QooCam 8k・Insta360 ONE R・Insta360 EVO 夜景写真簡易比較

2020年7月3日

QooCam 8kで撮影した動画を見ていると、暗い場面でひどくノイジーになることがありました。同時に取っていたInsta360 EVOの映像の方がハッキリしているように見えました。

先日、QooCam 8kのファームウェアがアップデートで改善したのかどうかの確認の意味を込めて、まずは写真を比較します。

比較したカメラ

QooCam 8k

2019年12月に発売になった360度の8k映像が撮影できるカメラです。

条件がはまると非常に美しい映像が撮影できます。

QooCam 8k撮影時バージョン
ファームウェアU0U161
Androidアプリv3.1.2

Insta360 One R

2020年1月に発売された、レンズが交換できるアクションカメラです。現状(2020年7月3日時点)で4kレンズ・1インチレンズ・360度レンズの3種類のレンズが発売されています。

Insat360 One R撮影時バージョン
ファームウェアv1.1.30
Androidアプリv1.2.4

3Dモジュールが発売されるまでは待つつもりだったのですが、何故か手元にあるので、今回は360度レンズで撮影しました。

Insat360 EVO

2019年4月に発売された360度映像も3D180度映像も撮れるカメラです。個人的に現状もっとも多用しているカメラです。

Insat360 EVO撮影時バージョン
ファームウェアv1.3.1
Androidアプリv1.2.0

今回は360度モードで撮影しています。

表示に使用したアプリ:Insta360 Studio 2020

Insta360 Studio 2020は、jpgで吐き出していれば、Insta360製のカメラではない映像でも閲覧が出来ます。

対応画素数も10,000 × 5,000 pxと、一般の360度カメラはほぼ網羅しています。

これは便利。

今回は、QooCam 8kは、AndroidのアプリでレンダーしたJPEGをInsta360 Studioに突っ込んでみています。

Insta360 EVOやInsta360 One Rは、保存フォーマットからの読み出しです。

撮影結果

夜の京都タワーを撮影してみました。

カメラの露出条件は全てオート、ホワイトバランスもオートで撮影しています。

三脚はQooCam 8kの物を使用しています。小型でかなり伸びるので重宝しています。

下のような360度写真が撮れました。

Insta360 EVO HDR全景

ここでネイティブの画素数で表示するのも辛いので、京都タワーの部分を拡大してみます。

Insta360 EVO

normal

Insta360 EVO normal

後の写真を見ると分かりますが、Insta360 EVOの通常の撮影ではちょっと暗めに撮影されるようです。

かなりノイズが載っています。京都タワーが白飛びしているにもかかわらず、暗いです。

HDR

Insta360 EVO HDR

これはきれいに撮れています。京都タワーも白飛びしていませんし、左側のコンクリートの質感も残っています。

Insta360 EVOのHDR撮影は3パターンの露出で撮影した写真を合成した物です。EV設定も±4.0と広いので、かなりレンジが広がります。

Insta360 One R

normal

Insta360 One R normal

ちょっとビックリしました。

ひどくノイジーな写真となりました。これは夜間の撮影は厳しいのではないでしょうか。

左のコンクリートの質感は無くなっていますし、京都タワーは先の方が白飛びしています。

HDR

Insta360 One R HDR

これもビックリです。HDR撮影でもノイズが多い。Insta360 One RのHDR撮影もEV±4.0の範囲で露出を変えた3枚の写真を合成した物です。

Insta360 EVOの方が綺麗です。

Night shot

Insta360 One R Night shot

Insta360 One RのNight shotは、8~20枚の写真を合成して高画質にするモードです。今回は9枚撮影されました。

スマートフォンに実装されていることもある機能ですが、これ1~2分かかります。スマートフォンとの通信が切れたのかと不安になる程度に時間がかかりました。三脚必須の撮影です。

出来上がった写真ですが、どうでしょうか。コントラストがハッキリとした写真になっているようです。

QooCam 8k

normal

QooCam 8k normal

Insta360の2台と比べて明るく撮れるようです。これだけ明るく振っているのにノイズが目立ちません。が、京都タワーは白飛びしています。

HDR

QooCam 8k HDR

何故か、ホワイトバランスがおかしいですが、それ以外は京都タワーも白飛びしていませんし、全体的にディテールが残っています。

DNG8

QooCam 8k DNG8

QooCam 8kのDNG8は露出を変えた8枚の写真を合成した物です。QooCam 8k自身EVは±2.0までしか露出をいじれませんので、±4.0まで変えれるInsta360 EVOやInsta360 One Rと比べると、レンジは狭くなります。

京都タワーは白飛びしてしまっていますが、その他のディテールは流石にきれいです。

まとめ

QooCam 8kで暗いところのド動画の撮影で、ひどくノイジーになったことがあったため、確認用に撮影をしてみました。今回は写真についての比較です。

写真については、今回撮影した3台の画質を比較すると、

通常モードでの夜景写真の画質

QooCam 8K > Insta360 EVO > Insta360 ONE R

時間をかけた撮影では、

多重露出での夜景写真の画質

QooCam 8k DNG8 > Insta360 ONE R Night shot > Insta360 EVO HDR

と言った印象です。

Insta360 EVOやInsta360 ONE Rは、PCではInsta360 Studioに画像でもDNGファイルでもそのまま突っ込めば、DNGの結合処理やステッチを行ってくれる便利さがありました。

一方、画質は一番きれいに見えるQooCam 8kは、DNG8を自動で合成してくれるのはスマートフォンのアプリだけで、PCアプリでは合成できないとか、今後に期待したいところです。

写真撮影については、Insta360 EVOはかなり頑張っています。簡単に撮影できますしお手軽。プレビュー画面が付いていない点が残念ではあります。

動画比較は次の機会に行います。