Insta360 STUDIO 2019 がアップデートしました。v3.4.0

2019年8月19日

8/13付けで、Insta360 EVO等のPC用編集ソフト、Insta360 SUDIO 2019のバージョンアップがありました。

今回は、大型アップデートと言っていいでしょう。

ダウンロードサイト

下記の公式サイトでダウンロードできます。

アップデート内容

Software version: v3.4.0
・ 2019-08-13
1. The automatic synthesis and export of HDR photos taken by ONEX and EVO are supported.
2. You can edit and export ordinary MP4 video now.
3. The single file export and batch export of Interval photos are supported.
4. H.265 Video coding format is available now when export.
5. File import and export are optimized.
6. Fix keyframe point position messing problem when add a new point in Freecapture.

https://www.insta360.com/download/insta360-evo

今回のアップデートでは、エンコード系の強化がされたようです。

1. Insta360 ONE XおよびInsta360 EVOで撮影されたHDR写真の自動合成およびエクスポートのサポートが追加されました。

2.通常のMP4ビデオを編集およびエクスポートが出来るようになりました。

3.インターバル写真の単一ファイルエクスポートおよびバッチエクスポートのサポートが追加されました。

4.エクスポート時に、H.265ビデオコーディングフォーマットが利用可能になりました。

5.ファイルのインポートとエクスポートが最適化されました。

6. Freecaptureで新しいポイントを追加するときのキーフレームポイント位置の混乱の問題を修正しました。

https://www.insta360.com/download/insta360-evo

【Insta360 Studio 2019 チュートリアル】

MP4ビデオの編集について

MP4のファイルが読み込めるようになったようです。下のスクリーンショットは、QooCamで撮影し、QooCam Studioでレンダーしたものです。

読み込めはしますが、180度3D動画として認識していません。また、「FlowState」などの機能も使えないようです。

Insta360 EVOで撮影し、Insta360 Studioで出力したMP4ファイルも読み込めますが、180度3D動画としては認識しませんでした。もちろん「FlowState」も使えません。

Insta360 Studioの機能をフルで使うには、やはりInsta360 シリーズで撮影したファイルを使用する必要があるようです。

動画の出力(ビットレートの変更)

動画の出力の最大ビットレートが200Mbpsになりました。以前(v3.3.4)はオリジナルが105.65bps、Superbで150Mbpsでした。

より劣化の少ないファイルの出力が出来るようになりました。

動画の出力(H.265フォーマット)

H.265フォーマットでの出力が追加されました。

出力時に、「Encoding Format」をH.264からH.265に変更できます。

H.265に変更すると、下記のようなポップアップが表示されます。簡単に訳すと「同じ画質でビットレートが2/3になります。自動でビットレートを変更しますか?」といったところでしょうか。

「Yes」を押すと、ビットレートが2/3になります。なお、H.265の最大ビットレートも200Mbpsです。

動画の出力(画素数)

Insta360 EVOで撮影した動画(拡張子insv)は、画素数の変更が出来ます。

アップコンバートは最大10000×5000まで出来るようです。

ビットレートの最大値が200Mbpsになったのは、アップコンバートを想定した物ではないでしょうか。

試しに、8000×4000で出力してみました。

フレーム幅、高さが確かに、8000×4000になっていることが分かります。

画像がどう変化したかはちょっと判断できませんが、自由度が上がったことは間違いないでしょう。

ハードウェアエンコードに制限?

どうやら、H.264のエンコード時に、GPUを使ったハードウェアエンコードを行うには、制限があるようです。

以下、私の環境でのエンコード状況を記載いたします。GPUが動作してエンコード出来ると、10倍以上エンコードスピードが速くなります。

ソースは、5.7k@30fpsの180度3D動画です。

CodecH.264H.265
3840×1920GPUGPU
4320×2160CPUGPU
5760×2880CPUGPU

H.264設定で、4k画質よりも大きな出力を使用とすると、CPUのみで頑張ろうとするようです。

H.265の方が圧縮率も良いですし、不具合が無ければH.265でのエンコードをお勧めします。

まとめ

今回のバージョンで、ファイルの出力が大幅に強化されました。画質の向上が見込めます。

今回のアップデートのポイント

・レンダー後のビットレートの設定の最大値が上昇しました。
・H.265フォーマットでの出力に対応しました。
・10k画質まで、アップコンバート出来るようになりました。

なお、180度3D動画の手持ち撮影時の、手振れ補正処理に伴う動画の歪みは、残念ながら健在です。綺麗にとるならジンバルがあった方が良いでしょう。