DELL G5 5587 (2018年モデル) メモリー64GBに増設!

2019年9月29日

以前メモリーを32GBに増設していた私のDELL G5ですが、VR360モドキ動画を作成するにあたって、メモリー不足を体感する羽目になってしまいました。その経緯をまとめます。

同世代のDELL G3やDELL G7でも増設できる可能性があるのではないでしょうか。

DELL G5とは

2018年モデルのDELLのゲーミングノートPCです。

項目スペック
CPUCore i7-8750
チップセットHM370
memory16GB
GPUNVIDIA GeForce GTX 1060
Max Q 6GB GDDR5

メモリーを何GB載せれるのか?

一般にPCに積めるメモリーの容量は、チップセットと呼ばれるICによって決まっています。

また、チップセットによっては、メモリーのソケット毎に最大の容量が決まっていることがあります。

つまり、チップセットの種類とソケットの数を調べれば、最大何GBまでメモリーが載せれるのかが分かるという事になります。

ソケットの数

これは、メモリーが交換できるタイプのPCならばカタログにも載っていることが多くあります。

DELL Gシリーズは裏蓋も外しやすく、実際に見ることが出来ます。中央に並んでいるのがメモリーです。

この場合、ソケットの数は2つですね。

DELL Alienware Area-51mのような変態PC出ない限り、一般的には2つものが多いのではないでしょうか。

チップセットの種類

チップセットの種類はカタログに載っています。カタログに載っていない場合は、デバイスマネージャーのシステムデバイスを見れば、探すことが出来ます。

DELL G5 5587のチップセットはHM370です。

さて、HM370のメモリーの最大容量ですが、カタログに表記されていません。

DELL G5自身の最大メモリーもカタログには記載が無いので、他のPC等を参考にしてみます。

ELECOMの増設メモリーのサイトを見ると、DELL G5の最大メモリーは32GBとなっています。

同様にHM370が搭載されているノートPCは大抵最大容量は32GBとされています。

私自身、これらの記事を参考にして、HM370搭載のPCは32GBまでしか載せられないと考えていたのですが、下記のように、HM370搭載PCで64GBまで載せている物が出ていました。

結局、HM370の認識する最大のメモリーの容量はよくわからないままですが、少なくとも「HM370は64GBを認識する」という事が分かりました。

そこで、Amazonを物色していたところ、Amazonのレビューの中に、DELL G7に1枚挿して元からあった8GBと合わせて40GBで動いたという物があったので、購入に踏み切りました。

購入したメモリー

SAMSUNGの32GB DDR4のメモリーです。

これのレビューにDELL G7に載せたという物がありました。

梱包状態

Amazonで購入しました。翌日配達です。

段ボールの中に、プチプチでグルグル巻きにされたものが入っていました。

プチプチを解くと出てきたのがこれ。片方は明らかに固定されておらず、プラケースの中で自由に動いていました。ちょっと心配になる梱包です。

とは言え、特に可動部があるようなものでもないので、商品自身は見た目的には綺麗な物です。

メモリーのダイが片面8個、両面で16個設置されています。一つ当り2GBのダイという事です。大きいですね。

換装作業

換装作業自身は、下記の記事でまとめたものと同じです。

PCの裏蓋を開けて、メモリーを外します。下の写真は、メモリーを止めている爪を外したところ。

前回購入したCFDの「W4N2666PS-16G」 が入っています。

これを外して、今回購入した「M471A4G43MB1」を乗っけていきます。

CFDの「W4N2666PS-16G」と比べると、明らかにダイの大きさが一回り大きくなっています。

メモリーの密度的には大きく変わっていないのでしょう。大きいサイズのダイを低単価で作れるだけ、SAMSUNGの製造ラインは優秀という事でしょうか。

PC起動

DELL Gシリーズはメモリーの交換作業自体は、実に簡単です。問題はPCが起動するのかどうか。

心配しながらも、電源を入れてみます。

いつもよりファンがグォーっとなり始めてから、暫く反応がありません。

「ダメだったか?」と心配になり始めたころに、何事もなかったかようにDELLマークが表示され、Windowsが起動し始めました。

ハードウェアが変更されたために、BIOSチェックが長くなっていたのではないでしょうか。そういえば、BIOSのメモリーチェックは、メモリーの容量に比例するだけ時間がかかっていたと、自作PC時代を思い出しました。

さて、立ち上がった状態で、実際にOSが認識しているのかどうかを見てみます。

ちゃんと認識しているようです。

ついでにAdobe Premiere Proでも状態を確認。こちらも問題なしです。

CPU-Zで見てもちゃんと認識しています。

まとめ

DELL G5に64GBのメモリーを積んでみました。

今回は、「載せたぜ、動いたぜ」までを書きました。

後日、ベンチマーク的にPremiere Proでのエンコード時間を測定し、追記いたします。

どうもPremiere Proが直近のアップデートから調子が悪く、メモリーを使い果たしてエンコードを失敗しています。VR動画は4k越えのエンコードを要求されるので、ソフトウェアエンコードしか受け付けません。時間がかかった上に、エラーで終わっているのを繰り返したため、今回メモリーの購入に踏み切りました。

このクラスのPCでメモリーを大量に食う作業をするような人も少ないかとは思いますが、参考になれば幸いです。

その後(2020/1/31追記)

現状、DELL G5には、この記事に書いたように64GBのメモリーを積んで使用しています。

ブルースクリーンや、目立った不具合は経験していません。

が、肝心のエンコードについて、5.7k画質の360度3D動画のエンコードでも、Adobe AffterEffectsを使わなければ、メモリーの使用量が32GBを超えないようで、メモリー増設の恩恵はあまり得られていません。

バリバリメモリーを使う作業をされる方以外は、32GBもあれば十分だと感じた次第です。