QooCam Studioの設定で3840×3840出力が! と、ぬか喜びした後、ちょっとだけ画素数があげれたという話

2019年2月24日

180度3D写真・動画が撮れるQooCamですが、公式では、4k動画は3840×1920で出力されるとなっています。が、ちょっと設定をいじると、3840×3840の出力となりましたので試してみました。

QooCamのスペック

QooCamとは、写真・動画共に、360度2D撮影と180度3D撮影ができるカメラです。

動画 3840×1920@60fps, 30fps
1920×960@120fps, 100fps
写真 4320×2160

動画撮影では優秀な手振れ補正アルゴリズム(IMU6軸ジャイロ)を搭載しています。

QooCam Studioの出力設定

デフォルトの状態を確認する

前述の通り、QooCamの動画のスペックは4k画質3840×1920、片目1920×1920の画質です。

試しに、同じく180度3Dが撮影できるVuze XRで4k画質設定をしてみると、QooCamのスペックと同じ”3840×1920”になります。

360度2D映像にしても180度3D映像にしても、4k画質というのが3840×1920と認識されていると考えていいでしょう。

では、QooCamはどうでしょう。

デフォルトでの状態は下記の通り、Vuze XRと同じく3840×1920となっています。

TypeをStereo・3dvに変更

ここで、下記のように□で囲んだところを、「3dv」に変えると、3840×3840になりました!

画素数二倍です!

単純計算で、

  • Vuze XR の5.7k=5760×2880≒16.6Mピクセル
  • Vuze XR の4k=3840×1920≒7.4Mピクセル
  • QooCamの4k(3dv)=3840×3840≒14.7Mピクセル

と、QooCamの画質が一気に向上するのでは! と考えました。アルゴリズムを売っているKANDAOならやってくれるはず! との期待に胸を膨らませました。

普段、画質が良いVuze XRを使っているのですが、解像度が上がるのならば、使い勝手の良いQooCamの使用機会が上がります。

Vuze XRよりもQooCamが優れている点は下記の通り。

Vuze XRQooCam
録画中のスマホでのプレビュー×
スマホに接続していても
録画中プレビューは出来ません。

スマホに接続していれば、
低画質での録画のプレビューが出来ます。
手振れ補正処理
PCでのみ手振れ補正が出来ます。

スマホでもPCでも手振れ補正が出来ます。
180度3Dに関してはVuze XRよりも優秀です。

Stereo・3dvでの出力結果

結果がこちら、Premiereでのソース確認画面です。

右半分が真っ黒!

片目180度分の映像は1920×1920から変わっておらず、無駄に黒い部分が多い映像が出力されただけという、残念な結果でした。

ちなみに、Premiereの設定を横360度と認識されると、無加工でもそれっぽく表示は出来ます。

とは言え、シーケンスを横1920縦3840に設定してからの編集が妥当でしょうね。右側が真っ黒ですし・・

そもそも、QooCam Studioでの出力設定の「3dv」とする意味がそもそも無かったと考えるべきでしょう。右側真っ黒ですし・・・

QooCam Studioで出力できる画素数の本当の最大値

さて、これはこれとして、QooCam Studio設定で、画素数はどこまで上げれるのか試してみました。

結果は、4320×2160です。

やり方は簡単です。

Resolutionの設定項目にCustomというのがありますが、これが4320×2160まであげれます。 これ以上は1ピクセルだって上げれません。

今度は、短い動画を出力して、Premiereで確認します。

ちゃんと、4320×2160で出力できていることが分かります。

出力画素数の違いの検証

実際に、この2つの解像度で動画を出力し、YouTubeにアップしてみました。

3840×1920

4320×2160

正直、画質の違いは分かりませんが、双方とも、YouTubeの画質の4k設定は「2160s」と書かれています。 どちらの画質でアップしても、4320×2160に引き延ばされている可能性が高いのではないでしょうか。

まとめ

QooCam Studioの設定で3840×3840の出力が出来たので一瞬喜んだのですが、この設定は無意味でした。

が、QooCam Studioの設定で4320×2160の動画が出力できることが分かりました。

このQooCamですが、静止画の出力は4320×2160まで出来るのです。

動画も当然同じセンサーを使っているのですから、4320×2160で出力できてもおかしくありません。

片目当たりの画素数を単純比較すると、

(2160×2160)/(1920×1920)≒127%

27%アップです・・・

体感できるかどうか疑問ではありますが、YoutubeやVeeR等の投稿サイトでは、4k画質は「2160p」と書かれています。

他人に共有するかどうかはともかく、一度YoutubeなどにアップしてからOculus Goなどで楽しむのならば、元のファイルから4320×2160で出力した方が画質の劣化は起こりにくいでしょう。