Insta360 EVOで連続長時間録画はできる? できない?

2020年4月3日

360度映像や180度3D映像も撮影できるInsta360 EVOですが、バッテリー内蔵型で、交換が出来ません。

また、内臓バッテリーのみでは1時間程度しか録画が出来ません。充電しながら撮影が出来るかどうか、確認しましたのでまとめます。

準備した物

Insta360 EVOは熱がこもると撮影が止まります。逆に言えば、放熱さえ何とかすれば長時間録画が出来るはず。

今回は、下記の記事で書いた放熱系を、Insta360 EVO1台分で再現してみます。

使用した物は、下記の3点と3Dプリンタで作ったケースを使用します。

銅板

欲しいのは1枚だけですが、Amazonでは、最小購買数が5枚となっていましたので5枚購入しました。

ヒートシンク

15mm角のヒートシンクです。3Mの両面テープが付いていました。熱伝導率は分かりませんが、取り敢えず、このテープを用いて、銅板に張り付けます。

熱伝導シート

3種類の厚さがありますが、薄手の物を使用しました。

microSDXC SanDisk 128GB

海外パッケージ品ということで、ちょっと不安でしたが、こちらを買いました。撮影は問題なく出来ました。

ケース(自作)

小型3Dプリンタ、ELEGOO MARで作成しました。

モデルはDMM.makeにアップしました。

放熱板を取り付ける

ケースに銅板を差し込み、ヒートシンクを取り付けました。

温度が上がると、空気は低い方から高い方に流れるはずですので、ヒートシンクの向きは垂直になるようにします。

Insta360 EVOのヒンジの部分に張り付くように、熱伝導シートを取り付けます。

熱伝統シート分、1/4インチネジ穴がずれてしまいました。

ちなみに、カメラの左側に銅板を差し込むための穴が開いています。

連続録画時間結果

充電器に接続した状態で、録画ボタンを押して放置しました。

Insta360 EVOを2台持っていますので、2台とも同じように録画しました。

連続録画が出来た時間を記載いたします。

録画時間時間
1台目3時間35分6:20→9:55
2台目4時間7分6:20→10:27

1ファイル当たり、約30分でレンズ毎に1ファイル、計2ファイル作られます。

1台目の作ったファイル

2台目の作ったファイル

冬に室内で、動きの少ない状態での録画という、処理の少ない状態だったと考えられますが、microSDの限界まで録画されていました。

問題点

一応録画は継続していましたが、ファイルを書き込むタイミングで、ランダムにピーっと音が鳴りました。

また、ピーと音が鳴った時は、ファイル毎に数秒の空白がある場合があるようです。

ちゃんと連続して録画している場合もあり、空白が出来る条件は分かりませんが、microSDへの書き込み時間が影響しているのではないでしょうか。

1ファイル当たり、30分以内で一度止めた方が良いようです。

発熱はやはり大きく、今回作ったヒートシンクもそれなりに熱くなります。夏場の日向などは流石に止まるかもしれません。

まとめ

Insta360 EVOは、放熱さえ取れていれば充電をしながら、長時間の録画は出来るようです。

ただ、30分に1度ファイルの書き込みがあり、ランダムで数秒だけ録画されない瞬間入ることがあります。

放熱さえしていると、録画自身は継続されるようです。

microSDカードは高温になれば寿命が短くなります。長時間撮影をしないとしても、温度を下げる工夫は何かしらあった方が良いのではないでしょうか。

 とは言え、バッテリーに充電する際には発熱するものです。給電しながら電源を入れた場合、バッテリーの充電は止めれれば発熱が抑えられそうなのですが。