A4サイズの書類が印刷せずに読める! 電子インク端末 BOOX Max3 を衝動買いした話
最近、目に優しい電子インクディスプレイ搭載のAndroid端末BOOX Nova2を愛用しています。電子書籍リーダーとしてはかなり完成されてきているこのBOOX Nova2ですが、7.8インチのディスプレイでは、流石にA4サイズの書籍を読むにはちょっと辛いと思っていると、いつの間にか13.3インチのBOOX Max3を発注してしまいました。今回は軽くサイズ感をまとめます。
BOOX Max3とは
中国Onyx社が開発した13.3インチというほぼA4サイズの電子ペーパー(Eink)ディスプレイを搭載したAndroid端末です。
目に優しい電子ペーパー端末が、やっと実用に耐えるレベルになってきました。
16階調の白黒ディスプレイなので若干の癖はありますが、Android9.0で動いていますので、スマートフォン感覚で使えるのも魅力です。
スペック
同じ世代のBOOXシリーズのスペックを書き出しました。BOOX Nova2のとは同世代です。
項目 | BOOX Max3 | BOOX Note | BOOX Nova2 |
---|---|---|---|
OS | Android 9.0 | Android 9.0 | Android 9.0 |
SOC | Snapdragon625 | Snapdragon625 | Snapdragon625 |
メモリー | 4GB | 4GB | 3GB |
ストレージ | 64GB | 64GB | 32GB |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ | 10.3インチ | 7.8インチ |
画素数 | 2200 x 1650 px | 1872 x 1404 px | 1872 x 1404 px |
解像度 | 207ppi | 227ppi | 300ppi |
フロントライト | × | 〇 | 暖色・寒色 |
縦・横・高さ | 310 x 228 x 6.8 mm | 250 x 178 x 7.1 mm | 196 x 137 x 7.7mm |
重さ | 490g | 378g | 275g |
バッテリー | 4300mAh QC3.0対応 | 4200mAh | 3150mAh |
USB OTG | 〇 | 〇 | 〇 |
指紋認証 | 〇 | × | × |
画面入力 | micro HDMI | × | × |
スピーカー | ステレオ | 〇 | × |
マイク | デュアルマイク | 〇 | 〇 |
世の中の主流のフルHD(1920×1080)のPCで書類や本、十分読めますよね?
BOOX Max3はフルHDよりも画素数が多い2200 x 1650pxとなっています。これだけあれば、見開き表示でも十分見れるのではないでしょうか。
BOOX Max3の解像度は207dpiと低めです。2013年モデルのKINDLE Paperwhiteが212ppiですので、解像度としては、ギリギリ及第点といったところと言えそうです。
珍しい点が、画面の入力端子がある点です。標準機能で、パソコンのサブディスプレイとして使えます。
内容物
箱の中身は下記の通りでした。
- BOOX Max3本体
- microHDMI – HDMI ケーブル
- USB Type-C – USB Type-A ケーブル
- スタイラスペン
- microSD リーダー
- 説明書類
箱だけでも結構大きいです。BOOX Nova2の箱と並べてみました。二回り以上大きいですね。
スタイラスペン
BOOX Nova2のものよりも一回り太く、断面がおにぎり型です。
長さはBOOX Max3付属と、同じくらい。BOOX Nova2のスタイラスペンの側面に合った消しゴムボタンはありません。ペンの反対側が消しゴム代わりに使えるようです。
microSDリーダー
USB Type-Cで接続出来るmicroSDリーダーです。BOOX Max3はOTGに対応しているので、USB機器が使えます。内臓ストレージ64GBで物足りなくなったり、PCからファイルを転送したい場合などには使えるでしょう。
個人的には、PCには直接USB type-Cケーブルでやり取りをするので、使っていません。おまけ程度に考えています。
ケーブル類
ケーブルは2本、USB type-C/USB Type-AのUSB3.0対応のケーブルと、microHDMI/HDMI ケーブルです。
これが凄い。microHDMI/HDMI ケーブルは、BOOX Max3から画面を出力するのではなく、入力するのです。
つまり、BOOX Max3は電子ペーパーでありながら、パソコンやスマホのサブディスプレイとして使えます。
本体
白い本体は、ビックリする程度に軽いです。この大きさで500gを切っているわけですから、当然といえば当然です。
BOOX Nova2をBOOX Max3の上に置いてみました。BOOX Max3のディスプレイの大きさは、BOOX Nova2本体の2倍強あります。
薄さは、2台でほぼ変わりません。
BOOX Max3の戻るボタンがある側面には、USB type-C、まいっく、microHDMIが付いています。
戻るボタンは指紋センサーも兼ねています。このボタンの縁がメタリックになっているのですが、ボタン自身も少しグラつきがあるために、安っぽく見えます。個人的には、BOOX Nova2のような梨地のボタンの方が好みです。
本体の上側には、電源ボタンとこちらにもマイクがあります。
戻るボタンの裏側にはスピーカーが2つ付いています。そこそこの音量を出すことが出来ます。
重さ実測
実際に重さを測ってみました。493gとほぼ公称値490gと等しい重さです。
VR原論という本が466gですので、ほぼ同じ重さと言っていいでしょう。
ちなみに、純正ケースに入ったBOOX Nova2の重さは375gです。2倍以上の大きさのディスプレイを持つBOOX Max3は十分軽いと言えるのではないでしょうか。
本と比較してみる
A5サイズの本
先ほど重さを計ったVR原論と比較をしてみます。
この本の見開きと、BOOX Max3のディスプレイがちょうど同じくらいの大きさです。
A4サイズの本
A4サイズの学会誌と並べてみました。若干BOOX Max3のディスプレイの方が小さいですが、ほぼ学会誌の紙面と等しい大きさです。
文献を読むのにも調度いいサイズです。
更に言うと、PCのサブディスプレイとしてつなげるので、文献閲覧が本当に楽になります。
ちょっと残念だった点
外れ個体だったのかもしれませんが、各所の作りが甘いです。
例えば下の部分に粘着剤の跡がネチョッと付いていました。
また、USB type-CやmicroHDMIの端子がある部分がねじ止めされています。この部分が浮いてしまっています。これは設計の公差が甘かったのではないでしょうか。
セットアップ
セットアップは、BOOX Nova2と同じでしたので、ここでは省略いたします。
BOOX Nova2のセットアップは下記にまとめています。ご参考までに。
まとめ
思わず衝動買いをしてしまったBOOX Max3を軽く紹介いたしました。使い勝手は別途書いていきたいと思います。
が、このサイズ感はダメです。文庫本やらコミックやらが見開きで読めてしまうので、これはダメです。
目が疲れにくいので、強い意志を持って臨まなければ、延々と読んでしまいます。軽く罠にはまった気分です。
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