Fusion360 で STL形式のモデルをいじる方法

新型コロナ対策で、株式会社イグアスが、3Dプリンター用のデータを公開しています。

このデータ自身は、ELEGOO MARSの印刷域を若干超える大きさのようです。ELEGOO MARSは、細い板は割と苦手にしているイメージですが、個人的にデータを加工し、印刷できるようにできないかと、四苦八苦しています。

まずは、公開されているデータがSTL形式という形式だったのですが、Fusion360での扱い方を調べながら、何とか切り貼りくらいは出来るようになったので、方法をまとめます。

モデルデータ入手「株式会社イグアス」

株式会社イグアスのサイトからダウンロードできます。

現在最新は4/1の物のようです。

下記は、私がモデルを入手した3/28の時の男性用マスクデータで記載していきます。

Fusion360での操作

モデルの読み込み

Fusion360を立ち上げ、メニューの「ファイル」にある「開く」をクリックします。

左下の「マイコンピュータから開く」を押すと、エクスプローラーが開きます。

ダウウンロードしたマスクデータ.stlを選択します。

これで、マスクデータを開けました。

尺度の変更(0.1倍)

このモデル、そのままでは縦横高さがそれぞれ10倍になっていますので、調整します。

メニュー欄の「基準フィーチャソリッド」を選択して、ボディ全体を選択します。

「修正」の中の、「尺度」を選択します。

表示される数字の欄に、「0.1」を入力します。

反映されると、モデルは画面上でもかなり小さく表示されます。

拡大すると、下記の通り、見た目は変わりませんね。

メッシュ数を減らしていく

このまま、編集できるように変換しようとすると、下記のように警告が出て変換してくれません。

そこで、メッシュ数を減らしていきます。

メニューの「メッシュ」欄にある、「再メッシュ」をクリックします。

左の欄の「メッシュボディ1」をクリックして、ボディ全体を選択してあげます。マウスで選択すると、場合によっては表面のサーフェスのみしか選択されていない場合がありました。

私が行った設定は下記の通りです。

  • メッシュタイプ:アクティブ
  • 密度:0.15
  • 形状の保持:0.5
  • シャープなエッジを保持:チェック
  • 境界を保持:チェック

これで、大分メッシュ数が削減されました。

が、まだこの状態でも警告が出ます。

メニューの「メッシュ」欄にある、「削減」を押します。

設定は、下記の通りで行いました。

  • 削減のタイプ:アダプティブ
  • ターゲットを削減:密度
  • 密度:0.75
  • 境界を保持:チェック

これで更にメッシュ数が削減できました。

メッシュからBRep

メニュー欄を「基準フィーチャソリッド」にしてから、メッシュボディ1を選択し、マウスを右クリックします。

出てきたメニューから、「メッシュからBRep」を選択します。

「メッシュからBRep」のポップアップが開くので、「OK」を押します。

これで、ソリッドのボディが出来ました。

押し出しや、回転なども出来るようになりました。

まとめ

ここまで出来れば、後はスケッチを描いて、押したり消したりすれば、何とか編集できるのではないでしょうか。

私のような、素人でもなんとかなりましたので、いじってみてはいかがでしょうか。