MAD GAZE GLOW Plus に使えるUSBケーブルは? 色々試してみた話

2020年8月8日

クラウドファンディングにて、スマートフォンやPCの画面を映せるAR/MRスマートグラス「MAD GAZWE GLOW Plus」を手に入れました。当然純正ケーブルも付いているのですが、少々固めで邪魔に感じることもあります。どんなケーブルが使えそうか、手にあるケーブルでいろいろ試してみましたのでまとめます。

MAD GAZE GLOW /GLOW Plusとは

中国MAD GAZE社から出たAR/MRスマートグラスです。解像度や光学系が異なるGLOWとGLOW Plusの2機種が開発されました。

現在(2020/8/8)は、クラウドファンディングCAMPFIREから出資できます。

MAD GAZE GLOW 自分だけの大画面!家庭用AR/MRグラス
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MAD GAZE
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個人的には、AR・MRグラスというよりも、透過型のディスプレイとしての使用となりそうです。

詳細は下記の記事に記載しています。ご参考までに。

テスト方法

使用するパソコン

DELL G5を使います。このPCは、Thunderbolt3をかなえたUSB Type-Cポートを持っていますので、このポートを使って試していきます。

テスト内容

テスト内容は私が現状で動作を把握している、下記の二つです。

  • 画面が映るかどうか
  • カメラが起動するかどうか

画面が起動するかどうかは、GLOW Plusを見ていれば分かります。

カメラについては、Webカメラとして接続されますので、Windows10標準のカメラアプリを使用して動作しているかどうかを確かめます。

なお、PCがカメラのみ認識している時には、「D50」として認識されます。

また、画面・カメラ共に認識している場合は、D50とは別に、汎用モニターが増えます。

カメラ起動時の状態

右のレンズの真名あたりにあるLEDが光るようです。

GLOW Plusの画面が映っていなくても、カメラは動くようです。カメラの位置は左レンズの左上についています。

画面が動いている状態で、カメラを起動すると下記の感じです。

見ている物が、若干のタイムラグはあるものの、画面に移されるのはちょっと面白いですね。

ケーブルを試す前にL字化を試みる

正直長すぎるGLOW Plusのテンプル部の更に後ろに、ストレート型のUSB Type-Cケーブルを付けるのはちょっと邪魔になります。そこで、L字化を試みてみます。

ケーブルは純正のケーブルを使用します。

90°USB3.1 Type-C アダプタ + 純正ケーブル

結果は、画像も出ますし、カメラも起動できます。

項目動作
画面OK
カメラOK

magsafe マグネットUSB Cアダプター + 純正ケーブル

こちらも問題なく使用できました。ただ、純正ケーブルは向きに相性があるらしく、映る取り付け方向と映らない取付方向があるようです。

項目動作
画面OK
カメラOK

L字化結論

今回試したUSB3.1に対応したUSB Type-Cアダプタならば、間にかませてもGLOW Plusの機能制限はなさそうです。

ケーブルを試す

USB 2.0相当のケーブル

PD対応のケーブルです。

結果は下記の通り、画面は映りませんが、カメラは起動します。

項目動作
画面NG
カメラOK

USB2.0相当のマグネットケーブル

PD対応のマグネット式のケーブルです。

結果は写真の通り、画面が起動しません。カメラは起動してします。

項目動作
画面NG
カメラOK

USB 3.0 Type-Cケーブル

何のケーブルだったかは忘れてしまいましたが、Thunderbolt3ではない、USB 3.0のType-Cケーブルです。

項目動作
画面OK
カメラOK

USB 3.0 Type-A, USB 3.0 Type-Cケーブル

ハブに付いてきたUSBケーブルです。結果は下記の通り、画面は映らず、カメラはOKでした。

項目動作
画面NG
カメラOK

これで、PC側は単なるUSB3.0ではだめで、USB Type-C(オルタナティブモードあり)につなぐ必要があることがわかりました。

Activeタイプ Thunderbolt 3 ケーブル 

ノイズ除去用のICが入っているため、USB3.0とは互換性のないActiveタイプのThunderbolt3ケーブルを使ってみます。

認証済み Cable Matters Activeタイプ Thunderbolt 3 ケーブル サンダーボルト 3 ケーブル 40 Gbps 100W充電対応 2m ブラック
Cable Matters

結果は、映像無し、カメラはOKでした。

項目動作
画面NG
カメラOK

画面は映っていないけれども、カメラは起動しています。

ActiveタイプのThunderbolt3ケーブルは、USB3.0には互換性はありませんが、USB2.0の機械は動かせます。

つまり、GLOW PlusのカメラはUSB2.0相当で動作すると言えそうです。

Thunderbolt3ケーブル

80cmのThunderbolt3ケーブルです。Thunderbolt3ケーブルは80cmを超えると伝送速度が遅くなる可能性があるとのことで、40Gbpsを謳う最大の長さのケーブルと言っていいでしょう。

認証済み Cable Matters Thunderbolt 3 ケーブル 40 Gbps サンダーボルト 3ケーブル 100W充電 0.8m ブラック
Cable Matters

これは何の問題もなく起動しました。

項目動作
画面OK
カメラOK

Oculus Link純正ケーブル

Oculus LinkはUSB3.2に対応した、光伝送型のケーブルです。

下記に詳細はまとめていますので、ご参考までに。

結果は、画像が映りませんでした。

項目動作
画面NG
カメラOK

ケーブルの延長

USB Type C 中継アダプタ

これを使って、純正ケーブルと、Thunderbolt3ケーブルを繋げてみます。

項目動作
画面OK
カメラOK

映りましたね。これで、2m程度の長さを手に入れました。何とかなるものです。

まとめ

GLOW Plusで、色々なケーブルを使って試してみました。

共通して言えることは、下記の通り。

GLOW Plusのケーブルによる機能依存性

・USB3.1対応のL字コネクタならば使える
・カメラはUSB2.0に互換性のあるケーブルならば起動できる
・映像を映すには、Thunderbolt3ケーブルが無難(?)
・PCに接続する場合は、USB Type-C(オルタナティブモードあり)に接続しなければ、映像が映らない。

今回新たに、カメラがUSB2.0相当接続されており、Windows10のカメラアプリで撮影が出来ることを確認しました。使うかどうかはともかく、使えるというのは大切です。

AR/MR機能を謳ったMAD Gaze GLOWシリーズですが、AR/MR機能は見切り発車状態に感じます。

現状はパーソナルディスプレイと考えた方が良さそうですし、その方が機能を引き出せるのではないでしょうか。

とは言え、USB type-C接続だけでディスプレイとして使うには少し無理があります。ということで、個人的には、CAMPFIREで「GLOW、GLOW PLUS用 3in1アダプター」を追加で支援しました。

MAD GAZE GLOW 自分だけの大画面!家庭用AR/MRグラス
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