Lenovo Legion Y740(17) でVive Cosmos Eliteを使う  / Core i7-9750H /32GB /GeForce RTX 2080 Max-Q

2020年12月26日

Lenovo Legion Y740(17) で
Vive Cosmos Eliteを使う
Core i7-9750H /32GB
GeForce RTX 2080 Max-Q

Lenovo様より、ハイエンドゲーミングノートPC「Legion Y740(17)」をお借りしました。

このLegion Y740(17)でVive Cosmos Eliteがどの程度動くのか、検証しましたのでまとめます。

Legion Y740(17)

LenovoのゲーミングPCブランド「Legion」の名前を持つゲーミングPCの中でもフラッグシップモデルとなるのが「Yシリーズ」です。このLegion Y740は、Intelの第8世代CPUと第9世代CPUに対応したモデルでした。現状はLenovo公式サイトからは姿を消し、Amazon等でのみ、在庫分が販売されている状態です。

後継機は、Y750シリーズです。

テスト機のスペック

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。フラッグシップノートPCというだけはあるスペックを誇っています。

modelLegion Y740(17)
81UJ002MJE
ディスプレイ17.3インチ FHD IPS液晶(1920x1080px、144Hz)
CPUIntel Core i7-9750H
6コア12スレッド・2.6GHz(TB 4.5GHz)
GPUNVIDIA GeForce RTX 2080 Max-Q
8GB GDDR6
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe/M.2)
HDD1TB
電源230W
OSWindows10 Home 64bit(英語)

スペックの詳細は下記にレビューを書きました。ご参考までに。

Vive Cosmos Eliteを動かしてみる

Vive Cosmos Eliteを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

今回の検証では、Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定は、変更しません。レンダリング解像度も100%のまま、動作保証もOFFにします。

Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定について

Vive Cosmos Eliteを接続する~配線の様子

Legion Y740(17)には、背面にminiDPが付いています。Vive Cosmos Elite付属のminiDP⇒DisplayPort変換アダプタをかませて、Vive Cosmos Eliteを接続します。

※Oculus Rift Sの写真ですが、接続は同じです

ちょうど干渉しない位置にUSBも付いていますので、配線はすっきりします。

※Oculus Rift Sの写真ですが、接続は同じです

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

フレームレートは150fps以上出ており、快適にプレイできます。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。

最高画質設定でもギリギリ90fpsを超えています。十分快適にプレイできます。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

120fps程度のフレームレートが出ています。快適にプレイできます。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

Asgard’s Wrathの画質の設定を「簡単」にしてもフレームレートが上がりません。Legion Y740(17)はRTX 2080Max-Qを積んでいますので、Vive Cosmos Eliteの「動き補償」に対応しています。

フレームレートはネイティブの90Hzに届きませんが、Asgard’s Wrathをプレイすることは出来ます。

フレームレート測定結果まとめ

Vive Cosmos Elite標準
BEAT SABER173fps
Half Life:ALYX 低画質105fps
Half Life:ALYX 最高画質90fps
SteamVR Home118fps
Asgard’s Wrath 簡単76fps
Asgard’s Wrath 高49fps

セルの色】水色:108Hz以上(20%の余裕がある状態)、黄色:90Hzから108Hzまで、赤:90Hz以下

Vive Cosmos Eliteのリフレッシュレートは90Hzです。これの数字を超えたフレームレートが出ていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。

今回のテストしたアプリでは、Asgard’s Wrath以外では、なんとか90fpsを超えています。

Legion Y740(17)はGeForce RTX 2080 Max-Qを積んでいるので、Vive Cosmos Eliteの「動き補償」機能が使えます。これをONにすれば、フレーム落ちはカバーできますが、Asgard’s Wrathのような重たいアプリは、Vive Cosmos Eliteのリフレッシュレートである90Hzでは描画しきれません。

まとめ

Legion Y740(17)でVive Cosmos Eliteは使えるのか?

Legion Y740(17)でVive Cosmos Eliteは十分使えます。
ただし、重たいアプリでは「動き補償」機能はONにした方が良いでしょう。

Vive Cosmos Eliteで重たいアプリを動かす場合は、ハイエンドノートPCであるLegion Y740(17)であっても、描き切れないようです。

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