SHURE AONIC 215でSE535が完全ワイヤレスになった話
SHURE AONIC 215に品質問題があり一時販売停止していましたが、2020年10月1日に再販開始されました。
私が初期に購入した物にも返品するようにとの連絡が来たので一度返品しています。返品期日は年内いっぱいとなっています。
老舗オーディオメーカーSHUREから完全ワイヤレスイヤホンが出ました。SHUREのイヤホンは、耳栓のような構造になっており、ノイズキャンセル機能なしに、ノイズキャンセル機並みに外部の音を遮断することで有名です。
今回出たイヤホンは、aptX対応のBlueToothレシーバー「RMCE-TW1」に名イヤホン「SE215」を取り付けた形の商品です。
ということは、当然リケーブル感覚でイヤホン本体を交換できるってことなので、個人的に音質が気に入っている「SE535」に換装しました。
SHURE AONIC 215
老舗音響メーカーSHUREから完全ワイヤレスイヤホンが出ました。
BlueTooth5.0に対応し、aptXやAAC、SBCといったコーデックに対応しています。
内容物確認
内容物は下記の通り。説明書は入っていませんでした。
- RMCE-TW1ワイヤレス・アダプターセット
- SE215(イヤホン)
- 充電ケース
- USB-C充電ケーブル
- 低反発イヤーピース(ソフト・フレックス・スリーブ)3種類(S、M、L)
- シリコンイヤーピース(フォームスリーブ)3種類(S、M、L)
SHUREの公式サイトで取扱説明書を見ることが出来ます。
開封
箱を開けると、本体と充電ケースが並んでいます。
充電ケースをのけると、USBケーブルとスリーブ一式が入っていました。
クッションの裏側に、安全説明書があります。特に使い方は書いていませんでした。
イヤホン自体はかなりしっかり収まっています。指を入れる隙間くらいが欲しかったところです。
イヤーピース
シリコンタイプが3種類、低反発タイプが3種類入っています。トリプルコーンタイプなどは入っていません。
シリコンタイプ
中心の軸部分に硬さのあるタイプです。
低反発タイプ
SHUREのイヤホンと言えばこれではないでしょうか。押しつぶしてからイヤホンを装着することで、耳栓のように内外の音を遮ります。
また、軸部分は網状になっているため、ゴミが入りにくい作りになっています。
充電ケース
このミ〇ドのエンゼルク〇ームのようなケースが充電ケースです。
この充電ケースかなり大きいです。黒烏龍茶350mlと並べてみました。エンゼル〇リームよりも一回り大きいですね。
開閉はファスナー式になっています。
端子はUSB Type-Cです。端子は露出しており、カバーなどはありません。
充電してみる
充電残量の確認
充電ケースのこのボタンを押すと、ケースのバッテリー残量が分かります。
充電ケースに本体をセットする
イヤホン本体には、3つ電極が付いています。
これを、充電ケースに合うようにセットします。
充電時の表示
イヤホン本体を充電ケースにセットし終わると、本体の電池が少なくなっていれば、LEDが赤く光ります。充電が十分だと緑に光ります。
ケースの蓋を閉じると、このLEDの光がちょうど見えるようになっています。
マグネット式のケーブルは使えるのか?
いつも使っているマグネット式のケーブルが使えるかどうか試しました。
おや?
充電が始まりません。このマグネット式のケーブルは使えないようです。
USB type-Aからの充電ができないのでしょうか。試してみます。
USB type-Aから充電してみる
Thunderbolt3ケーブルを、USB Type-C/Type-A変換アダプタをかまして充電してみます。
こちらは、ちゃんと充電出来ました。
電流の確認
供給能力が足りないのでしょうか。電流を測ってみます。
電圧は5V、電流は0.3Aとかなり小さいです。
USB2.0のtype-Cケーブルを使ってみる
USB2.0のUSB Type-Cのケーブルを使ってみました。
充電が始まりません。
ちなみに、上のL字アダプタを挟んでThunderbolt3ケーブルを接続すると充電が出来ますので、このL字アダプタを挟んでも充電に問題ないようです。
AONIC 215を充電するには、USB2.0のUSB Type-Cケーブルは使えないようです。
Qiレシーバーを使ってみる
USB Type-Cの激安Qiレシーバーを取り付けてみました。
充電は出来ているようです。
大きさ的にこのままでは使えませんが、これが使えるような仕組みを作れれば便利になりそうです。
イヤホン本体を取り換える
さて、このSE215もSHUREのベストセラーと言われており、高音から低音までしっかり鳴らしてくれるイヤホンです。
イヤホン「SE215」とBlueToothレシーバー「RMCE-TW1」が簡単に分けれるということです。
真っすぐにねじらずに引っ張ると、パチッと外れます。
この端子がMMCX端子と呼ばれている物です。この端子を持っているイヤホンならば、このBluetoothレシーバーが取り付けられるということです。
というわけで、使い古したSE535に付け替えます。
パチッと取り付けます。とても簡単。
便利機能「環境モード」
レシーバーのこの部分がボタンになっています。
センサー式ではなくて、中にメカ式のボタンが入っています。カチカチとした「押したぞ!」感があります。
このボタンが電源ボタンであり、受話ボタンであり、スタート/ストップボタンでもあるわけですが、
2回連続で押すと、「環境モード」のON/OFFの切り替えが出来ます。
環境モードでは、このレシーバーに内蔵されているマイクで、外部の音を取り込むモードです。
耳栓のように、ノイズキャンセル機能なしでも外部の音が聞こえないSHUREのイヤホンで、外部の音が聞けるなんて!
電車のアナウンスや、店でのレジの場面やらでも、イヤホンを取り外すことがなくなりそうです。
連続再生時間検証
実際にフル充電状態から電源が切れるまで、音楽を流し続けてみました。
検証状態
項目 | 内容 |
---|---|
バッテリー | 100%から開始 |
接続先 | HUAWEI nova 5T |
コーデック | apt-X |
使用アプリ | SHURE Play v2.0.0.75 |
環境モード | OFF |
「e-onkyo music」で購入したハイレゾ音源を適当に流し続けました。
結果
6時間10分で、「battery low」と音声アナウンスが流れました。その時のSHURE Playのスクリーンショットは下記の通り。
何故か右側ばかりが減っていますが、バッテリー残量は20%を超えています。
このアナウンスが流れてから、13分で「Power OFF」とアナウンスが流れて、勝手に電源が落ちました。
6時間23分の連続再生を確認
公称8時間となっていますが、ちょっと短い結果となりました。電波の状態やら、音量やらバッテリーの減り方は一概には物でしょう。
では、実際に6時間やら8時間、連続して音楽を聴くのかという点を考えると、十分な再生時間があるのではないでしょうか。
更に言うと、ケース自身に2回分のバッテリーが積まれているので、ケースに片付ければ充電が開始されます。
片道1時間の通勤・通学での使用を想定すると、
( 6時間 × 3回分 ) ÷ ( 片道1時間 × 2 ) = 9日間
と、丸々一週間は充電ケースのバッテリーで持ちそうです。
まとめ
老舗オーディオメーカーSHUREから出た完全ワイヤレスイヤホンAONIC 215を購入し、聞きなれたSE535に換装しました。
AONIC 215の純正の状態であるSE215は、ダイナミックドライバーらしく華やかな音がなります。
個人的にBAドライバーを積んだSE535をよく使っている私には、ちょっと解像感が物足りない物でしたが、SE535に代えることによって、”いつも聴いている”音になりました。
このBluetoothレシーバー「RMCE-TW1」、流石SHUREというべきでしょう。有線での接続と同等の音質が出ているように感じます。SE535も高音から低音までしっかりとなっています。
また、耳にかける独特の形状で、落とす心配もなく着け心地も良いです。
とは言え、欠点が無いとは言えません。
イヤホンの充電が切れれば使えなくなりますし、ケースは大きく持ち運びは決してスマートとは言えません。
充電時の電流も少なく、公称で2時間とフル充電には時間がかかります。
欠点はあるものの、聴き慣れたイヤホンで、聴き慣れた音を聞けることはありがたいことです。
- 完全ワイヤレスで、有線接続並みの音質が聴ける
- MMCX端子のイヤホンに換装出来る
- 耳にかける独特の形状で、落とす心配が少ない
- 「環境モード」で外部の音が聞ける
- 少なくとも6時間以上の連続再生は出来る(確認済み)
- 充電ケースが大きい
- ワイヤレスから有線接続に切り替えられない
- フル充電に時間がかかる
私は「待て!」が出来なく不要なSE215が付いたAONIC 215を購入してしまいましたが、MMCX端子が付いたイヤホンをお使いの方には、Bluetoothレシーバー「RMCE-TW1」は有用なのではないでしょうか。
現状抱き合わせ商品であるAONIC 215しか売っていない点が残念です。
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