Oculus Quest 2:Oculus Link時のバッテリーの減りの簡易検証

2020年11月4日

Oculus Quest 2をUSBでPCに繋ぐと、PC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)として使えてしまう「Oculus Link」という機能があります。

この「Oculus Link」を使っていると、じわじわバッテリーが減ると聞き、実際どうなのか検証してみました。

前提:Oculus Quest 2の充電能力

Oculus Quest 2にはUSB Type-Cポートが付いています。本体に付属して、USB Type-Cケーブルも付いているので、充電にはこのケーブルを使っている方が多いのではないでしょうか。

Oculus Quest 2を充電する場合にテスターを当てると分かりますが、どんな充電器を使っても、電圧は5V程度で固定、電流は充電器やケーブルによって、0.5~2.0A程度と変化します。

純正のOculus Linkケーブルは2.0A流せることを謳っていました。同様に、PD対応のUSB3.0以上のケーブルなどを使っても、2.0A程度の充電が出来ます。

以上を踏まえて、検証してみます。

USBの充電の規格については、下記のサイトが分かりやすく書かれています。が、規格がありすぎでどの規格が適用されているのか、判断が難しいところです。

検証条件

Oculus Quest 2をPCに接続して、RPGアプリ「Asgard’s Wrath」を立ち上げ「エーギルの館」で30分放置します。

Oculus Quest 2の画面が消えないよう、頭にかぶったまま放置しました。

なお、Oculus Link使用時は、Oculus Quest 2では表示とコントローラ等の入力の担当だけで、PCで映像を作り出しているため、何を映し出してもOculus Quest 2のバッテリーの減りはあまり変わらないはずです。

RPGアプリ「Asgard’s Wrath」を立ち上げている理由は、Oculus Quest 2の画面が消えた時に、PC上で「ポーズ」と表示されるため、長時間の画面OFFを防げます。

使用機器

Oculus Quest 2・Oculus Quest

今回は、比較のため、Oculus Quest 2と共に、初代Oculus Questも使用しました。

PC:FRONTIER GB(2020年初旬モデル)

タワー型のPCを使用しています。このPCには、大電力が流せるPD (Power Delivery) 対応のUSB Type-Cが無いのですが、後述するディスプレイをハブ代わりに使用することで、PD対応のUSB Type-Cを手に入れています。

FRONTIER GBシリーズ
created by Rinker
FRONTIER

ディスプレイ:DELL U2720Q

このディスプレイは、USBハブの機能を持ち、且つ、PD機能も持っています。

PC自身にPD対応のUSBポートが無くても、このディスプレイを通してUSBを繋ぐと、Oculus Questシリーズが充電出来てしまうという、Oculus Link時に便利なディスプレイです。

USB Type-CのポートはPD対応、USB Type-Aも急速充電に対応し、確認した限りでは5V・2A強の電力が供給できます。

検証結果

Quest 2(86%) → PD対応USB Type-C

純正Oculus Linkケーブルを、PD対応のUSB Type-Cポートに差しました。

開始時

開始前のOculus Quest 2のバッテリーは86%でした。

PD対応ポートに差しているものの、1A弱しか流れていません。

30分後

30分後、バッテリーは79%まで減っていました。

ただ、充電量が1A未満から1.3~1.4A程度まで増えています。バッテリー残量で充電量が調節されているようです。

Quest 2(79%) → 急速充電対応USB Type-A

開始時

前述の続きで検証をしています。開始時のバッテリー残量は79%です。

充電量は、USB Type-Cと変わらず、電流は1.3~1.4Aをふらついています。

30分後

バッテリー残量は1%減り、78%になっていました。

なお、充電量は若干増え、1.3~1.5Aの間をふらついています。やはりバッテリー残量で給電量が変るようです。

Quest 2(78%) → 急速充電非対応USB Type-A

開始時

充電時の電流は、0.5A弱です。写真下に見えているのが、USB3.0のハブです。急速充電には対応していません。

30分後

Oculus Quest 2のバッテリーは64%まで落ちました。

充電量は、0.5A弱から変わらずです。

Quest 2 → PD対応USB Type-C(確認のみ)

バッテリー残量64%の状態で、PD対応のUSB Type-Cポートに差してみると、2A程度の電流が流れていました。

バッテリー残量78%の時の電流よりも増えていますので、この状態で使用してもバッテリー残量が減ることはなさそうです。

Quest 2(28%) → PD対応USB Type-C

開始時

Oculus Quest 2 のバッテリー残量は26%でした。

USBケーブルには、10W程度流れています。

30分後

Oculus Quest 2 のバッテリー残量は40%にまで増加していました。

USBケーブルにも10W程度流れています。

Quest 1 → PD対応USB Type-C

比較のために、初代Oculus Questを試してみます。

開始時

Oculus Questのバッテリー残量は64%でした。

USB Type-Cからの充電量はかなり多く、2Aを超えています。

30分後

Oculus Questのバッテリー残量は、75%となりました。なんと、開始時よりも増えています。初代Oculus Questは、純正Oculus Linkケーブルを使用すると、エンドレスでPC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)として使用できるようです。

なお、この時の充電量は、1.3~1.4Aと、開始時よりも減っています。

点数は少ない物の、Oculus QuestとOculus Quest 2のOculus Link時の充電能力をグラフにしてみました。

これを見ると、電力供給の制御はOculus QuestとOculus Quest 2で違いはなさそうです。

Oculus Quest 2のバッテリー残量の変化

充電能力の異なる3つのポートで使用した時の、Oculus Quest 2のバッテリー残量の変化をグラフにしました。

前述の3種類、つまり、充電能力が10W(電流2A程度)、4.2W(電流0.8A程度:USB3.0規格相当)、2.0W(電流0.4A程度:USB2.0規格相当)の3つのポートです。

USBポートの能力バッテリーの減りOculus Link
使用可能時間
10Wむしろ増える無限
4.2W(USB3.0規格相当)一時間当たり約15%6~7時間
2.0W(USB2.0規格相当)一時間当たり約30%3~4時間

USBポートとバッテリーの減り具合の目安が出来たのではないでしょうか。

まとめ

Oculus Link時の充電能力について分かったことは、下記の通り。

Oculus Link時の充電能力

・Oculus Quest 2、Oculus Quest共に、バッテリー残量によって、充電能力が制御されている。
・Oculus Quest 2・Oculus Quest共に、急速充電対応のUSBポートに繋げば、エンドレスでOculus Linkが使える
・急速充電対応のUSBポートであれば、USB Type-C・USB Type-A選ばず、1Aを超える電流で充電出来る。

急速充電対応のUSBポートを使う点がミソのようです。

今回は、ディスプレイをUSBハブ代わりに使用しました。

また、どうしてもPCからの給電が見込めない場合は、下記のようなPD対応のUSBハブをかますことによって、Oculus Quset 2でOculus Linkをちょっとだけ長く楽しめそうです。