Vuze XRのRender設定による画質の違いの検証
Vuze XRで撮影した動画を編集するにあたり、Vuze VR StudioのRender設定の違いによる画質の違いを検証しました。
検証したVuze VR Studioのバージョンは、v3.1.5935です。
Vuze XRとは
QooCamやInsta360 EVOと同様に、VR360とVR180が撮れるカメラです。
上記3機種のスペックの比較は下記の記事にまとめています。ご参考までに。
Vuze VR Studio
このVuze XR、スマホで取り圧が得るのは4k画質まで。5.7k画質の動画・静止画は、PCでの処理が必要になります。
また、Vuze XRで撮影した動画や写真のファイルは、魚眼レンズで撮影した画像がそのまま入っています。そのため、そのままでは動画や写真として視聴することができません。
専用の変換ソフト「Vuze VR Studio」を使って視聴できる形式に変換する必要があります。
検証したVuze VR Studioのバージョンは、v3.1.5935です。
「Vuze VR Studio」は下記の公式サイトからダウンロードできます。
Render設定検証
デフォルト状態での出力
下記の記事にて出力した動画ですが、どうもブロックノイズがひどく、5.7k画質を生かし切れていないように思います。
そこで、「Vuze VR Studio」の設定で改善できないかどうか、検証していきます。
Render設定内容確認
「Vuze VR Studio」が出力できるEncodingは、「H.264」と「ProRes」の二つです。 それぞれ、BitrateをAutoかCustam(~120MBps)を選択できます。
検証動画作成
10秒程度の5.7k画質動画に対して、それぞれのCodecを選択し、 40~120Mbpsで動画を作成しました。
画質の検証をするため、動きが大きめの場面を抽出しましたので、視聴には向きません。
出来上がったファイルサイズは下記の通りです。
H.264での出力では、設定したBitrateに対して、ほぼ比例して出力されているように見られます。
BitrateをAutoにすると、90Mbps程度の設定になっていると考えられます。
対して、ProResでの出力では、全てファイルサイズが同一となっています。Youtubeにアップした際も「同一ファイルです」と警告が出てアップできませんでした。ファイルサイズも12秒で3GBととんでもないことになっています。 後述しますが、ProResでの出力は「VR180である」というメタデータも持っていなかったようです。
検証動画
「VR180 Creator」は下記の公式サイトからダウンロードできます。
まとめ
Vuze XRの画質を引き出すべく、専用ソフトVuze VR StudioのRender設定条件を探ってみました。
結果、 分かったことは下記の通り。
- ProResでの出力はこのバージョンのVuze VR Studioではバグがあるのか、ビットレートの変更が効かないうえ、巨大なファイルサイズになってしまう
- H.264出力時のAuto設定ではおよそ90Mbps程度の出力になる
- H.264出力時に120Mbps設定とするとAuto設定よりもブロックノイズが減る
個人的には、これからVuze VR Studioでの出力時には、H.264、120Mbpsで出力していきます。
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