Lenovo Legion Y740(17) でOculus Questを使う  / Core i7-9750H /32GB /GeForce RTX 2080 Max-Q

2020年12月24日

Lenovo Legion Y740(17) で

Oculus Questを使う
Core i7-9750H /32GB
GeForce RTX 2080 Max-Q

Lenovo様より、ハイエンドゲーミングノートPC「Legion Y740(17)」をお借りしました。

このLegion Y740(17)でOculus Questがどの程度動くのか、検証しましたのでまとめます。

Legion Y740(17)

LenovoのゲーミングPCブランド「Legion」の名前を持つゲーミングPCの中でもフラッグシップモデルとなるのが「Yシリーズ」です。このLegion Y740は、Intelの第8世代CPUと第9世代CPUに対応したモデルでした。現状はLenovo公式サイトからは姿を消し、Amazon等でのみ、在庫分が販売されている状態です。

後継機は、Y750シリーズです。

テスト機のスペック

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。フラッグシップノートPCというだけはあるスペックを誇っています。

modelLegion Y740(17)
81UJ002MJE
ディスプレイ17.3インチ FHD IPS液晶(1920x1080px、144Hz)
CPUIntel Core i7-9750H
6コア12スレッド・2.6GHz(TB 4.5GHz)
GPUNVIDIA GeForce RTX 2080 Max-Q
8GB GDDR6
メモリ32GB
SSD1TB (NVMe/M.2)
HDD1TB
電源230W
OSWindows10 Home 64bit(英語)

スペックの詳細は下記にレビューを書きました。ご参考までに。

Oculus Questを動かしてみる

Oculus Questを接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

Oculusアプリのグラフィック設定を変更し、レンダリング解像度の設定を最小値「0.8x」と標準値「1.0x」と、最高値「1.3x」に設定して、各々のフレームレートをまとめます。

Oculus Questのグラフィック設定について

Oculus Questを接続する~Oculus Linkの配線の様子

Legion Y740(17)には、左側にThunderbolt3ポートが付いています。ここにOculus Linkケーブルを接続すればOK。

Thunderbolt3ポートなので、通信速度も充電も高速ですので、エンドレスでOculus Linkが使えます。

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

フレームレートはいずれも200fps以上と、快適にプレイできます。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。

いずれの設定でも72fpsを超えています。十分快適にプレイできます。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

グラフィック設定を品質を優先にしても90fps程度は出ています。快適にプレイできます。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

Oculus Questのレンダリング解像度を高めると、フレームレートが72fps確保できません。

レンダリング解像度設定0.9x辺りで、アプリの画質を中画質程度、が落としどころではないでしょうか。

フレームレート測定結果まとめ

Oculus Quest解像度0.8x解像度1.0x解像度1.3x
BEAT SABER435fps283fps216fps
Half Life:ALYX 低画質122fps92fps92fps
Half Life:ALYX 最高画質93fps96fps75fps
SteamVR Home143fps94fps96fps
Asgard’s Wrath 簡単132fps92fps63fps
Asgard’s Wrath 高81fps56fps39fps

【セルの色】水色:86fps以上、黄色:72fps~86fps、赤:72fps未満
※:Oculus Questのリフレッシュレートの2割増し=86Hz、Oculus Rift Sのリフレッシュレート=72Hz

Oculus Questのリフレッシュレートは72Hzです。これを超えていると、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。

今回のテストしたアプリでは、Asgard’s Wrath以外では、72fpsを超えています。

Legion Y740(17)はOculus Questの映像を十分に描き切れますが、最高画質は難しそうです。

もっとも、個人的には、Oculus Questのレンダリング解像度設定は1.0x以上に上げても、解像感の向上は少ないと感じています。実際に使う分には、十分な性能を持っていると言えるでしょう。

まとめ

Legion Y740(17)でOculus Questは使えるのか?

Legion Y740(17)でOculus Questは十分使えます。

Oculus Questはペンタイル型のディスプレイを持っていますので、実際の解像感は低く感じられるものの、PCに対するスペックは高くなっています。ハイエンドノートPCであるLegion Y740(17)であっても、頑張って描写品良ければいけないHMDです。

なお、Legion Y740(17)はメモリーも32GB積んでいますし、「Asgard’s Wrath」も難なく動作します。高画質設定ではフレーム落ちを起こしますので、レンダリング解像度設定を低めに設定することをお勧めいたします。