Oculus Quest 2レビュー:純正ケーブルでOculus Linkを試してみた
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-100.jpg)
Oculus Quest 2には、純正で1mほどのUSB 2.0対応のType-C端子のケーブルが付いてきます。
この付属のUSB2.0ケーブルで、PC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)として使えるOculus Linkを試してみました。
Oculus Link
Oculus QuestシリーズをUSBケーブルでPCとつなげて、PC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)として使ってしまおうという機能です。
Oculus Questシリーズ単体でのアプリよりもよりリッチな映像を楽しむことが出来ます。
初代のOculus Questの時の話にはなりますが、Oculus Linkの内容は下記の記事にまとめています。ご参考までに。
Oculus Quest 2付属ケーブル
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-charge-001-1200x674.jpg)
長さは1m。Oculus Link用に使うにはちょっと短すぎるとは感じます。
付属ケーブルでOculusアプリをインストールしたPCに繋いでみます。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-00.png)
次へを押すと、ケーブルの絵に「!」のアイコンが表示されています。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-02-1200x900.png)
マウスのカーソルを「!」のアイコンに合わせると、「USB 3の接続に切り替えると、パフォーマンスが向上します」と表示されます。一先ず、そのまま「次へ」を押します。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-03-1200x900.png)
再度、ケーブルを確認する旨の表示が出ますが、そのまま「次へ」を押します。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-04-1200x900.png)
これで、OculusのPCアプリにリンクできました。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-07-1024x1024.jpeg)
SteamVR
そのまま、SteamVRを立ち上げてみます。
現状、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)とコントローラーのアイコンは、初代Oculus Questから変わっていないようです。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-06.png)
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/T530-Oculus-Quest-HLA-low-fps-1.png)
Oculus Quest 2の解像度は、2352 x 2368 と認識されています。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-Oculus-Link-05.jpg)
ちなみに、初代Oculus Questは、1808 x 2000でした。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/T530-Oculus-Quest-BS-100per-setting.png)
項目 | Oculus Quest 2 | Oculus Quest |
---|---|---|
片目当たりの解像度 | 2352 x 2368 | 1808 x 2000 |
リフレッシュレート | 72Hz | 72Hz |
Oculus Quest 2の画素数は、初代Oculus Questと比較して約1.5倍と認識しています。
スーパーサンプリング(内部解像度)
VR用HMDは、ディスプレイの前にレンズ(凸レンズ相当)を置いて、視野の中心の解像度が上がるような仕組みにっています。
一方SteamVRでは、まずは平面のディスプレイ相当で両目のの絵を描きます。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/super-sampling-01.jpg)
次に、HMDのレンズ特性に合わせて映像を引き延ばします。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/super-sampling-02.jpg)
中央は引き延ばされていますね。
この結果、VR用HMDのディスプレイサイズぴったりの絵を最初に書いていると、中央は引き延ばされたモヤっとした絵になってしまいます。
そこで、”最初からもっと高画質の絵を描いてあげれば、引き延ばしても綺麗な絵になるよね!”という考えのもと行われているのが、スーパーサンプリング(内部解像度)と言われている技術です。
SteamVRが「100%」と設定している解像度は、HMDのディスプレイに対して、縦・横それぞれ1.2倍~1.4倍程度です。それぞれのHMDのレンズ特性を考慮してスーパーサンプリングが決まっているのでしょう。
本来のHMDのディスプレイの解像度よりも高画質の絵を一度書いてから引き延ばす、無駄といえば無駄なのですが、これによって、VR用アプリ側ではHMDの種類を問わず絵を描き、SteamVRで適切にレンズに合わせた絵にかき替えてあげるという分担が出来ているわけですね。
参考にしたサイト
給電能力
Oculus Quest 2の初期セットアップ時の時間を利用して、給電能力を調べてみました。
Oculus Quest 2付属ケーブル
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-charge-001-1200x674.jpg)
長さ約1mと,
Oculus Linkで使用するには心もとない長さです。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-charge-004-1200x674.jpg)
項目 | Oculus Quest 2付属ケーブル |
---|---|
長さ | 1m |
電圧 | 5.2V |
電流 | 2.0A |
充電能力 | 10.7W |
純正Oculus Linkケーブル
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20191225-Oculus-link-cable-02-03-938x1024.png)
項目 | Oculus Linkケーブル |
---|---|
長さ | 5m |
電圧 | 5.2V |
電流 | 2.1A |
充電能力 | 10.9W |
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-charge-005-1200x674.jpg)
ちなみに、Oculus LinkケーブルもQuest 2用はほんの少しカスタマイズされているようです。
所在Quest用のOculus Linkケーブルに付属するストラップに固定する治具は、Oculus Quest 2にははまりません。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/P1211167-1200x900.jpg)
もっとも、結束バンドを使えば済む話ではありますが。
USB 2.0 Type-Cケーブル
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20200529-Oculus-link-04-019-1200x676.jpg)
1.6mほどのPD対応のケーブルです。
![](https://kimono-oyaji.com/wp-content/uploads/20201015-Oculus-Quest2-charge-006-1200x674.jpg)
項目 | USB 2.0 Type-Cケーブル |
---|---|
長さ | 1.6m |
電圧 | 5.2V |
電流 | 2.1A |
充電能力 | 10.9W |
まとめ
Oculus Quest 2の付属のケーブルでもOculus Linkは起動しました。
SteamVRで確認した解像度から、Oculus Quest 2の画素数は、初代Oculus Questと比較して約1.5倍と認識しています。
PCへの負荷も上がっていると考えられますので、順次調べていきます。
また、PD対応のUSB Type-Cケーブルを使用すると10W程度の急速充電ができることを確認しました。
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