【実機レビュー】ASUS VivoBook S15: 軽量コンパクトな新世代ノートPC ■Core i7-1165G7 /16GB /iGPU■
ASUS様よりASUS VivoBook S15をお借りしました。「ジブン色で、進め。」をコンセプトとした、コンパクトなノートPCです。特徴的なカラーリングを持ち、持ち運びが苦にならない薄さを持ったこのASUS VivoBook S15について見ていきます。
ASUS VivoBook S15
ASUS VivoBook S15の最大の特徴は、鮮やかなカラーを採用している点ではないでしょうか。
今回は、ドリーミーホワイトの物をお借りしましたが、金属製の筐体へ等が施されており、光の加減で表情が変る様子が綺麗でした。単色よりも個人的には好みの風合いです。
スペック
ASUS VivoBook S15は、大きく分けて3種類に展開されています。
- 第11世代Intel Coreシリーズ
- AMD Ryzen 7
- 第10世代Intel Coreシリーズ
model | S533EA | M533IA | S531FA |
CPU | Core i7-1165G7 4コア8スレッド 2.8GHz(TB 4.7GHz) もしくは、 Core i5-1135G7 4コア8スレッド 2.4GHz(TB 4.2GHz) | AMD Ryzen 7 4700U 8コア8スレッド 2.0GHz(TB 4.1GHz) | Core i7-10510U 4コア8スレッド 1.8GHz(TB 4.8GHz) もしくは、 Core i5-10210U 4コア8スレッド 1.6GHz(TB 4.2GHz) |
GPU | CPU内臓GPU (Iris Xe Graphics) | CPU内臓GPU (Radeon 7 Graphics) | CPU内臓GPU (Intel UHD Graphics) |
メモリ | 16GB もしくは 8GB | ||
チップセット | 未公開 | ||
SSD | 1TB もしくは 512GB | 512GB | |
HDD | – | 1TB | |
ディスプレイ | ノングレア15.6型ワイドTFTカラー液晶 1,920×1,080ドット (フルHD) | ||
インターフェース | HDMI ×1 Thunderbolt 4 (Type-C) ×1 USB3.2 (Type-A/Gen1) ×1 USB2.0 ×2 microSDメモリーカードスロット ×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1 | HDMI ×1 USB3.1 (Type-C/Gen1) ×1 USB3.0 ×1 USB2.0 ×2 microSDXCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDメモリーカード マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1 | |
ネットワーク | 無線LAN(Wi-Fi6):IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax Bluetooth:Bluetooth 5.0 | ||
Webカメラ | 92万画素Webカメラ内蔵 | ||
バッテリー駆動時間 | 約9.7時間 / 約10.0時間 | 約10.7時間 | 約7.6時間 |
OS | Windows 10 Home 64 bit | ||
サイズ (幅x奥行x高さ) | 1.4リットル (359.8 x 233.8 x 16.1mm) | 1.5リットル (357.2 x 230.3 x 18.5mm) | |
電源 | 65W | 45W | 45W |
重さ | 約1.8kg | 約1.8kg | 約1.85kg |
価格(税別) | ¥127,091~ | ¥90,727~ | ¥90,727~ |
セール価格 (~2/28) | ¥90,727~ | ¥81,654~ | ¥81,654~ |
※価格・モデルは執筆時の物を記載しました。頻繁に変更されるので、必ず公式サイトでご確認ください。
また、第11世代Intel Coreシリーズのモデルは、Thunderbolt4ポートを持っているので、GPUボックス等拡張性が高くなっています。
ASUS Storeで購入する意味
ASUS Storeで購入すると、メーカーならではの手厚いサポートを受けることが出来ます。
保証名 | 価格 | 期間 | 内容 |
---|---|---|---|
ASUSのあんしん保証 | \0 | 1年 | 故障時負担:どんな故障でも交換部品の20%の料金で修理可能 |
ASUSのあんしん保証 プレミアム3年パック | \14,800 | 3年 | 故障時負担:\0 |
”どんな故障でも”修理してくれます。例えば、部品の増設をしようとして失敗して壊した場合や、落下させてしまったり、水没してしまったり。普通は保証適応外となるような故障であっても、修理してもらえます。
通常の「ASUSのあんしん保証」であっても、修理代金の8割はASUSが負担してくれる、これがあれば安心して使用できますね。
テスト機:ASUS VivoBook S15 S533EA (S533EA-BQ032TS)
今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。
model | ASUS VivoBook S15 S533EA S533EA-BQ032TS |
---|---|
CPU | Core i7-1165G7 4コア8スレッド 2.8GHz(TB 4.7GHz) |
GPU | CPU内臓GPU(Iris Xe Graphics) |
メモリ | 16GB |
SSD | 1024GB |
HDD | なし |
電源 | 65W |
OS | Windows10 Home 64bit |
デザイン・拡張性
全面金属で作られた天板は、非常にすっきりとしています。今回お借りしたドリーミーホワイトは、パールのような光の加減にひょって色合いを変えて、所有する喜びを感じます。
「ASUS VivoBook」のロゴは、金属的な鏡面仕上げとなっており、ドリーミーホワイトの色と合わせて、光を楽しめます。
裏面は、四隅に大きめの樹脂の足が付いています。中央に吸気口と、手前左右のスピーカー部分に開口部があります。また、端は緩くカーブを描いており、先に行くほど薄くなっています。スピーカーから発せられた音は、机から跳ね返って使用者に聞こえる仕組みとなっています。このスピーカーは、オーディオの老舗harman/kardonの認証を受けています。
ディスプレイは広げても、床に接しません。裏面の樹脂の足の高さで、冷却用の空気の隙間と、キーボードの角度が確保されています。
ディスプレイの下側は、キーボート側に回り込むように回転します。冷却時の吸気は下から、排気はディスプレイの上から行われます。
熱くなった空気を吸い込まないように、工夫されていますね。
キーボード・タッチパッド
キーボードは、テンキーもある他、ファンクションキーも独立しています。一通りのキーがあるため、操作に困ることは無いでしょう。
右側にもAltキーやShift・Ctrlが配置されています。コンパクトな中にうまく入れ込んであります。
非常に特徴的な点として、ENTERキーの側面が黄色になっています。テンキーとENTERキーが接しているため、この視認性は使いやすく感じました。ブラインドタッチをしていても、視界の端にキーボードが見えていれば、ENTERのうち間違いが減ること間違いなしです。
また、若干癖がありますが、ファンクションキーが4つずつ、微妙に感覚が設けれれている点もうち間違いを防ぐ良い配置と言えます。
難点としては、テンキーの配置が特殊である点でしょうか、出来ればテンキーの右側に+や–が欲しいところです。狭い中にこれだけ押し込んだための、妥協点だったのでしょう。
電源ボタンはテンキーの右上にあり、指紋認証は、タッチパッド上に設けられています。
パームレスト部分は、フラットです。パームレストの約1/4程度をタッチパッドが締めます。
このタッチパッドの大きさならば誤操作もしにくいようです。タッチパッドが不要ならば、FnとF6を同時に押すことで、タッチパッドのON・OFFを切り替えることが出来ます。
側面・インターフェース
インターフェースを見ていきます。
前面は傾斜がかかっているのみで、インターフェースはありません。
背面側はヒンジと、放熱用の排気部分となっています。こちらもインターフェースはありません。
右側には、手前から順に、mircoSDカードリーダーと、USB2.0 Type-Aポート x2が配置されています。mircoSDカードリーダーは、microSDXC、microSDHC、microSDに対応しています。
右側には、手前から順に、充電ポート、HDMIポート、USB3.2 Type-Aポート、Thunderbolt 4 (Type-C) 、マイク/イヤホンコンボジャックが配置されています。
Thunderbolt4が付いています。充電はこのポートから行います。
電源アダプタ
電源アダプタは65Wの物でした。コンセントの差込口は収納できません。
後述しますが重さは188gでした。
サイズ感・重さ
ASUS VivoBook S15の大きさは、A4サイズよりも一回り大きいサイズです。
本体の重さは、1655gでした。公称値1.8kgなので、若干軽く仕上がっています。
充電アダプタの重さは、188gです。
本体と充電器で、1842gとなりました。
軽量・コンパクトな本体に対して、充電器はプラグ部分が収納できないために、持ち運ぶには不便に感じます。
ASUS VivoBook S15は、10時間弱バッテリーが持ので、外出時の充電は緊急用と割り切ってしまうのでも一つの手ではないでしょうか。
緊急で使う程度であれば、下記のような充電器でも、十分使えます。
手持ちの100W級のPD対応充電器を使用すると、50W弱の充電ができました。
個人的には、このサイズの充電器を持ち運ぶくらいなら純正の充電器で良いように思います。
消費電力・騒音
ファンの調整は専用アプリ「MyASUS」で設定できます。
設定は3種類。パフォーマンスモード・スタンダードモード・ウィスパーモードです。
参考までに、消費電力と騒音を計りました。3DMARKを走らせた時の騒音を測定しています。
状態 | 消費電力 | 騒音 |
---|---|---|
停止時 | 0W | 32dB |
パフォーマンスモード高負荷時 | 62W | 49dB |
バッテリー残量80%の時点で測定を行いましたが、負荷に関係なく充電アダプタには60W近辺を電力が流れていました。PCへの負荷に関係なくバッテリーの充電に費やされていると考えられます。
ウィスパーモードにすると、確かにファンが回っている音はしている物の、例えばエアコン等、他に騒音があると紛れてしまう程度の音です。パフォーマンスモードにすると、ファンの回転が上がりノイズを発します。音量は小さいのですが、高音寄りのノイズなので、気になる人もいるかもしれません。
電力測定
騒音
PCの中央から、高さ15cm、PCの手前カツカツの位置で測定。
サウンド
ASUS VivoBook S15は、オーディオの老舗harman/kardonの認証を受けるほどの音質を謳っています。スピーカー自身は、本体裏面の下の矢印の部分に設置してあります。
スピーカーが下を向いているため、机などの硬い面に接するようにASUS VivoBook S15を置いた方が、響きが良くなります。
どんな体勢で聴いても、ある程度の音質は楽しめますが、聴く場所によって表情が変わるようです。音楽を楽しむのならば、左右のスピーカーはの下は同じ状態にした方が良いでしょう。机に斜めに配置して、片方が浮いているような状態では、音の立体感は得られません。
タッチパッドの真上50cmくらいが位置が最も音場が広く、リッチな音質に感じました。ASUS VivoBook S15は幅があり、左右のスピーカーも離れています。このため、多少頭の位置が動いても、音場がしっかりとしています。
定番ベンチマーク結果
定番のベンチマーク結果を並べます。第11世代インテルCore i7を積んだASUS VivoBook S15は、専用のGPUを搭載しないにもかかわらず、FINAL FANTASY XIVがプレイできる程度のゲーミング性能を持っています。オフィスPCとしては十分な性能を持っており、ゲームも「軽いアプリなら動く」持ち運べるPCと言えるでしょう。
とは言え、VRはとてもではないが使えないようです。
ベンチマーク | スコア |
---|---|
SteamVR Performance Test | 平均忠実度:0.0(低い) テストされたフレーム:3761 |
VRMARK | Orange Room : 1662 Cyan Room: 1299 Blue Room: 249 |
3DMARK | Time Spy: 1310 Fire Strike: 3475 |
PCMARK10 | OVERALL: 4899 Essentials: 9739 Productivity: 6933 Digital Content Creation: 4726 |
CINEBENCH R20 | CPU: 1726 Single Core: 525 |
FINAL FANTASY XV | 高品質: 1389(動作困難) |
FINAL FANTASY XIV | 最高品質: 2574(やや快適) |
SSD
SSDには、Intelの660pシリーズが積んでありました。
最近のPCとしては、極標準的に速度が出ています。普段使いする分には、データの読み書きで時間を取られることは無い早さです。
GPUボックスでGeForce RTX 3060Tiを繋げてみた
ASUS VivoBook S15にGPUボックスをつなげて、VRがどれくらい楽しめるのか、試してみています。
こういう風にすると、持ち運び時は最軽量で、家ではパワフルに使えます。
まとめ
特徴的なカラーリングの軽量薄型モバイルPC「ASUS VivoBook S15」を見てきました。
・軽快でスタイリッシュなデザイン
・軽量薄型で持ち運びやすい
・サイズを凌駕するオーディオ性能(harman/kardon認定)
・モバイルPCの域にとどまるゲーミング性能
ASUS VivoBook S15は、軽快な意匠の薄型モバイルノートPCです。特徴的なカラーリングで持っているだけで楽しい気分にさせてくれます。
薄さ約16mmと、15.6インチのディスプレイを持つPCとしては、かなり薄くPCを持つというよりも「おしゃれな板」を持っている感覚です。金属製の冷たい触感が、先進的なデバイスであること主張しており、見た目と合わせて、見せびらかせたくなるようなPCに仕上がっているのではないでしょうか。
さて、ASUS VivoBook S15の第11世代Intel Coreシリーズを積んだモデルはThunderbolt 4を積んでおり、拡張性が高くなっています。
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