VIVE CosmosをUSB Type-Cから給電した話
VIVE Cosmos Eliteを持っているのですが、このHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、割とゴツイDCアダプタを使います。
このDCアダプタが結構邪魔でスマートではないので、USBからの供給を試みましたので、まとめます。
VIVE Cosmosとは
VIVE Cosmosは、台湾のITメーカーHTC社が作っているPC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)です。
現在、無印のVIVE Cosmosと、VIVE Cosmos Eliteが販売されています。共にディスプレイは共通で、2020年6月現在でVIVEシリーズで最も高画質のHMDです。
スペックなどは下記の記事にまとめています。ご参考までに。
解決したい問題:DCアダプタ
VIVE Cosmosは、HMDを駆動させるために、DCアダプタを別途使用します。USBから給電では追い付かないのでしょう。
このDCアダプタがそこそこ邪魔です。
ちなみに、VIVE CosmosのDCアダプタのプラグは、外側約3.8mm。一番近しい汎用品が3.5mmなので、若干サイズが異なります。
試してみたもの:USB12V電圧ブースター
DCプラグは、外径3.5mmの物を使用してみました。
結果、VIVE Cosmosのディスプレイが光った途端にエラーが出ます。電力の供給不足のようです。
ちなみに、物は試しで、下記の記事で書いた外径5.5mmのUSB電圧ブースター2本を、外形3.5mm用のアダプタを介して使用してみました。
結果、1本は起動せず、もう1本では、VIVE Cosmosが起動しました。
USB 12V電圧ブースター3本中2本が起動失敗という結果です。かなり電力がカツカツ、個体差で起動できるかどうか、といったラインのようです。
これでは、起動したとしても発熱がひどいことになりそうです。
試してみたもの:USB Type-C PDエミュレーター
アマゾンから部品を取り寄せて、USB Type-C PDケーブルを作ってみました。
実機確認
上記で出来上がった物と外径3.5mmの変換アダプタをしようすれば、一応VIVE Cosmosは起動するはずです。
出来上がった物を、VIVE Cosmosのコンバーターに接続してみます。
若干スポスポです。
VIVE Cosmosをコンバーターに接続して、モバイルバッテリーをUSB PDエミュレーターに接続しました。
無事、VIVE Cosmosが起動しました。下記の写真でもディスプレイが光っているのが分かるかと思います。
これで少なくとも純正の嵩張るDCアダプタは使わずに済みます。USB PD対応の充電器で起動できます。
ちなみに、この時の電流は0.5~0.7V弱で推移しています。電力的には、8.4W程度ですね。
最初に購入したUSB 12V電圧ブースターの定格電流が0.6Aでした。USB 12V電圧ブースターでは、ちょっと役不足だったようです。
まとめ
今回、不格好ではありますがVIVE CosmosのDCアダプタをUSB Type-CのPDエミュレーターに置き換えることが出来ました。
残念ながら、USB Type-CのPD規格での給電は、PCのUSB Type-Cからは出来ないようです。余力を考えると12V・1A級のブースターが必要だと考えると、現在Amazonで市販されているUSB 12V電圧ブースターでは役不足のようです。
とは言え、BaseStationもUSB給電に代えましたし、Vive Cosmos本体もUSBからの給電で動くようになりました。ゴツゴツとしていた配線も、これで多少スマートになりました。
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