ASUS ROG Zephyrus S15でOculus Questを使う ■Core i7-10850H /32GB /RTX2070SUPER■

2021年1月9日

ASUS ROG Zephyrus S15で
Oculus Questを使う
Core i7-10850H /32GB

GeForce RTX 2070 SUPER

ASUS様より、ゲーミングブランド「ROG」の名前を持つ「ROG Zephyrus S15」をお借りしました。

Max-QではないGeForce RTX 2070 SUPERを積むハイエンドなゲーミングノートでOculus Questがどの程度楽しめるのか検証します。

テスト機:ASUS ROG Zephyrus S15 (GX502LWS-I78R2070S)

ASUS様からお借りしたハイスペックゲーミングノートPCです。このPCの性能を検証していきます。

modelROG Zephyrus S15 GX502
GX502LWS-I78R2070S
ディスプレイ15.6インチ FHD IPS液晶(1920x1080px、360Hz)
CPUIntel Core i7-10875H
8コア16スレッド・2.3GHz(TB 5.1GHz)
GPUNVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER
8GB GDDR6
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe/M.2)
HDDなし
電源240W
OSWindows10 Home 64bit

Oculus Questを動かしてみる

Oculus Questを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

Oculusアプリのグラフィック設定を変更し、レンダリング解像度の設定を最小値「0.8x」と標準値「1.0x」と、最高値「1.3x」に設定して、各々のフレームレートをまとめます。

Oculus Questのグラフィック設定について

Oculus Questを接続する~Oculus Linkの配線の様子

ROG Zephyrus S15はThunderbolt 3対応のUSB Type-Cポートを持っています。このポートを使えば、USBケーブル1本でOculus Linkが起動します。

配線はシンプルです。

Thunderbolt3に対応していますので、給電能力も十分です。

このポートを使えば、エンドレスでOculus Linkが使えます。

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

フレームレートは150fps以上でています。快適に動作しています。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。

いずれの設定にしても、フレームレートは72fps以上出ており、十分快適にプレイできます。

Oculus Questにとって、過剰なレンダリング解像度である「1.3x」にしてもフレームレートが72fps確保できています。素晴らしい。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

Oculus Questのグラフィック設定を品質を優先にしても100fps程度は出ています。快適です。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

アプリの高画質設定時には、Oculus Questのレンダリング解像度を一番低くして、やっとフレームレート72fpsを確保できている状態です。

とは言え、フレーム落ちはしていますが、Oculus Questのレンダリング解像度を「1.0x」ならば、不快な映像ではありません。ROG Zephyrus S15はCPUにも余裕がありますし、メモリーも32GB積んでいますので、動作としては余裕があるのでしょう。

流石にOculus Questのレンダリング解像度「1.3x」設定では、動きがカクカクします。お勧めできません。

個人的には、アプリの画質は高画質・Oculus Questのレンダリング解像度「1.0x」として、アプリのが設定を「中」とした場合が、快適に感じました。

フレームレート測定結果まとめ

Oculus Quest解像度0.8x解像度1.0x解像度1.3x
BEAT SABER283fps176fps176fps
Half Life:ALYX 低画質120fps93fps91fps
Half Life:ALYX 最高画質96fps96fps77fps
SteamVR Home136fps90fps96fps
Asgard’s Wrath 簡単106fps96fps64fps
Asgard’s Wrath 高78fps64fps39fps

【セルの色】水色:86fps以上、黄色:72fps~86fps、赤:72fps未満
※:Oculus Questのリフレッシュレートの2割増し=86Hz、Oculus Rift Sのリフレッシュレート=72Hz

Oculus Questのリフレッシュレートは72Hzです。これを超えていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。

今回のテストしたアプリでは、Asgard’s Wrathでフレームレートに余裕が無くなっています。

ただし、Oculus Questのレンダリング解像度を「1.0x」にすれば、体感的にはフレーム落ちを感じることなくスムーズにプレイできます。CPU・メモリー共に余裕があるため、カク付くことが無いことによって、フレーム落ちをカバーしているのでしょう。

まとめ

ROG Zephyrus S15でOculus Questは使えるのか?

ROG Zephyrus S15でOculus Questは十分使えます。

Oculus Questは解像度のわりにスクリーンドア効果も大きいHMDですので、レンダリング解像度を上げてもあまり粒状感は改善しません。レンダリング解像度の設定は「1.0x」のままで使用するのが良いでしょう。

ROG Zephyrus S15は、ハイエンドモデルだけあって、Oculus Questの能力は十分引き出せます。ただ、Asgard’s Wrathのような重たいアプリで、高画質を狙うにはノートPCでは難しいようです。

ROG Zephyrus S15は、メモリー・CPU共に余裕があるために、少々割り込みが入ろうとも、ゲーム中の動作の遅れが起きにくく、数字に表しにくい快適性がありました。