Oculus Quset もうコントローラは要らない? 新機能「ハンドトラッキング」を試した話
Oculus Questにベータ版のハンドトラッキング機能が追加されました。コントローラを置いて、手で操作してしまおうというものです。
どういうものなのか一通り試してみましたので、まとめます。
ハンドトラッキングとは
手の動きを感知して、VR空間上に自分の手を入れてしまおうというものです。
Oculus Questには、2019/12/9の週にベータ版が実装されました。
導入方法
ファームウェアのバージョンの確認
Oculus LinkはOculus Questのバージョン、12.0以降で導入されています。
Oculus Questのホーム画面から、「設定」⇒「情報」で表示される「バージョン」で確認できます。
v12.0より小さい場合、ソフトウェアのアップデートができるはずですので、アップデートをしてみてください。
ファームウェアのアップデートが終わったら、おまじないのように、一度再起動をしてください。
IPD(瞳孔間距離)レバーの表示
ファームウェアv12からだと思うのですが、IPDレバーを動かすと、画面上にも表示されるようになりました。
レバーを動かすと、画面上に目の絵と共に数字が表示されます。
目の絵が怖いですが、どれくらいにすればいいのかの目安が出来て、使いやすくなりました。
ハンドトラッキングを有効にする
Oculus Questのホーム画面から、「設定」⇒「テスト機能」で表示される「ハンドトラッキング」をトグルにします。
もし、この項目が見当たらない場の原因は下記の通り。
- ファームウェアのバージョンがv12になっていない
- ファームウェアを更新してから、再起動をしていない
ファームウェアのバージョンを確認して、再起動をおなうと、項目が増えているはずです。
使用感
個人的な感想のみの記述となります。
手が入り込む感覚
これは素直に感動ものです。
上のスクリーンショットのように、手を向けている方向に、ポインターが向きます。
人差し指と親指で、つまむような動作をすると、コントローラのボタンを押しているのと同じ動きをします。
コントローラとの切り替え方法
一度、ハンドトラッキングをオンにすると、「設定」に項目が追加されます。
コントローラを使用している場合は、「手を使用」を押すとハンドトラッキングに変わります。
ハンドトラッキングしている場合は、「コントローラーを使用」を押す、もしくは、コントローラーを持って動かすと、コントローラでの使用に変わります。実際には、このボタンを使うことはないでしょう。
コントローラーは必要なくなるのか?
さて、このハンドトラッキングですが、実際のところどの程度使えるのでしょうか。
使えるアプリは?
現状のところ、ホーム画面や、ブラウザー、ギャラリー、Oculus TVといった、Oculusの純正のアプリにしか対応していません。
各アプリの今後の開発に期待したいところです。
トラッキング精度
目の前にある手の平については、感動するくらい手の動きを再現します。
ピースは問題なく検知します。
親指・薬指をつまんだポーズも問題なし。
狐の影絵は薬指・小指が怪しい。
原因は、カメラのトラッキング範囲です。
Oculus Questのトラッキング用のカメラは、正面から見える4点のみ。
このカメラに映らない場所にある指のトラッキングは物理的に不可能です。この範囲に5本指が入るようにしないと、トラッキングしてくれません。
また、私の環境では、下のようなメニューボタンがなかなか押せないという問題がありました。下の方に手を持っていくとトラッキングが消えてしまいました。
スリープ解除後は?
Oculus Questのスリープ解除時直後でも、ハンドトラッキングが有効のままでした。
これは素直にありがたいです。コントローラを持たなくても、ホーム画面までは問題なく進めます。
まとめ
Oculus Questでハンドトラッキングが使用できるようになりました。
VR空間で自分の手の動きが再現されているのは、素直に感動します。
手の動きを試すだけで、時間が過ぎてしまいました。
ただ、実用レベルにあるかというと、もう一歩というところでしょうか。とは言え、Beat Saberのような、手を振り回すだけのアプリなんかが、コントローラなしでも使えるようになると、お手軽感は倍増するのではないでしょうか。
非常に夢のある技術ですので、アプリを開発される皆様には、是非新しい世界を作っていってもらいたいと感じました。
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