Oculus Quest テスト実装中のBluetoothを試してみる

2019年8月31日

Oclus QuestのBuild v7.0からBluetoothがテスト実装されていたようです。先日のv8.0のアップデートでようやく気付いたので、手元にあるBluetooth機器を接続してみましたので、まとめます。

Bluetoothの設定画面の出し方

Bluetoothの設定画面は、

設定⇒テスト

の中にあります。

ここをコントローラーで選択してあげると、Bluetoothデバイスを探しにかかります。

上のスクリーンショットのように、探しきれなくなった場合は、コントローラーのBボタンを押して、一つ前の画面に戻りやり直すと、再度検索が始まります。

イヤホンを接続

使用したのは、EonfineのBluetoothイヤホン「TWS-EH10」です。セールの時に安かったから購入した、というだけの物です。電波が弱いのですが、値段の割には音が良い。モバイルバッテリーとしても使えるので、重宝はしています。

手順1.イヤホンをペアリング待機状態に持っていきます。

手順2.Oclus Questの設定⇒テスト画面のBluetoothの欄を選択します。

手順3.Oclus Questがデバイスを見つけます。今回は「TWS-EH10」です。この表示になったら、コントローラーでデバイス名を選択します。

手順4.Oclus Questの画面上で「***をペアに設定しますか?」と聞いてきますので、「ペア設定する」を選択してあげます。

以上で、ペアリングは終了です。

マウスの接続

使用したマウスは、Logicoolの「M720」です。マルチペアリング対応で使いやすく、愛用しています。

接続方法は、イヤホンの接続と同じです。

コントローラーを制止させた状態で、マウスの左ボタンをクリックすると、カーソルがマウスに移り変わります。 ホーム画面、ブラウザー画面、Oculus TV画面などでのみ使えるようです。

マウスのホイールでスクロールできる点は、非常に楽です。

私が試した範囲では、アプリを起動してもマウスの動き・クリックは反映されません。この辺りは、アプリ毎での対応待ちという事でしょう。

2020/6/30追記

マウスが動かなかったとのコメントを受け、テストをしてみました。

現在のOculus Quesetのバージョン

項目バージョン
Oculus Queset17.0.0.244.462

ペアリングしたマウス:バッファローBSMBB27S

小型のBluetoothマウスです。

接続方法自身は変わっていませんでしたので、割愛します。

結果、コメントで頂いた通り、マウスカーソルが表示されなくなっています。ホイールも効きません。

マウスを持っていると、ハンドトラッキングが始まる始末です。

唯一、マウスの左側の「進む」ボタンのみ反応し、ユニバーサルメニューのオン・オフが出来ました。これだけじゃぁ意味がないです。

ペアリングしたマウス:ロジクールMX Master3

念の為、異なるマウスでも試してみました。が、結果は同じでした。当然、サムホイールも反応しません。

ハンドトラッキングをオフにするが・・・

念の為、ハンドトラッキングをオフにしてみましたが、やはりマウスは反応しません。

Oculus GallalyやOculus TVも試してみましたが、動きません。

マウスのサポートは無くなったものと考えて良さそうです。

これから他のアプリも対応したら使えるようになるのかと思っていたので、残念です。

キーボートの接続

使用したキーボードは、ELECOMの「TK-FBP013BK」です。超古いのですが、マルチペアリング対応で、一時期多用してました。電池持ちが悪いのが難点です。

ペアリング方法は、ほぼ同じ。デバイスの検索が終わった地点で、デバイス名を選択します。この場合は、「TK-FBP013series」ですね。

すると、ペア設定画面では、

ペア設定コードの入力を求められます。Oclus Questを頭にセットしたまま、キーボードを覗き込みながら、ペアコードを入力・・・

かなり面倒です。一般的なペア方法ではあるのですが、HMD用に何とか改善できない物なのでしょうか。

後は問題もなく、接続が出来ました。

試しに「ブラウザ」で、アドレスを入力してみます。

入力部分をマウスでクリックすると、仮想キーボードが表示されます。

この状態で、Bluetoothキーボードをタップすると、仮想キーボードが消えて、画面の中央にキーボードアイコンのみが表示される状態になります。

なお、例えば「YouTube VR」では、仮想キーボードが表示されますが、Bluetoothキーボードの入力は全く受け付けません。マウスの動きも同様です。

状況は「Firefox Reality」でも一緒でした。

やはり、Bluetooth機器については、各アプリの対応待ち、と言ったところなのでしょう。

ゲームパッドの接続

PS4用のゲームパッドDual Shock4をつないでみました。

Dual Shock4は、「SHARE」ボタンと「PS」ボタンの長押しで、ペアリング待ちになります。

この状態で上記のイヤホンの手順と同様にペアリングが出来ます。

デバイス名は「Wireless Controller」となっていました。

ゲームパッドを接続すると、操作が特殊になりました。

視野の中心に丸いカーソルが固定されます。カーソルは視線移動で行います。

取り敢えず分かったことは、

  • R2ボタンが決定
  • □がキャンセル
  • ×がホームボタン

に相当するようです。他のボタンまでは検証していません。

画面のスクロールは、R2ボタンを押しながら、顔の向きを変えるとスクロールします。

なお、やはりアプリでは何の反応もありません。そもそも個人的にゲームパッドに適したアプリを持っていないのが原因かもしれませんが。

結論から言うと、使いやすい物ではないです。ユーザー視点からすると、接続する意味を感じません。まさに「開発者向けのテスト実装」という事でしょう。

Bluetoothイヤホンを使用した場合の不具合

Bluetoothを接続した状態で、Beat Saberを起動してみました。

曲選択までは、何の問題もなくプレイできるのですが、いざ曲が流れ始めると、盛大にコマ落ちして、画面もノイズだらけになってしまいました。

イヤホンの電源を切ると、Beat Saberは元に再起動することなく元の動作に戻ったので、「Bluetoothイヤホンの接続」が直接の原因であることは間違いありません。

ちなみに、「SWORDS of GARGANTUA」など、私の手持ちのアプリでは、この症状は出ていません。

Beat Saberは、タイミングを取るために何か処理をしているのでしょうか。とてもBluetoothイヤホンは使えません。

結果、私自身はOclus QuestでBluetoothイヤホンは使っておらず、良い音で聞きたい場合は、有線イヤホンを使っていることが多いです。

まとめ

今回、手持ちのBluetooth機器を接続してみました。

Oclus QuestのBluetoothの現状

Bluetooth機器の接続は出来るが、アプリの対応待ち

特に、YouTubeやVeeR等の検索機能の付いたアプリには、キーボードへの対応はお願いしたいところですね。