Insta360 EVO レビュー 数日使って見えてきた5つの悪い点と4つの良い点
Insta360 EVOを入手して約10日、出かける際にはInsta360 EVOとVuze XRを持ち歩いています。
今回は撮影できる映像以外の、Insta360 EVOの5つの悪い点と、4つの良い点を記載いたしました。
悪い点
【×】シャッターを押しても反応しない時が!!
連射が出来ないのは、SDカードに書き込んでいるのではと思えば、まだ理解できるんです。
ですが、意味の分からないタイミングで、シャッターを押しても反応しない時が多々あります。
5秒くらい何も反応しなかったりすることもあります。
購入直後は、反応しなさ過ぎて長押ししてしまい、電源を切ってしまいゲンナリしたこともありました。
私は写真は静物ばっかり撮っているので、まだダメージは少ないのですが、これではシャッターチャンスを逃すこともあるのではないでしょうか。
ちなみに、スマホからシャッターを押しても、カメラのシャッター音「ピー」っとなるまでにタイムラグが数秒ある時があります。
このタイムラグがある限り、本体の音を消すことはできません。何故ならば、いつ撮影されたのか分からないからです。
例えばカメラ自身が露光の設定をいじっているとかならば、「シャッターを受け付けましたよ!」というような合図が欲しいところです。
【×】いきなり電池切れ!
電池が切れる前にお知らせがありません。いきなり「ピー」となって電源が落ちます。電池が少なくなるとレンズの隣にあるLEDの色が緑から黄緑に変わるそうです。私はレンズを前方に向け続けていたので気が付かなかったようです。私のような使い方をしていると、気付く術がありません。(4/26追記)
壊れたかと思い焦りました。
Vuze XRは、電源のLEDの色が変わって知らせてくれます。LEDの色が変わったら、モバイルバッテリーと接続していれば、SDカードが続く限り動いてくれます。
ちなみに、Vuze XRはSDカード容量が無くなりかけると、LEDの色が変わって知らせてくれますが、Insta360 EVOにはこんな機能があるのでしょうか。まだ経験していませんが、いきなり止まってそうですね。
Insta360 EVOもこういう「スマホと接続していなくても、状態が分かるようなお知らせ機能」が欲しいところです。
【×】設定が保存されない!
Insta360 EVOの電源を切ると、デフォルトの状態に戻っています。アクションカメラでこれはいただけない。
せっかく露光の設定やらシャッター速度・ISO感度の設定といった高度な設定が出来るのに、電源が切れるとリセットされ、スマホに接続しないと設定できない、且つ、面倒な設定をやり直さないといけないという状態です。
今の状態では、上記の電源がいきなり切れるのと合わせ技で、使えない映像を撮ってしまうことがあるかと思います。
3つくらいプリセット出来るようになればありがたいんですが。
【×】LOCK部分もっと何とかならなかったの?
このLOCK部分、ホントにもっと良い案無かったのでしょうか。
可動部分に負荷をかけたくないという思いが先行するからか、LOCKをかけるのに意外と力が要るんです。
レンズを避けて持ってたら、シャッターを押してしまったことも。手のドアップが撮れてました。
また、LOCK解除した後も、LOCKの金具は出っ放し。自分で引っ込める必要があります。コスト削減とはいえ、この価格帯の商品でこれは・・・ねぇ・・・
私はもう180度3D映像用と割り切りました。360度は緊急時(?)だけ使います。
【×】付属の巾着袋が使えない!
Insta360 EVOの付属の袋、これがいただけない。Insta360 EVOとVuze XRとQooCamの袋を並べてみました。
Vuze XRの袋はクッション性もあり、面ファスナーで蓋をするタイプです。3台中一番作りがしっかりしています。
QooCamは、Insta360 EVOと同じ様な柔らかい素材ですが、口の部分の紐が、左右に出ていますね。2本あるんです。これでしっかり締まります。さらに言うと、専用のレンズカバーも付いている(上の写真はレンズカバーが映っています)ので、うっかりぶつけてもレンズは守られます。
問題のInsta360 EVOですが、素材自身はQooCamの袋と同じ様な柔らかい素材です。レンズ拭きのような滑らかな素材です。で、口のところ、紐が1本しか通っていないんです。これ、紐を引いても勝手に開きます。
一度鞄の中でInsta360 EVOが袋から飛び出していて焦りました。
360度カメラにしても、3Dカメラにしても、レンズが飛び出していますので、レンズに傷が付きやすいんです。レンズに傷が入ると致命的なので、この袋は改善してほしいところです。
むしろ早くハードケースが欲しいところです。レンズが気になるんです。
(追記:2019/7/2)現状、私はケースにもう一本紐を通して使っています。下の写真のように二本紐が出ていれば、摩擦がかかるので、勝手に開いてしまうことはありません。あり合わせの紐を使ったので色がそろっていないのは、ご愛敬と言うことで。
良い点
【○】立上げが早い!
Vuze XRが遅いというべきか、Insta360 EVOを使った後にVuze XRを使うと、一瞬壊れたかと思うくらいにVuze XRは立ち上げに時間がかかります。
試しにボタンを押し始めてから、待機状態になるまでの時間を測定してみました。
Insta360EVO、Vuze XR、QooCamそれぞれ待機状態になると音が鳴るので、「ボタンを押し始めてから、音が鳴り始めるまでの時間」を測定しています。もっとも、おじさんが手押しで測定しているので、おじさんの反応時間の分だけ同じようにゲタを履いた時間です。
Insta360 EVO | Vuze XR | QooCam | |
1回目 | 4.6秒 | 8.2秒 | 5.7秒 |
2回目 | 4.7秒 | 9.0秒 | 5.8秒 |
3回目 | 4.8秒 | 8.6秒 | 5.8秒 |
平均 | 4.6秒 | 8.6秒 | 5.8秒 |
Insta360 EVOの立上げ時間は、Vuze XRの約半分です。Insta360 EVOはボタン3秒押しで立ち上がるので、実際の立上げ処理は2秒かかっていない計算になります。もしかすると、Insta360 EVOは3秒押しの間に何か処理をしているのかもしれません。
【○】軽い!
数字では知っていましたが、やっぱり軽いです。
安物自撮り棒と組み合わせてもVuze XR以下です。動画を撮るために構えていても全然疲れません。
重さを実測してみました。
Insta360 EVO | 117g |
Insta360 EVO+安物自撮り棒 | 207g |
Vuze XR | 214g |
QooCam + レンズケース | 187g |
【○】小さい!
これもVuze XRとの比較になりますが、高さが無いので使い勝手が良いです。
高さが無いので重心が低いため、コンデジ感覚で使えます。
ドラレコ代わりなんて、この高さだから実現できたような物です。
Vuze XRやQooCamは重心が高いため、ジンバルを設定するときも苦労しましたが、Insta360 EVOは楽です。もっとも、手振れ補正が優秀なので、ジンバル自身を使う機会が減っていますが。
Insta360 EVOは袋に入れてもスマホより二回りは小さいです。
【○】充電しながら撮影できる!
Vuze XRやQooCamもできたのですが、一応Insta360 EVOでも確認できました。
本体の突然の電池切れを経験してからは、動画を取るときはつけっぱなしにしています。電池切れのアナウンスが欲しいです。
ちなみに、私は下記のマグネット式の充電ケーブルを使っています。
動画を撮影していると、待機時間含めて1時間程度で電池が無くなりますので、モバイルバッテリー必須です。
何かの拍子に充電ケーブルを引っ掛けて本体の端子を傷めないように、マグネット式にしています。
また、同ケーブルのUSB Type-Cのコネクタで、Vuze XRもHuawei P20も給電出来るので、ケーブルを統一出来て便利です。
USB Type-Cのコネクタはこちらを使っています。
まとめ
以上、使っていくうちに気が付いた5つの悪い点と、4つの良い点を記載いたしました。
良い点は主にカメラのハードウェア的な物、悪い点は主にソフトウェア的な物が多い印象です。ファームウェアのアップデートで改善されることを期待します。
現状180度3D映像を気軽に撮影できるカメラの中では、Insta360 EVOが最も使いやすいと感じています。
Insta360 EVOの起動の速さは、上記の悪い点を踏まえても魅力的です。
Vuze XRも悪くはないのです。構えやすいし、180度⇔360度の切り替えも楽と、駆動系やデザインは、本当によくできています。既存のカメラにはない、素晴らしいデザインです。
対して、Insta360 EVOは起動も軽量、物理的にも軽量で気軽に使えます。デザイン的にも使い勝手的にも180度3Dカメラとしては、「写ルンです」みたいなものでしょうか。
現状は、変なタイムラグさえ気を付ければという但し書きが付きます。アップデートに期待したいところです。
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