小型光造形方式 3Dプリンター ELEGOO MARS でマスクを作ってみた話(難あり)

2020年4月1日

新型コロナ対策で、株式会社イグアスが、3Dプリンター用のデータを公開しています。

このデータ自身は、ELEGOO MARSの印刷域を若干超える大きさのようです。個人的にデータを加工し、ELEGOO MARSで印刷できるようにできないかと、四苦八苦していました。

最低限マスクっぽく印刷できたので、紹介します。

使用した物

3Dプリンター「ELEGOO MARS」

手頃に使える光造形方式の3Dプリンタです。

下記に光造形方式の3Dプリンタの使い心地をまとめています。ご参考までに。

UVレジン(Hieha製)

手元にあったので使っただけですが、このレジン、割と柔らかいのでマスクとしては良いのかもしれません。

ただ、硬化させる前は臭いです。

モデル

モデルは、株式会社イグアスの男性用のマスクを、3等分して作りました。

三等分しても約6時間の長時間駆動です。ただし、全部一度に出来る点は、光造形の強みですね。

モデル自身は、別途公開します。

また、やったことも別記事にて公開します。

モデル

DMM.makeにSTLをアップしました。購入はお勧めしませんが。

出来上がった物

サポートの処理もし切れていませんし、傷だらけになってしまいましたが、最低限は出来たかと思っています。

3つのパーツを勘合して、作っています。

鼻の周りの空間は確保されているので、意外と楽です。

レジンもUVランプで2次硬化をするとにおいも気にならなくなりました。

また、何も処理をしなくても、表面がサラサラになっています。この点も光造形の強みでしょう。

重量

出来たマスクの重量は、30gでした。株式会社イグアスのマスクは7gとのことですので、大分重いですね。

改善すべき点

勘合部分

勘合部分は、5層構造にしています。結果、鼻の部分はイグアスオリジナルよりも浮いてしまっています。

また、薄いためか、精度が今一です。勘合がかなり大変。

ただ、横への引っ張り強度は確保できました。

紐を通す穴

イグアスオリジナルから存在している、この穴の切れ目は要らないように思いました。紐を引っ張るとここから抜けます。

というわけで、紐の固定に苦労して、オリジナルにもある下の矢印の部分の切れ目に紐をひっかけると、見事に割れてしまいました。

紐を通す部分の強度も稼いだ方がよさそうです。

まとめ

悩みながらも、何とかここまで出来ました。

どうやって作ったか、何をやったかは別記事でまとめます。また、稚拙なモデルですが、別途公開いたします。

光造形式のプリンターで出力された物は、表面がサラサラしているので、こういう物には合うのではないでしょうか。

ただ、普通のマスクと同じで、マスクと顔との隙間が皆無になるわけではないので、感染予防というよりは、自分から感染させないための予防用マスクとして考えた方が良さそうです。

私のような素人でもここまでは出来ましたので、技術のある方は是非良いもの作っていただければと思います。