180度3Dカメラ、良い写真を撮るための5つのポイント VR180

2019年4月10日

Insta360 EVOがいよいよ発売になります。このカメラを使って初めて180度3D映像を撮影される方が多いかと思います。同じように180度3D映像が撮影できるVuze XRとQooCamを持つ私が失敗と共に学んだ、写真撮影のコツをまとめます。

180度3Dカメラのスペック比較

Insta360 EVOとVuze XR、QooCamのスペックの比較は下記の記事にまとめています。ご参考までに。

3D写真撮影の5つのポイント

実際に失敗例と共に、ポイントを説明していきます。

何で視るかを考えてから撮る

撮った写真を何で視るでしょうか。

スマホやPCのような平面の画面でぐりぐり動かす場合と、VRゴーグルで視る場合では見え方に大きく違いがあります

平面の画面で見る場合は、従来の写真の延長と考えて問題ありません。超広角で撮る写真+αだと考えれば撮影を楽しめます。

VRゴーグルで視る場合は、時間が止まった世界を眺めるといった特殊な感覚が味わえます。 この場合、視る人がどういう状態で視るのかを考えてから写真を撮った方がより臨場感が増します。VRゴーグルで視る事を想定するならば、「初めは座った状態で前方を見ることになる」という意識で写真を撮ると良いでしょう。

例えば、下の写真は”いいね”を貰えています。PCやスマホで視る分には、竹林を見上げた様子がよくわかる写真に見えますが、VRゴーグルで見ると「前方に伸びた竹!」という不可解な写真に見えます。

VRゴーグルで見ることを想定するのならば、初期の視野に地平線に当たる物を入れた写真の方が臨場感がありました。

撮影対象からの距離は30cm~3mがベスト

近すぎると、VRゴーグルで見た時に、左右の焦点が合わず気持ち悪くなります。大体30cmくらい離れれば、綺麗に見えます。

また、遠すぎると左右の映像の差が無くなり、立体感が無くなります。3mくらい離れると、立体感は薄れます。

被写体から30cm~3mくらいの間くらいの距離の映像が最も立体的に見えます。

下の写真は木の幹が近過ぎてVRゴーグルで見ると目の焦点が合いにくく疲れます。もう少し離して撮るべきでした。

ワザと近い物を入れて写真を撮る

被写体が遠くにある場合、立体感が出てきませんので、わざわざ3D写真を撮る意味が無くなります。

こういったときには、ワザと近くの物を入れて撮ると、遠近感が確保できます。

この時も、30cm以上離れた物を入れるようにしましょう。地面も近すぎると気持ち悪くなります。小型の三脚のみでの撮影は避けた方が良いでしょう。

左右のレンズは水平を保つ

VRゴーグルで見る場合、眼で見ている映像と、体が感じている水平がズレていると気持ち悪くなります。

どんなアングルで撮る場合も、レンズは水平に保った方が酔いにくい写真になります。

自撮りをしない人も、自撮り棒はあった方がいい

180度カメラは思っている以上に広い範囲が映ると考えた方がいいです。自分の足や指、頭の先等がちょっとだけ入ってしまう事が多々あります。

撮影者の一部が映ってしまった場合、当然カメラに近い位置になるので、視点が合わない気持ち悪い部分のある映像になります。できれば避けたいところです。

自撮り棒、もしくはグリップを使って、自分から遠ざけて撮影することをお勧めします。

ちなみに、

・QooCamは自撮り棒なしでは、本体を持つ指が映り込みます。無理をすれば、映らないようにできますが、気軽に撮影するためには、自撮り棒必須です。

・Vuze XRはレンズの後ろに本体部分が来るので、手軽に指が映り込まない撮影が可能です。

・Insta360 EVOはシャッターがカメラの上部にあるので、 手軽に指が映り込まない撮影が可能でしょう(入手次第検証します)

まとめ

以上が、私が経験した失敗から学んだ撮影のコツです。

180度3D写真は従来のカメラとは違った体験ができる面白いコンテンツです。

前述の”レンズは水平に”という点と”自撮り棒”とを合わせると、ジンバルを使えば一番手軽に良い写真が撮れます。

私は3軸のミラーレス用のゴツいジンバルを使って撮影していますが、写真に関して言えばオーバースペック。且つ、ジンバルがゴツ過ぎて、ほぼ必ず映り込んでいます。

スマホ用小型ジンバルがベストな選択です。

例えば、下記のような商品がうまく使えるならば、お手軽な撮影が出来そうです。

ちなみに私の使っているのは、これ。ゴツ過ぎます。そして重い。3Dカメラにはオーバースペックです。