Oculus Rift S レビュー:良い音質でOculus Rift Sを使う方法

2019年6月11日

Oculus Rift SはGPU次第とは言え、やはり画像が綺麗。Oculus Questでは出せない映像が出るのが魅力です。

Oculus Rift SもOculus Questも本体にスピーカーが付いているのですが、あまり音質はよろしくない。

そこで、イヤホンジャックから音を取るとどうなのか、試してみましたのでまとめます。

なお、Oculus Questでは、イヤホンジャックから音を取ってもホワイトノイズがあることを、下記の記事で書きました。

Oculus Rift Sのイヤホンジャック

Oculus Rift Sのイヤホンジャックは、左側の側面にあります。

ここにヘッドフォンをぶすっと刺して、聴いてみます。

Oculus Rift Sの本体のスピーカーよりは音の範囲が広がります。当然ですが音のステレオ感も上がります。

さて、Oculusのホーム画面ですが、絶えず何かしらの音が鳴っており、ホワイトノイズを意識しにくい設計になっているように思います。よく考えられています。

ところが、アプリの立ち上げ時などに無音になると、「サー」という音が聞こえます。気持ちOculus Questよりは小さいようですが、ホワイトノイズが乗っています。

これは音量に依存しないようなので、Oculus Rift Sのオーディオ的な仕様と考えるべきでしょう。

USBアンプを使ってみる

Oculus Questの場合は、音声は本体から取るしかないのですが、Oculus Rift SはPCに接続しているので、有線であればUSBアンプを使ってあげれば当然ホワイトノイズから解放されます。

下記のポータブルアンプ「HA-P50」を持っていましたので、PCにUSB接続。HA-P50を通してヘッドフォンを付けてみました。

TEAC ハイレゾ対応DAC搭載ポタアンプ(ブラック) HA-P50SE-B

私は、PC作業時は付け心地が楽な、開放型のヘッドフォン「ATH-AD700X」を使用することが多いのですが、Oculus Rift Sはヘッドバンドと干渉してしまいます。Oculus Rift Sを使用する時は、密閉型のヘッドフォン「H500MB」を使っています。

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使ってみた結果

かなりカオスな配線になってしまっています。

思っていた以上に、音質が変わってビックリしました。

Oculus Rift Sのイヤホンジャックからの出力では、H500MBは全然鳴らせていなかったようです。音が全く違います。低音のズッシリ感も高音のシャープさも。

この状態で、SkyrimVRをやってみました。(今なら50%のようです)

別物でした。足音から、川の音から、剣を構える音から、全部が全部ハッキリ聞こえます。今まではニット帽でも深くかぶってたんじゃ無いかと思う程度に違います。

SkyrimVRの音声は、Oculus Rift Sのトラッキングを反映しています。USBアンプから音を取っても、頭の向きを変えると、ちゃんと音の方向も変わります。

音が良くなっただけで、没入感がワンランク上がりました。テストだけのつもりが、、、SkyrimVRの欠点は、実時間が分からない点にあると思います。気が付くとエラい時間が経っている・・・

まとめ

Oculus Rift Sの音質について今回分かったことをまとめると、

  • Oculus Rift Sのイヤホンジャックにはホワイトノイズが乗っている。
  • Oculus Rift SのヘッドトラッキングはPC上で処理されているため、音をOculus Rift S本体から取らなくても、ちゃんとヘッドとラッキングされた音が得られる。

Oculus Rift Sから取った音は偽物です。音をちゃんと取れれば、没入感がアップします。

ただ、当然のことながら、配線が乱雑になるのが最大の難点ですね。VRゴーグルを付けた状態で転けたりしないように注意が必要です。遅延が問題なければ、Bluetoothなんて方法もあるかもしれませんね。