Lenovo Legion Y540(15)でVive Cosmos Eliteを使う ■Core i7-9750H /16GB /GTX1660Ti■

2021年1月16日

Lenovo様より、ゲーミングブランド「Legion」の中から、高コストパフォーマンスモデル「Legion Y540(15)」をお借りしました。

自然な光を表現する機能「レイトレーシング機能」は持たないものの、価格に対してフレームレートが出やすいGTX 1660 Tiを積んだこのノートPCで、どれくらいVive Cosmos Eliteが楽しめるのか検証を行います。

テスト機:Legion Y540 (81SX0076JP)

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。

modelLegion Y540
81SX0076JP
ディスプレイ15.6インチ FHD IPS液晶(1920x1080px、144Hz)
CPUIntel Core i7-9750H
6コア12スレッド・2.6GHz(TB 4.5GHz)
GPUNVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
6GB GDDR6
メモリ16GB
SSD1TB (NVMe/M.2)
HDDなし
電源230W
OSWindows10 Home 64bit

このLegion Y540が搭載しているGTX 1660TiはRTX 2060と同等のフレームレートが出せるにも関わらず価格が控えめであり、高いコストパフォーマンスを誇ります。

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Vive Cosmos Eliteを動かしてみる

Vive Cosmos Eliteを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

今回の検証では、Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定は、変更しません。レンダリング解像度も100%のまま、動作保証もOFFにします。

Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定について

Vive Cosmos Eliteを接続する~配線の様子

Legion Y540(15)は背面にminiDPが付いています。Vive Cosmos Elite付属のminiDP⇒DisplayPort変換アダプタをかませて、Vive Cosmos Eliteを接続します。

配線はシンプルになりますが、隣のUSB端子と若干干渉します。

また、USB Type-Cのポートは、miniDP⇒DisplayPort変換アダプタが邪魔をして使えなくなる点は注意が必要です。

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

フレームレートは100fps以上出ています。快適に動作しています。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。

アプリの画質を低画質にしてもフレームレートが90fpsに達しません。体感的には、引っかかるような動作は出は無いので、不快なほどではないのですが、VR酔いの恐れがあると考えられます。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

フレームレート100fps程度は出ています。快適です。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

アプリの画質を落としても、フレームレートが90fpsに達しません。

引っかかるような動作ではないため、体感的には画質「簡単」ならばなんとかプレイできそうではありますが、VR酔いの恐れがあります。

フレームレート測定結果まとめ

Vive Cosmos Elite標準
BEAT SABER107fps
Half Life:ALYX 低画質77fps
Half Life:ALYX 最高画質50fps
SteamVR Home106fps
Asgard’s Wrath 簡単56fps
Asgard’s Wrath 高33fps

セルの色】水色:108Hz以上(20%の余裕がある状態)、黄色:90Hzから108Hzまで、赤:90Hz以下

Vive Cosmos Eliteのリフレッシュレートは90Hzです。これの数字を超えたフレームレートが出ていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。

今回のテストしたアプリでは、BEAT SABERとSteamVR Home以外は、フレームレート90Hzを確保できませんでした。

まとめ

Legion Y540(15)でVive Cosmos Eliteは使えるのか?

Legion Y540(15)でVive Cosmos Eliteは性能を発揮できません。

Vive Cosmos Eliteは解像感は高く映像はきれいなのですが、PCへの要求スペックが高いHMDです。

Legion Y540(15)は、スペック的には、Vive Cosmos Eliteの推奨スペックを満たしていますが、今回試したような重ためのアプリでは、十分なフレームレートが出ません。

とは言え、CPUは余裕があるため、引っかかるような動作ではありません。フレームレートは稼げないため、「アプリの画質を下げれば頭の動きの少ないアプリなら動く」という、かなり限定的な使い方ならできなくはありませんが、やはりLegion Y540とVive Cosmos Eliteの組み合わせはお勧めできません。

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