Insta360 EVO レビュー Vuze XRとQooCamと写真比較

2019年4月16日

360度カメラにも180度3DカメラにもなるInsta360 EVOとVuze XRとQooCamとを並べて、日中に屋外で撮影してきました。

今回は写真について検証していきます。

各カメラのスペック比較(過去記事リンク)

各カメラのスペックは下記の記事にまとめています。ご参考までに。

撮影状態

下の写真のように、3台を並べて撮影していますので、撮った写真は若干ずつ位置がズレます。

手持ちでの撮影ですので、手振れしている可能性もありますが、晴天時の屋外撮影という事で問題にならない程度ではないでしょうか。

カメラ同士の映り込みもあります。視野の端は気にしないでください。

写真比較(VeeR)

Insta360 EVO

Androidアプリで作成し、VeeRアプリでアップロード

Windowsアプリ「Insta360 Studio 2019」で作成し、PCでアップロード

スマホ単体で作成した写真とPCを介した写真で違いはなさそうです。

これが確認できた事により、「スマホ単体で手軽に写真が扱える」ことが分かりました。

Vuze XR

Insta360 EVOと比較すると、描写の細かさは甲乙つけがたいように感じられます。

大きな違いは、Vuze XRはコントラストが大きいように感じられ、白飛びが見られます。

Insta360 EVOはHDR(High Dynamic Range:ハイダイナミックレンジ )対応であるのに対して、Vuze XRはHDRに対応していないために差が出ているのでしょう。

QooCam

全体的に明るい絵作りをしているようです。上記の2機種と比べると、センサーサイズもワンランク下、且つHDRに対応していないため、解像感も低く、白飛びも見られます。

写真比較(レンダー後、切り出し)

画角が同じになるように、Insta360 EVOとVuze XRは676×348、QooCamは500×250で切り出しました。

Insta360 EVO

石垣の細部を見ると、白飛びもしておらず、凹凸感が見えます。石垣のコケや中央の木の葉を見るとフォーカスが甘いような絵作りになっているようです。

Vuze XR

石垣の白飛びが目立ちます。全体的に、細部がハッキリとした絵作りとなっています。

Qoocam

全体的に明るく撮ろうとしているようです。結果、石垣の白飛びや赤灯篭にノイズが載ってしまっています。

解像度が低いはずですが、細部ははっきりとしています。撮影は手動モードもあるので、ISOなどをいじれば、もう少しいい絵が取れるかもしれません。最も、「この手のカメラでそこまで手間をかけるのか?」という問題がありますが。

QooCam Super resolution

QooCam Stadio のv1.4.3.9で追加になっている機能「Super resolution」を使った写真ですが、現状、ただ単に引き延ばしただけのような出来で、今一実用性を感じません。

QooCam Stadio のv1.4.3.9 の記事は下記に記載しています。ご参考までに。

まとめ

Insta360 EVOとVuze XRとQooCamとでほぼ同じ位置から撮影した写真の比較を行いました。

Insta360 EVOはHDR(High Dynamic Range:ハイダイナミックレンジ )対応であるために、白飛びがしにくい反面、全体的に細部に目を向けると若干焦点が合っていないような画像になっています。

Vuze XRは、HDRに対応していないため、白飛びがありますが、細部がきりっと引き締まった絵になっています。発色も良いように感じます。

QooCamは解像度も低く一世代前の機種という印象がぬぐえません。ワンランク下のセンサーを使用している割には頑張っています。VRゴーグルでは物足りない解像度ですが、スマホの画面で視る分には十分です。SNS投稿メインならば使えるのかもしれません。

個人的にはVuze XRの発色が好みですが、白飛びした部分はデータが無い部分になることを考えると、後で加工するのであればHDRに対応しているInsta360 EVOが使いやすい撮影ができるカメラといえるのではないでしょうか。