ASUS ZenBook 13でOculus Quest 2を使う ■Core i7-1165G7 /16GB /RTX 3090(eGPU)■

ASUS様よりZenBook 13をお借りしました。ミリタリーグレードの堅牢性を謳うノートPCでありながら、軽量コンパクト、正に新世代モバイルノートのZenBook 13にGPUボックスを介してGeForce RTX3090をつなげ、VR性能を調べました。

テスト機:ZenBook 13 UX325EA (UX325EA-EG124TS)

今回お借りしたPCのスペックは下記の通り。このPCの性能を検証していきます。

modelZenBook 13 UX325EA
UX325EA-EG124TS
CPUCore i7-1165G7
4コア8スレッド 2.8GHz(TB 4.7GHz)
GPUCPU内臓GPU(Iris Xe Graphics)
メモリ16GB
SSD512GB
HDDなし
電源65W
OSWindows10 Home 64bit

基本性能については、下記の記事にまとめています。ご参考までに。

用意した物:Razer Core X

項目Razer Core X
メーカーRazer
サイズ(高さx横x奥行き)(mm)230x168x374
内寸(mm)160x57x330
内蔵電源650W

電源能力が650Wと高めのGPUボックスです。これにRTX 3090を差してテストします。

Razer Core Xには、Thunderboltケーブルが付属しません。今回は下記のケーブルを用いてテストを行いました。

Anker USB-C & USB-C Thunderbolt 3 ケーブル (0.7m ブラック)【100W出力 / 40Gbps / 高速データ転送 / 4K対応 / 5K対応】MacBook iPad Pro 他対応
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Anker
¥3,090 2021/01/19 23:45:03

用意した物:GG-RTX3090-E24GB/TP

玄人志向ブランドのRTX 3090です。余分な出っ張りが少なく、長さの短いモデルを選んで買っています。

Oculus Quest 2を動かしてみる

Oculus Quest 2を接続し、どれくらいの性能が出ているのかを確認していきます。目安として、PCが描けるフレームレートを用います。

フレームレートの観測方法

Oculusアプリのグラフィック設定を変更し、レンダリング解像度の設定を最小値「0.7x」と標準値「1.0x」と、最高値「1.3x」に設定して、各々のフレームレートをまとめます。

Oculus Quest 2のグラフィック設定について

Oculus Quest 2を接続する~Oculus Linkの配線の様子

ZenBook 13は左側にThunderbolt4が2つ付いています。純正Oculus LinkケーブルとGPUボックスをつなげると、ちょうどいい感じに収まります。

Thunderbolt4は、Oculus Link時でも10W以上の電力を共有できます。これだけ流せれば、エンドレスでOculus Linkを使えます。

RTX 3060 Ti 接続時に出ていた警告もなく、何の弊害もなく使えます。

「BEAT SABER」のフレームレート

BEAT SABERについて

軽いVRアプリの代表格として、BEAT SABERをテストします。

レンダリング解像度を限界まで上げても、フレームレートは200fps以上出ています。

「Half-Life:Alyx」のフレームレート

Half-Life:Alyxについて

リッチな映像を描画するアプリとして、Half-Life:Alyxを動かします。

画質の設定は、「低画質」と「最高画質」の2点でリフレッシュレートを見ていきます。

Half Life:ALYXも、レンダリング解像度を限界まで上げても100fps程度出ています。Oculus Quest 2のリフレッシュレートを90Hzとしても動作するでしょう。

「SteamVR Home」のフレームレート

SteamVR Homeについて

SteamVRを立ち上げると出てくるホーム画面です。SteamVRを起動する時には見ることになるので、ここが快適に動かなければ、ストレスを感じるでしょう。

Oculus Quest 2のグラフィック設定を品質を優先にしても100fps程度は出ています。快適にプレイできます。

「Asgard’s Wrath」のフレームレート

Asgard’s Wrathについて

Oculus Link発表時に、同時に発表された大作RPGです。重たいVRアプリの代表格です。

Asgard’s Wrathは本当に重たいアプリですが、Oculus Quest 2のレンダリング解像度の設定を最大に上げても、何とかフレームレート72fpsを確保しています。

フレームレート測定結果まとめ

Oculus Quest 2解像度0.7x解像度1.0x解像度1.3x
BEAT SABER405fps290fps201fps
Half Life:ALYX 低画質155fps112fps109fps
Half Life:ALYX 最高画質130fps100fps99fps
SteamVR Home175fps118fps111fps
Asgard’s Wrath 簡単208fps152fps113fps
Asgard’s Wrath 高128fps104fps73fps

セルの色】水色:108Hz(HMDのスペックの120%)以上、黄色:72Hzから108Hzまで、赤:72Hz以下

Oculus Quest 2のリフレッシュレートは72Hz、80Hz、90Hzから選べます。フレームレートが最低限この数字(72fps)以上を出せるのならば、PCが十分な描写性能を持っていると言えます。

今回のテストしたアプリでは、Oculus Quest 2のレンダリング解像度を最高まで上げても、何とか72fps以上の値が出ています。

まとめ

ZenBook 13 + RTX 3090でOculus Quest 2は使えるのか?

ZenBook 13 + RTX 3090でOculus Quest 2は十分使えます。

Oculus Quest 2はレンダリング解像度が多少下げても、粒状感(スクリーンドア効果)が少なく、快適に使用できます。このOculus Quest 2のレンダリング解像度の設定を最高にしてもフレーム落ちを起こさない結果となりました。

ZenBook 13は、モバイルノートPCではある物の第11世代のIntel Core i7を積んでおり、Oculus推奨PC以上の能力を持っています。弱点であったグラフィック性能を、現状(2021/1/25時点)最高峰のGPUで補ってあげることで、Oculus Quest 2は余裕で動作しています。