosmos Eliteのスーパーサンプリング設定を100%としてテストを行っています。

非常に重たいアプリであるAsgard’s Wrathで高画質設定とした場合に、フレーム落ちを起こしています。

基本的には快適に使用できますが、アプリの画質は下げた方が良い場合があるようです。

Pimax 8k Plus

Pimax 8k Plusのリフレッシュレートは72Hz、90Hz、110Hzから選べます。各アプリでどれくらいのフレームレートが出るかを測定しています。

Pimax 8k Plusの視野角の設定を「Normal」としてテストを行っています。

非常に重たいアプリであるAsgard’s Wrathで高画質設定とした場合に、フレーム落ちを起こしていますが、他のテストではフレームレート72fps以上出ています。

基本的には快適に使用できますが、アプリの画質は下げた方が良い場合があるようです。

まとめ

Lenovoのハイコストパフォーマンスモデル「Legion Y740(15)」の性能を見てまいりました。

Legion Y740(15)のおすすめポイント

・背面にインターフェースが集中した使いやすいデザイン
・バランスの取れたスペックに、高いコストパフォーマンス

Legion Y740(15)のおススメ出来ないポイント

・約2.2kgと軽量とは言えない重量
・他社同等品と比べて、若干本体が大きめ

Legion Y740(15)は、ディスプレイのヒンジの後方にドッキングステーションがあるかのような、特有の安定感のあるデザインとなっています。使い勝手は良い反面、体積は他社同等品と比べると大きめです。

HMD評価結果
Oculus Rift S余裕を持って使えます。
Oculus Quest余裕を持って使えます。
Oculus Quest 2余裕を持って使えます。
Vive Cosmos Elite十分に使えます。
アプリを低画質設定にする必要があるかもしれません。
Pimax 8k PlusPimax 8k Plusは十分使えます。
アプリを低画質設定にする必要があるかもしれません。

VRを楽しめる性能を持ちつつ、持ち運べないことは無い程度の絶妙な大きさと重さを実現しています。

型落ちモデルとなっており、更にコストパフォーマンスが上がっている今は、買い時かもしれません。