A4サイズの書類が印刷せずに読める! 電子インク端末 BOOX Max3 を衝動買いした話

2020年6月2日

最近、目に優しい電子インクディスプレイ搭載のAndroid端末BOOX Nova2を愛用しています。電子書籍リーダーとしてはかなり完成されてきているこのBOOX Nova2ですが、7.8インチのディスプレイでは、流石にA4サイズの書籍を読むにはちょっと辛いと思っていると、いつの間にか13.3インチのBOOX Max3を発注してしまいました。今回は軽くサイズ感をまとめます。

BOOX Max3とは

中国Onyx社が開発した13.3インチというほぼA4サイズの電子ペーパー(Eink)ディスプレイを搭載したAndroid端末です。

目に優しい電子ペーパー端末が、やっと実用に耐えるレベルになってきました。

16階調の白黒ディスプレイなので若干の癖はありますが、Android9.0で動いていますので、スマートフォン感覚で使えるのも魅力です。

スペック

同じ世代のBOOXシリーズのスペックを書き出しました。BOOX Nova2のとは同世代です。

項目BOOX Max3BOOX NoteBOOX Nova2
OSAndroid 9.0Android 9.0Android 9.0
SOCSnapdragon625Snapdragon625Snapdragon625
メモリー4GB4GB3GB
ストレージ64GB64GB32GB
ディスプレイサイズ13.3インチ10.3インチ7.8インチ
画素数2200 x 1650 px1872 x 1404 px1872 x 1404 px
解像度207ppi227ppi300ppi
フロントライト×暖色・寒色
縦・横・高さ310 x 228 x 6.8 mm250 x 178 x 7.1 mm196 x 137 x 7.7mm
重さ490g378g275g
バッテリー4300mAh
QC3.0対応
4200mAh3150mAh
USB OTG
指紋認証××
画面入力micro HDMI××
スピーカーステレオ×
マイクデュアルマイク

世の中の主流のフルHD(1920×1080)のPCで書類や本、十分読めますよね?

BOOX Max3はフルHDよりも画素数が多い2200 x 1650pxとなっています。これだけあれば、見開き表示でも十分見れるのではないでしょうか。

BOOX Max3の解像度は207dpiと低めです。2013年モデルのKINDLE Paperwhiteが212ppiですので、解像度としては、ギリギリ及第点といったところと言えそうです。

珍しい点が、画面の入力端子がある点です。標準機能で、パソコンのサブディスプレイとして使えます。

内容物

箱の中身は下記の通りでした。

  • BOOX Max3本体
  • microHDMI – HDMI ケーブル
  • USB Type-C – USB Type-A ケーブル
  • スタイラスペン
  • microSD リーダー
  • 説明書類

箱だけでも結構大きいです。BOOX Nova2の箱と並べてみました。二回り以上大きいですね。

スタイラスペン

BOOX Nova2のものよりも一回り太く、断面がおにぎり型です。

左:BOOX Max3のスタイラスペン
右:BOOX Nova2のスタイラスペン

長さはBOOX Max3付属と、同じくらい。BOOX Nova2のスタイラスペンの側面に合った消しゴムボタンはありません。ペンの反対側が消しゴム代わりに使えるようです。

上:BOOX Nova2のスタイラスペン
下:BOOX Max3のスタイラスペン

microSDリーダー

USB Type-Cで接続出来るmicroSDリーダーです。BOOX Max3はOTGに対応しているので、USB機器が使えます。内臓ストレージ64GBで物足りなくなったり、PCからファイルを転送したい場合などには使えるでしょう。

個人的には、PCには直接USB type-Cケーブルでやり取りをするので、使っていません。おまけ程度に考えています。

ケーブル類

ケーブルは2本、USB type-C/USB Type-AのUSB3.0対応のケーブルと、microHDMI/HDMI ケーブルです。

これが凄い。microHDMI/HDMI ケーブルは、BOOX Max3から画面を出力するのではなく、入力するのです。

つまり、BOOX Max3は電子ペーパーでありながら、パソコンやスマホのサブディスプレイとして使えます。

本体

白い本体は、ビックリする程度に軽いです。この大きさで500gを切っているわけですから、当然といえば当然です。

BOOX Nova2をBOOX Max3の上に置いてみました。BOOX Max3のディスプレイの大きさは、BOOX Nova2本体の2倍強あります。

薄さは、2台でほぼ変わりません。

BOOX Max3の戻るボタンがある側面には、USB type-C、まいっく、microHDMIが付いています。

戻るボタンは指紋センサーも兼ねています。このボタンの縁がメタリックになっているのですが、ボタン自身も少しグラつきがあるために、安っぽく見えます。個人的には、BOOX Nova2のような梨地のボタンの方が好みです。

本体の上側には、電源ボタンとこちらにもマイクがあります。

戻るボタンの裏側にはスピーカーが2つ付いています。そこそこの音量を出すことが出来ます。

重さ実測

実際に重さを測ってみました。493gとほぼ公称値490gと等しい重さです。

VR原論という本が466gですので、ほぼ同じ重さと言っていいでしょう。

ちなみに、純正ケースに入ったBOOX Nova2の重さは375gです。2倍以上の大きさのディスプレイを持つBOOX Max3は十分軽いと言えるのではないでしょうか。

本と比較してみる

A5サイズの本

先ほど重さを計ったVR原論と比較をしてみます。

この本の見開きと、BOOX Max3のディスプレイがちょうど同じくらいの大きさです。

A4サイズの本

A4サイズの学会誌と並べてみました。若干BOOX Max3のディスプレイの方が小さいですが、ほぼ学会誌の紙面と等しい大きさです。

文献を読むのにも調度いいサイズです。

更に言うと、PCのサブディスプレイとしてつなげるので、文献閲覧が本当に楽になります。

ちょっと残念だった点

外れ個体だったのかもしれませんが、各所の作りが甘いです。

例えば下の部分に粘着剤の跡がネチョッと付いていました。

また、USB type-CやmicroHDMIの端子がある部分がねじ止めされています。この部分が浮いてしまっています。これは設計の公差が甘かったのではないでしょうか。

セットアップ

セットアップは、BOOX Nova2と同じでしたので、ここでは省略いたします。

BOOX Nova2のセットアップは下記にまとめています。ご参考までに。

まとめ

思わず衝動買いをしてしまったBOOX Max3を軽く紹介いたしました。使い勝手は別途書いていきたいと思います。

が、このサイズ感はダメです。文庫本やらコミックやらが見開きで読めてしまうので、これはダメです。

目が疲れにくいので、強い意志を持って臨まなければ、延々と読んでしまいます。軽く罠にはまった気分です。