Lenovo Legion Y540(15)でVive Cosmos Eliteを使う ■Core i7-9750H /16GB /GTX1660Ti■
Lenovo様より、ゲーミングブランド「Legion」の中から、高コストパフォーマンスモデル「Legion Y540(15)」をお借りしました。
自然な光を表現する機能「レイトレーシング機能」は持たないものの、価格に対してフレームレートが出やすいGTX 1660 Tiを積んだこのノートPCで、どれくらいVive Cosmos Eliteが楽しめるのか検証を行います。
テスト機:Legion Y540 (81SX0076JP)
今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。
model | Legion Y540 81SX0076JP |
---|---|
ディスプレイ | 15.6インチ FHD IPS液晶(1920x1080px、144Hz) |
CPU | Intel Core i7-9750H 6コア12スレッド・2.6GHz(TB 4.5GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB (NVMe/M.2) |
HDD | なし |
電源 | 230W |
OS | Windows10 Home 64bit |
このLegion Y540が搭載しているGTX 1660TiはRTX 2060と同等のフレームレートが出せるにも関わらず価格が控えめであり、高いコストパフォーマンスを誇ります。
Vive Cosmos Eliteを動かしてみる
Vive Cosmos Eliteを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。
今回の検証では、Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定は、変更しません。レンダリング解像度も100%のまま、動作保証もOFFにします。
Vive Cosmos Eliteのグラフィック設定について
Vive Cosmos Eliteを接続する~配線の様子
Legion Y540(15)は背面にminiDPが付いています。Vive Cosmos Elite付属のminiDP⇒DisplayPort変換アダプタをかませて、Vive Cosmos Eliteを接続します。
配線はシンプルになりますが、隣のUSB端子と若干干渉します。
また、USB Type-Cのポートは、miniDP⇒DisplayPort変換アダプタが邪魔をして使えなくなる点は注意が必要です。
「BEAT SABER」のフレームレート
軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。
フレームレートは100fps以上出ています。快適に動作しています。
「Half-Life:Alyx」のフレームレート
リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。
画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。
アプリの画質を低画質にしてもフレームレートが90fpsに達しません。体感的には、引っかかるような動作は出は無いので、不快なほどではないのですが、VR酔いの恐れがあると考えられます。
「SteamVR Home」のフレームレート
SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。
フレームレート100fps程度は出ています。快適です。
「Asgard’s Wrath」のフレームレート
Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。
アプリの画質を落としても、フレームレートが90fpsに達しません。
引っかかるような動作ではないため、体感的には画質「簡単」ならばなんとかプレイできそうではありますが、VR酔いの恐れがあります。
フレームレート測定結果まとめ
Vive Cosmos Elite | 標準 |
BEAT SABER | 107fps |
Half Life:ALYX 低画質 | 77fps |
Half Life:ALYX 最高画質 | 50fps |
SteamVR Home | 106fps |
Asgard’s Wrath 簡単 | 56fps |
Asgard’s Wrath 高 | 33fps |
【セルの色】水色:108Hz以上(20%の余裕がある状態)、黄色:90Hzから108Hzまで、赤:90Hz以下
Vive Cosmos Eliteのリフレッシュレートは90Hzです。これの数字を超えたフレームレートが出ていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。
今回のテストしたアプリでは、BEAT SABERとSteamVR Home以外は、フレームレート90Hzを確保できませんでした。
まとめ
Legion Y540(15)でVive Cosmos Eliteは性能を発揮できません。
Vive Cosmos Eliteは解像感は高く映像はきれいなのですが、PCへの要求スペックが高いHMDです。
Legion Y540(15)は、スペック的には、Vive Cosmos Eliteの推奨スペックを満たしていますが、今回試したような重ためのアプリでは、十分なフレームレートが出ません。
とは言え、CPUは余裕があるため、引っかかるような動作ではありません。フレームレートは稼げないため、「アプリの画質を下げれば頭の動きの少ないアプリなら動く」という、かなり限定的な使い方ならできなくはありませんが、やはりLegion Y540とVive Cosmos Eliteの組み合わせはお勧めできません。
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