Oculus Quest をPC用HMDにしてしまう「Oculus Link」対応の 5mのUSBケーブルを 買ってみた話

2019年12月23日

Oculus QuestをPC用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)化させる機能である「Oculus Link」。

この機能を使うには、USB3.0対応のケーブルが必要なわけですが、USB3.0の規格上長いケーブルが存在しませんでした。

Oculus Link発表後に、USB3.0対応の5mケーブルが発売され、購入しましたので、使用感等まとめます。

※2020年5月のアップデートでUSB2.0ケーブルでもOculus Linkが動作するようになりました。

Oculus Linkとは

Oculus QuestをPCにUSB3.0のケーブルを介して接続して、Oculus Rift Sの代わりにしてしまおうという、Oculus Questの新機能です。

下記に使用感などをまとめていますので、ご参考までに。

Oculus Link純正ケーブル

Oculus Linkの純正ケーブルが12/16の週に発売されました。

お値段¥10,800!!

USBケーブルが1万円越えです。

高価な理由は光ケーブルだから、です。

長距離でも、信号の劣化も少なく、電力も供給できるとしています。購入しましたので、使用感を下記の記事にまとめました。ご参考までに。

購入したケーブル

純正ケーブルに先立つこと2週間程度前にAmazonでOculus Link対応5mケーブルが発売されました。

Amazonプライム非対応ですが、発注から9日で到着しました。

コネクタは、USB Type-Cと、USB-Aになっています。

USB type-Cの方は、不要なネジが付いています。

内容物確認

ケーブル本体のみでした。

実測でちょうど5mです。

USB Type-C側

USB Type-Cの端子は、ちょっと珍しい方向のL字型です。

Oculus Questにとっては不要なネジが付いています。

加工をすれば、Oculus Questに強固に固定できるかもしれませんが、個人的には、このネジは無用の長物だと思っています。

USB Type-A側

USB Type-A側は一般的なストレートタイプです。

重量

ケーブルの重量は266gでした。

使用時に気になる重さではありませんが、ケーブルだと思って持つと重たく感じます。ケーブルの硬さが重さを感じさせるのかもしれません。

太さ

Oculus Rift Sのケーブルと並べて置いてみました。太さは共に約6mmです。

同じ太さですが、Oculus Rift Sの方が柔らかく、今回購入したものは硬めです。

使用感

装着感

これが思ったよりも良いのです。下の写真では、ヘッドバンド部にANKERのケーブルバンドで固定しています。

純正ケーブルの向きのL字では、Oculus QuestのUSB端子に負荷をかけてしまいそうですが、このケーブルでは、上の写真の様に、ヘッドバンド部分に固定してあげると、Oculus QuestのUSB端子に負荷が一切かかりません。

無論、この状態でBeat Saberで遊んでも、Oculus QuestのUSB端子部分はたるんだままでした。

充電能力

充電器からの給電時

Amazonの仕様のページには、理論値3A共有と書かれていますが、私の環境では1Aまでは確認できました。

3A出ていない原因は切り分けできていません。充電環境起因か、ケーブル起因かは分かりません。

この状態で使用していると、じわじわとバッテリーが減っていきます。

(追記:2019/12/24)その後、1.4A程度で充電できることを確認しました。

なお、この時使用した充電器は、下記のAnkerの充電器です。

PCのマザーボードからの給電時

下記の記事に記載しましたBTOパソコンのUSB Type-A端子に直刺しをしてみました。USB 3.2 Gen1相当のポートです。

結果は、下記の写真の通り0.67Aしか流れていません。

この状態では、Oculus Link使用時にOculus Questの電池は徐々に減っていきます。

純正ケーブルとの数字上での比較

では、上記の実測値をもとに、純正ケーブルの仕様と比較してみます。

純正ケーブル SHEAWAケーブル Oculus Rift S
(参考)
長さ5m(実測)5m(実測)5m(実測)
外形4.6mm(仕様)
約4.5mm(実測)
6mm(実測)6mm(実測)
重量224g(仕様)
219g(実測)
266g(実測)
ケーブル硬さ柔らかめ硬め柔らかめ
コネクタ・USB Type-C
・USB Type-C
・USB Type-C
・USB Type-A
コネクタ向きType-C端子の
長い方にL字
Type-C端子の
短い方にL字
USBバージョンUSB 3.2 Gen1USB3.1
電流3A(仕様)
2.0A(実測)
3A(理論値)
1.4A(実測)
最小曲げ半径20mm無し
値段¥10,800¥3,425
(2019/12/22時点)
同封備品クリップ(クリップ付属)

青地は、優れている点赤字は、劣っている点

純正ケーブルは光ケーブルとなっており、最小曲げ半径が存在しています。扱いが乱雑だと切れてしまいます。

とは言え、光ケーブルであるために、5mの長さで、信号・電力共に少ない劣化で送信できる、と言った利点があります。

まとめ

サードパーティ製の5mのUSBケーブルを購入しました。

スペック上の純正ケーブルとの差は、下記の通り。

純正ケーブルとの差異

純正ケーブル:充電性能大(?)。PC側もUSB Type-C。細い。下方向にL字。
SHEAWA製ケーブル:充電性能そこそこ。PC側はUSB Type-A。太い。後ろ向きにL字。

性能で選ぶなら、純正ケーブルなんでしょうが、SHEAWA製ケーブルでも十分Oculus QuestをPC用HMDとして使用できます。

純正ケーブルも発注してしまいましたが、このケーブルで十分だったのではと思っています。