立体サウンドイヤホン Artio CR-V1 でイヤーピースを試してみた
立体サウンドイヤホンArtio CR-V1はスピーカーが目の前になるような、面白い聞こえ方をするイヤホンです。
純正で、既に評価の高いfinal eタイプのイヤーピースが付いており、耳にフィットするサイズさえ選べばいい音を奏でてくれるのですが、ちょっと遮音性がよろしくない。
そこで、サードパーティ製のイヤーピースを付けて遮音性が向上しないかどうか、試してみました。
Artio CR-V1
Artio CR-V1については下記の記事にまとめました。ご参考までに。
兄弟機にCR-M1という物もあります。
購入したイヤーピース
ウレタン 低反発イヤーピース
低反発素材のイヤーピースです。耳栓のように耳道に密着するため、遮音性が高いと言われています。
個人的に使っているSHUREのイヤホンは純正でこのタイプが付いています。
CR-V1に付けてみました。
音質は、純正のイヤーピースに比べて音の響きが少なくなりタイトな印象になりました。
ちゃんとスピーカーのように前から聞こえてきますが、部屋が狭くなったようなイメージです。
遮音性は純正よりはありますが、思ったよりも向上しません。原因を考えてみます。
SHURE SE535の軸の外形は約3.5mm、一方CR-V1の軸は約5mm。
同じ耳道に対して、イヤホンの軸が太いCR-V1の方が低反発素材の占める半径が小さくなり、形状の自由度が低くなっているのではないかと考えています。
結果としては、低反発素材の密着度が減るために、遮音性が上がらないのではないでしょうか。
トリプルフランジ イヤーピース
安いけれども、ちゃんとシリコン素材のトリプルフランジのイヤーピースです。
上の写真では、中央下のピースが耳道部分に蓋がされているように見えています。引っ張ったら取れました。ちゃんと中央に貫通穴があり、安心しましたが、ちょっと作りは悪いですね。
流石トリプルフランジ。大きいです。
音質は、純正に比べるとタイトになります。
スピーカーのような音場は健在ですが、音が近くに感じられるようになりました。
密着性は良いはずなのですが、遮音性は思ったよりも上がりません。
また、耳への圧力が大きく、長時間着けていると疲れます。
まとめ
結果としては、静かなところで聞く分には、純正のイヤーピースは良く出来ていると感じました。
また、どのイヤーピースでも定位がしっかりとしています。これは、イヤホン自身の軸が金属製でしっかりとしているためではないでしょうか。
試したイヤーピースについて、私が感じた特性をまとめます。なお、☆が多い方が良いというわけではありません。
定位: ☆☆☆ (はっきり)
音場の広さ: ☆☆☆ (広い)
音の響き: ☆☆☆ (大きい)
遮音性: ☆ (少ない)
耳への負荷の小ささ: ☆☆☆ (小さい)
定位: ☆☆☆ (はっきり)
音場の広さ: ☆ (狭い)
音の響き: ☆ (小さい)
遮音性: ☆☆ (純正よりはマシ)
耳への負荷の小ささ: ☆☆☆ (小さい)
定位: ☆☆☆ (はっきり)
音場の広さ: ☆☆☆ (純正と同等だが近い)
音の響き: ☆☆☆ (小さめ)
遮音性: ☆☆ (ウレタン製と同等)
耳への負荷: ☆ (大きい)
個人的には、屋外で使用することにはウレタン製、室内では純正のイヤーピースを使い分けています。
なお、これらのようなイヤホンの聞こえ方は、耳や頭蓋骨の形状によっても大きく異なってくるとされています。
イヤーピースはそこまで高い物でもないので、ご自身の耳とイヤホンに合うイヤーピースを探してみてはいかがでしょうか。
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